TSON FUNDING(ティーソンファンディング)は、東京証券取引所のTOKYO PRO Marketの上場企業である、株式会社TSONが運営する不動産投資型クラウドファンディングです。
TSON FUNDINGでは、大きく分けてキャピタル型、インカム型という2つの種類のファンドの募集を行っています。それぞれのファンドでは収益を得る仕組みが違うため、ファンドごとに見込めるリスクやリターンにも影響があります。
本記事では、TSON FUNDINGのキャピタル型ファンド、インカム型ファンドそれぞれの特徴や違い解説していきます。
TSON FUNDING(ティーソンファンディング)
TSON FUNDING(ティーソンファンディング)は、愛知県名古屋市に本社を構える株式会社TSONが運営する不動産投資型クラウドファンディングサービスです。株式会社TSONは2008年創業の不動産事業や関連事業を営む企業で、TOKYO PRO Marketに上場しています。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
目次
- TSON FUNDING(ティーソンファンディング)のインカム型ファンドとは
1-1.スマートファンド、スマートファンドSONAEが該当する
1-2.賃貸物件を運用するファンド
1-3.家賃保証が設定されており、定期的な分配がある
1-4.利回り(予定分配率)は年利で4.5~7% - TSON FUNDING(ティーソンファンディング)のキャピタル型ファンドとは
2-1.新築戸建住宅を建築する森林再生ファンド
2-2.定期的な分配は行われず運用終了後に分配と償還がある
2-3.利回りは6.7% - TSON FUNDINGのキャピタル型とインカム型を比較
3-1.利回りは同水準
3-2.キャピタル型に家賃保証はない
3-3.キャピタル型は最後にまとめて分配がある - まとめ
1.TSON FUNDING(ティーソンファンディング)のインカム型ファンドとは
TSON FUNDINGのインカム型ファンドの特徴を見ていきましょう。
1-1.スマートファンド、スマートファンドSONAEが該当する
TSON FUNDINGでは、「森林再生ファンド」「スマートファンド」「スマートファンドSONAE」という3種類のファンドを中心に取り扱っています。インカム型ファンドは、その中のスマートファンドと、スマートファンドSONAEが該当します。またスマートファンドSONAEは匿名組合型ではなく、任意組合型のクラウドファンディングとなっています。
1-2.賃貸物件を運用するファンド
スマートファンド及びスマートファンドSONAEは、新築でアパートや戸建てなどを建て、その物件を賃貸用として運用するファンドとなっています。場所は株式会社TSONの本社のある愛知県中心ですが、東京都や埼玉県といった関東地方、また岐阜県など中部地方の物件なども取り扱っています。
1-3.家賃保証が設定されており、定期的な分配がある
スマートファンド及びスマートファンドSONAEの特徴として、空室保証が設定されている点が挙げられます。
賃貸物件は入居者が発生しないと家賃収入が入ってこず、投資家への分配もできなくなってしまいます。これを空室リスクと言い、不動産運用を対象とした投資方法では避けることが難しいリスクの一つです。
これに対し、TSON FUNDINGのスマートファンドとSONAEは空室保証契約を結ぶことで、空室が発生しても一定の家賃収入が得られます。家賃収入を原資として、TSON FUNDINGは投資家に対し定期的な分配金を支払い、運用が完了したら物件を売却して、投資家に出資元本の返済も行います。
ただし、これらの空室保証は空室リスクを完全に排除するものではないことに注意が必要です。空室期間が長引いてしまうとTSON FUNDINGの経営状態が悪化し、間接的に投資家への分配金の支払いや出資元本の回収ができないリスクがあるためです。
1-4.利回り(予定分配率)は年利で4.5~7%
スマートファンド及びスマートファンドSONAEの利回り(予定分配率)は、年利換算で4.5~7%です。
これは、他の不動産投資型クラウドファンディングサービスのファンドと比較しても、やや高めの水準と言えるでしょう。
また運用期間を見るとスマートファンドは半年から1年ほど、スマートファンドSONAEは、1年から3年という長期運用のファンドも見かけられます。
2.TSON FUNDING(ティーソンファンディング)のキャピタル型ファンドとは
では次に、TSON FUNDINGのキャピタル型ファンドの特徴を見ていきましょう。
2-1.新築戸建住宅を建築する森林再生ファンド
TSON FUNDINGのキャピタル型ファンドは、森林再生ファンドです。森林再生ファンドは、株式会社TSONの本社がある愛知県の木材を使用し、愛知県内に戸建て住宅を建てる内容のファンドです。
2-2.定期的な分配は行われず運用終了後に分配と償還がある
キャピタル型である森林再生ファンドでは、インカム型ファンドと異なり、運用期間中に分配金の支払いは行われません。基本的に戸建住宅を建築し、建築が終了したら売り先を見つけて売却します。その売却の際に、利回りと出資元本を投資家に対して支払います。
2-3.利回りは6.7%
森林再生ファンドの利回りは年利で6.7%と、こちらも他の不動産投資型クラウドファンディングサイトと比較しても高い数字になっています。
また運用期間に関しては3ヶ月から6ヶ月という短期間である点もインカム型と異なる特徴です。
3.TSON FUNDINGのキャピタル型とインカム型を比較
では、TSON FUNDINGのキャピタル型ファンドと、インカム型ファンドを比較してみましょう。
3-1.利回りはキャピタル型がやや高い
インカム型と比較して、利回りはキャピタル型がやや高い水準に設定されています。
なお、平均を見るとややキャピタル型の方が高めの数字ですが、インカム型も年利4.5~7%であるため、いずれも不動産投資型クラウドファンディングサービスのファンドとしては、高い水準となっています。高めの収益性を持つファンドに投資したい方には、両方とも適していると言えるでしょう。
3-2.キャピタル型に家賃保証はない
インカム型のファンドは、空室保証を付けることで収入を確保して、投資家への分配の確実性を高めています。一方でキャピタル型ファンドは、そもそも賃貸物件として運用しないため空室保証は設定されていません。そのため保証の有無に違いがあるといえます。
3-3.キャピタル型は最後にまとめて分配がある
キャピタル型ファンドは、賃貸物件として運用しないため家賃収入はなく分配が行われず、投資家への運用益は物件を売却して運用終了後にまとめて支払われます。
インカム型ファンドは1年以上の運用期間のものが多くなっていますが、キャピタル型ファンドは運用期間が3~6ヶ月と比較的短いものが多いため、長期運用中の市況変化リスクを避けたい人に向いています。
対して長期運用型ファンドには、1年以上にわたり分配金収入が入るメリットがありあます。許容できるリスクの範囲や、自身のポートフォリオに合わせて投資するファンドの種類を選んでみましょう。
まとめ
TSON FUNDINGのキャピタル型ファンド、インカム型ファンドの比較を行いました。
キャピタル型ファンドは短期運用が多く、利回りが高めですが、運用期間中には定期分配は行われません。また賃貸物件として運用しないため、収入の保証につながる空室保証も設定されていません。
一方でインカム型ファンドは一定期間賃貸物件として運用するため、定期的な分配金が支払われ、収入の保証につながる空室保証が契約に盛り込まれています。ただし、空室リスクが完全に排除できないことや、運用期間はやや長めであるので、不動産市況の変動リスクなどが発生する可能性も考慮しておくと良いでしょう。
TSON FUNDINGの2つのファンドは、収益を得る仕組みの違いからリスクやリターンが異なります。一つのファンドに投資資金を集中させないよう注意しながら、ポートフォリオを作成していきましょう。
HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム
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