おつり投資ができるサービスは?気軽に始められる3つの資産運用アプリを解説

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投資を始めようと考えたときに「手軽に資産運用したい」「少額から試してみたい」と思っている方は多いかもしれません。そのような方にもおすすめなのが、おつりで投資ができる資産運用アプリです。

そこで本記事では、日常の買い物で出るおつりを投資に回すことができる資産運用アプリを3つご紹介します。それぞれの特徴やメリット・デメリットもお伝えするので、自分に合ったおつり投資アプリを見つけてみてください。

目次

  1. おつり投資ができる資産運用アプリとは?どういう仕組み?
  2. おつり投資ができる資産運用アプリ3選
  3. 資産運用アプリ『トラノコ』の概要・特徴
    3-1.トラノコのメリット
    3-2.トラノコのデメリット
    3-3.トラノコがおすすめの人
  4. 資産運用アプリ『マメタス』の概要・特徴
    4-1.マメタスのメリット
    4-2.マメタスのデメリット
    4-3.マメタスがおすすめの人
  5. 資産運用アプリ『THEO+docomo』の概要・特徴
    5-1.THEO+docomoのメリット
    5-2.THEO+docomoのデメリット
    5-3.THEO+docomoがおすすめの人
  6. まとめ

1.おつり投資ができる資産運用アプリとは?どういう仕組み?

「おつり投資」は買い物をしたときのおつり相当額を自動で投資に回してくれるサービスです。あらかじめアプリをクレジットカードや電子マネーと連携しておくと、買い物のたびにおつり相当額が計算され、自動で資産運用に回すことができます。

たとえば、921円の買い物をしたら「1,000円-921円=79円」という形で請求額は1,000円となり、差額の79円が「おつり」として投資に回される、という仕組みです。日々の買い物をするだけで資産運用ができるため、手軽に始められる投資だと言えます。

2.おつり投資ができる資産運用アプリ3選

それではここから、おつり投資ができるアプリとして「トラノコ」「マメタス」「THEO+(テオプラス)docomo」の3つをご紹介します。以下比較表です。

アプリ・サービス名 トラノコ マメタス THEO+docomo
特徴 ポイント・マイルで投資可能 人気のロボアドバイザーで簡単に運用が可能 ・dポイント付与あり
・dカード払い・ドコモの携帯電話契約が条件
おつりデータ取得方法(連携サービス) ・トラノコおつり捕捉サービス
・MoneyForward
・Zaim
・Moneytree
・Moneytree ・dカード
最低投資金額 5円以上(1円刻みで投資可能) 1万円以上 1万円以上
月額利用料 300円(3か月間無料) 無料 無料
出金手数料 300円(3か月間無料) 無料 無料
運用手数料 年率0.3% 年率1.1%(税込) 年率0.65%~1.0%
引き落とし口座 ほぼ全国の金融機関 住信SBIネット銀行・ソニー銀行・横浜銀行 ほぼ全国の金融機関
運用方法 ファンドマネージャー ロボアドバイザー ロボアドバイザー
運営会社 TORANOTEC投信投資顧問株式会社 ウェルスナビ株式会社 株式会社お金のデザイン
アプリ対応端末 iOS・Android iOS・Android iOS・Android

(※2020年3月時点の情報です。)

各アプリの比較ポイントは、主に次の4つです。

  • おつりデータ取得方法(連携サービス)
  • 月額利用料
  • 各種手数料
  • 運用方法

また、この他にも各アプリ特有のものがあります。それぞれの資産運用アプリについて、以下で詳しく見ていきましょう。

3.資産運用アプリ『トラノコ』の概要・特徴

トラノコは「TORANOTEC投信投資顧問株式会社」が運営している資産運用アプリで、ファンドマネージャー(投資のプロ)が運用しています。

以下、トラノコのメリット・デメリットと、トラノコの利用をおすすめできる人についてお伝えしていきます。

3-1.トラノコのメリット

トラノコには次の3つのメリットがあります。

  • 最低金額5円以上、1円刻みで投資が可能
  • ポイントやマイルで投資をできる
  • 運用手数料が0.3%のみ

トラノコは5円から投資できる点が特徴です。少しのおつりでも資産運用できるため、投資初心者でも気軽に始めやすいでしょう。

さらに、ポイントやマイルを投資に回すことも可能です。対応しているポイントには、nanacoポイント・dポイント・ANAマイル・ドットマネー・G Point・PointTownなどがあります。

ポイントを使えるメリットは、投資金額を増やせるだけではなく、期限切れ間近のポイントも有効利用できることです。ただし、投資に使えるのはいずれか1種類のポイントのみで、併用はできません。

また、トラノコの運用手数料は0.3%で、他2つのアプリ(約1%)よりも安い水準です。そのため、投資額が大きくなるほど他のアプリよりお得になります。また手数料が安いと投資を始める際の心理的負担も軽くなるでしょう。

3-2.トラノコのデメリット

トラノコには、次の2つのデメリットもあります。

  • 月額料金がかかる
  • 出金手数料がかかる

トラノコは月額料金・出金手数料ともに300円かかります。ただし、最初の3か月間は無料なので、お試しで使ってみても良いでしょう。また、運用手数料が安いため、投資額が大きくなると月額料を差し引いてもお得になります。

