子どもが孤立しない地域をつくる認定NPO法人PIECES(ピーシーズ)は6月で設立6周年を迎えた。子どもの孤立は貧困、虐待、不登校など様々な課題の背景にあり、ピーシーズは、子どもの周りに信頼できる他者を増やすことで予防・防止を図る。活動は市民性醸成プログラムやアートプロジェクト、子どもの問題に関する啓発事業などで、中でも、子どもの孤立が深まる前に、地域の中で子どもを見守り、子どもに寄り添う市民を増やすためのプログラム「Citizenship for Children(CforC)」を実施している。
CforCは2016年に開始し、これまでに150名以上が参加。地域で子どもに寄り添う多様なプロジェクトが生まれた。重症児(者)施設を駄菓子スペース、ママ・パパサークルの活動、高齢者向け体操サロンなど多目的に解放。ちょっとした困りごとがあった時、気軽に頼って相談できる市民が子どもの周りに存在することを目指す。
6周年に寄せて、代表理事で児童精神科医の小澤いぶき氏はメッセージしている。「『時代を超えて、子どもと共に優しい間をつむぎ続ける社会』が、私たちがこれまで大切にしてきた社会像。150名以上の修了生が、子どもに寄り添う『市民』として、各地域で活動を広げている。修了生同士の地域を超えたつながり、また地域内でのさまざまなつながりを通して『子どもが孤立しない地域』の形が見え始めている。インフラのように、優しい間がどの子の周りにも広がっている。そんな未来を紡げるのは、子どもの日常に必ず存在している私たち『市民』の力でもある。これからも可能性を信じ、活動を続けていく」。
活動をもっと多くの地域で広げるために、150万円を目標に寄付を募っている。寄付すると、寄付金控除などの税の優遇措置の対象となる。寄付者には毎年1月に前年度分の寄付に対する領収書が郵送される。毎月1000円以上の寄付で活動を支える「PIECESメイト」も募集中。PIECESメイトが集い、つながる「Piece for Peace(PforP)」というオンラインスペースが開設されており、イベントや交流などを行っている。今回寄付すると、期間限定で参加できる特典がある。
また、設立6周年特別トークセッション「ひとりひとりの手元から未来をつくる―市民として生きるって、どういうこと?」を、今月25日、オンラインで開催する。一般社団法人NO YOUTH NO JAPAN代表理事として、若者の政治参加・社会参加を促す能條桃子氏をゲストに、様々な社会課題について論じる荻上チキ氏をモデレータに迎え、誰もが生きやすい未来をつくるために、ひとり一人ができることを考える。
時間は午後1時半から午後3時まで。配信はZOOMを使用。参加費は、参加チケット/録画視聴チケット(一般1500円、学生500円)、寄付付きチケット(3000円、5000円、1万円) から選ぶ。寄付チケットは、チケットから参加費1500円を差し引いた分が寄付額となる。
寄付付きチケット購入者の参加特典として、PforPの期間限定での参加と、1万円のチケット登録者を対象に、小澤代表理事による座談会(8月予定)に、寄付者本人ともう1人が参加できる。
【関連サイト】認定NPO法人PIECES(ピーシーズ) 6周年募金キャンペーン2022
【関連サイト】PIECES設立6周年 特別トークセッション「ひとりひとりの手元から未来をつくる ー市民として生きるって、どういうこと?ー」詳細・申し込み(Peatixページ)
HEDGE GUIDE 編集部 寄付チーム
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