6月に入り乱高下する日経平均株価で、マネックス証券株式会社の調査「MONEX個人投資家サーベイ」では、日経平均株価(調査実施時 2万9000円程度)への評価は「非常に高い」「高い」との回答を合わせ約51%で、前回調査の約71%から大きく低下した。
調査は6月4日から7日まで、マネックス証券に口座を持つ顧客にインターネットでアンケートを実施、回答数1055件。定例調査である個人投資家の相場観の調査に加え、特集として前回の3月調査に引き続き、現在の日本マーケットに対する評価と期待感について調査した。
現状の日本マーケットに対する評価と期待感として、日経平均の水準は前回調査時とほぼ同じだったが、「非常に高い」「高い」との回答を合わせ2割の低下となった。「一定期間同水準で推移していることで割高感が薄れたのかもしれない」と同社は見る。日経平均が2022年末までに、1989年12月につけた史上最高値(3万8957円)を更新すると思うかを訊ねると、約73%が「上回らないと思う」と回答。前回調査の約66%からさらに比率が高まっていた。
個人投資家の相場観についての定例調査では、日本、米国、中国のDI(景気動向指数)について、日本株DIは24(前回比+15ポイント)、米国株DIは65(同+16ポイント)、中国株DIは23(同-11ポイント)だった。今後3ヶ月程度の各国(日本、米国、中国)の株式市場に対する個人投資家の見通しは、日本株DIと米国株DIが前回調査から上昇した一方で、中国株DIは低下した。割高感が解消したことなどが日本株DIや米国株DI上昇に影響したようだ。
為替市場については、今後3ヶ月程度の米ドル/円相場の見通しについて、「円安になると思う」と回答した個人投資家の割合は47%と前回調査の56%から低下した。「変わらないと思う」という回答は13%増加、「円高になると思う」という回答は4%減少した。調査の時点で、足元の米ドル/円が109円~110円程度と、トレンドがなく小動きで推移したからだと同社は推測している。
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