3-3.トラノコがおすすめの人

メリット・デメリットを踏まえると、トラノコは次のような人におすすめのアプリだと言えます。

  • 資産運用を始めたい初心者の人
  • 少額のおつりで投資を始めたい人
  • ポイントを投資に回したい人
  • 投資額が増えたときも運用手数料を抑えたい人

トラノコは最低投資金額や運用手数料が低いため、初心者が気軽に始めるのに適しています。また、初心者ではなくても、運用手数料を抑えたい人にも向いているでしょう。

4.資産運用アプリ『マメタス』の概要・特徴

マメタスは「ウェルスナビ株式会社」が運営している資産運用アプリです。利用者の多い代表的なロボアドバイザーの一つ「ウェルスナビ」のシステムを使って資産運用する形になります。

4-1.マメタスのメリット

マメタスには、次の2つのメリットがあります。

  • 出金手数料が無料
  • おつり合計額1万円以上で投資可能

最低金額の1万円はおつりの累計額で良いので、頻繁に買い物をする人であれば比較的すぐに貯められる金額と言えるでしょう。

4-2.マメタスのデメリット

マメタスには、次の3つのデメリットもあります。

  • 運用手数料が最大1%かかる
  • おつりデータ取得方法がMoneytreeのみ
  • 引き落とし口座に設定できる金融機関が少ない

マメタスの運用手数料率は年率1.1%(税込)で、トラノコと比べると高くなっています。そのため、運用額が増えてくると手数料の負担も相対的に大きくなります。

また、おつりデータの取得方法が家計簿アプリのMoneytreeのみ、という点は押さえておきましょう。ただ、Moneytreeを利用していない場合は、おつり金額を1日100円などに設定することでも投資は可能です。

なお、おつり投資に回した金額は銀行口座からの引き落としになります。マメタスはその際に設定できる金融機関が他のアプリと比べて少ないという点もデメリットの一つです。

4-3.マメタスがおすすめの人

マメタスは以下のような人におすすめのアプリだと言えます。

  • 気軽におつり投資を始めたい人
  • 月額料金をかけずに投資したい人
  • Moneytreeを利用している人

マメタスはMoneytreeを連携することでおつり投資が可能になるため、すでにMoneytreeを利用している方には便利でしょう。ただしMoneytreeを利用しなくても1日100円といった形での積立投資を行うことは可能なので、後から連携するという選択肢も考えられます。

5.資産運用アプリ『THEO+docomo』の概要・特徴

THEO+docomoは「株式会社お金のデザイン」が運営しているTHEOと、NTTドコモの提携による資産運用サービスです。

5-1.THEO+docomoのメリット

THEO+docomoのメリットは以下の通りです。

  • dポイントを毎月もらえる
  • 出金手数料が無料
  • おつり合計額1万円以上で投資可能

THEO+docomoでは、運用金額に応じてドコモが提供しているdポイントを毎月付与してもらえるのが特徴です。たとえば、運用資産額が50万円なら年間で900ポイント(毎月75ポイント)、100万円なら年間で1,800ポイント(毎月150ポイント)がもらえます(ドコモ回線を契約している場合)。

最低金額の1万円はおつりの累計額で良いので、頻繁に買い物をする人であれば比較的すぐに貯められる金額と言えるでしょう。

5-2.THEO+docomoのデメリット

一方でTHEO+docomoにはデメリットが二つあると言えます。

  • dカード支払い・ドコモの携帯電話契約がおつり投資の条件
  • 運用手数料が1.0%かかる

THEO+docomoでおつり投資をするには、ドコモの携帯回線を使っていることが必須となります。なおかつ、dカード(dカード、dカード GOLD)で支払いをした場合しかおつりを投資に回せません。

そのため他のアプリと比べると、おつり投資を始めるハードルは少し高くなります。しかし、ドコモ利用者にとってはdポイントが貯まることを考えると利用しやすいサービスだと言えるでしょう。

※dカードや携帯電話を契約していなくても、THEO+docomoのおつり投資以外の機能は使えます。

また、THEO+docomoの運用手数料率は0.65%~1.0%で、こちらもトラノコと比べると高くなります。

5-3.THEO+docomoがおすすめの人

THEO+docomoは以下のような人におすすめです。

  • ドコモの携帯回線を契約中の人
  • dカードで支払いをしている人
  • 月額料金をかけずに投資したい人

THEO+docomoでのおつり投資は、ドコモ携帯とdカードを利用中の人に適しています。これらはおつり投資の必要条件であるため、逆に当てはまらない方には他のおつり投資サービスのほうが現実的だと言えます。また、月額無料かつ運用額に応じてdポイントを還元してもらえるのも魅力です。固定費をかけずに資産運用したい方には良いポイントだと言えます。

まとめ

おつり投資をできる資産運用アプリをご紹介しました。おつり投資は少額から気軽に始められるため、これから資産運用を始めるビギナーにも適しています。

少額のおつりやポイントで気軽に資産運用を始めたいなら「トラノコ」、Moneytreeを利用しているなら「マメタス」、ドコモ契約者なら「THEO+docomo」などのサービスがありますが、いずれも投資を始めるときの負担は少ないので、まずは気になったアプリから試してみても良いでしょう。

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鈴原 千景

Webライター。内容として、わかりやすくを心掛けながら金融、不動産関係・ふるさと納税の記事を多く執筆している。日本株・米国株、投資信託、仮想通貨、ロボアドバイザーを運用中。