AIトレード「マイメイト」のメリット・デメリットは?始め方や注意点も

マイメイト」は、インヴァスト証券が無料で提供する強化学習型AIトレードサービスで、実取引は2020年秋頃を予定しています。

今回はAIを活用したトレードサービスの利用を検討している方に向けて、マイメイトの特徴やメリット・デメリット、マイメイトの始め方や注意点などを解説していきます。

目次

  1. マイメイトのメリット
    1-1. 4つの質問に答えるだけで簡単に強化学習型AIがつくれる
    1-2. 価格変動の激しかったコロナ相場でもプラス成績
    1-3. 運営会社は東証JASDAQ上場企業
  2. マイメイトのデメリット
    2-1. レンジ相場は苦手な傾向がある
    2-2. 取引できる通貨ペアは3つ
    2-3. キャラクターは選べない
  3. マイメイトの始め方は?
    3-1. 【ステップ①】新規登録をする
    3-2. 【ステップ②】AIエージェントを作る
    3-3. 【ステップ③】誕生メールを受け取る
    3-4. 【ステップ④】売買シグナルを受け取る
  4. マイメイトの注意点
    4-1. 2020年秋頃に実取引開始
    4-2. AIエージェントが取引するのは1通貨ペア
    4-3. 最大1ポジションの保有
  5. まとめ

マイメイトのメリット

まずはマイメイトを利用するメリットから詳しく見ていきましょう。

1-1. 4つの質問に答えるだけで簡単に強化学習型AIがつくれる

マイメイトは、AIに関する事前知識などが不要で、4つの質問に答えるだけで自分だけのトレーディングAIを誕生させることができます。その後も自動的に継続学習をしてくれるため、設定から運用までの手間がほとんどかからない、というメリットがあります。

マイメイトのAIコアエンジンには強化学習型のAIモデル(A3C:Asynchronous Actor-Critic Agents)が活用されており、マーケットのプライス情報や世界有数の金融市場データのプロバイダーであるリフィニティブの日本法人が提供する市場心理指数を通じて得たニュース集約情報サービスを、インヴァスト証券が独自に改良して学習情報として使用しています。

マイメイトのAIエージェントの大きな特徴は「今どのようなポジションを持つべきなのか」を学習するという点です。従来のトレーディングAIは、一定期間後の正確な価格予測を目指しているものが多いですが、マイメイトでは答えを見出すのが難しい将来の価格を予測するのではなく、最適なポジション管理に焦点を当てています。

自分で開発しようとすれば大きなコストがかかってしまう強化学習型のトレーディングAIが手間なく簡単に利用できる、という点は大きなメリットと言えるでしょう。

1-2. 価格変動の激しかったコロナ相場でもプラス成績

下の図は、各通貨ペアのAIエージェントの平均総合損益を平均化した「マイメイトFX総合指数」のグラフです。このグラフから「過去AIエージェント1体あたり、平均でどれくらいの損益を出しているのか」を参考にすることができます。

マイメイトFX総合指数

「マイメイトFX総合指数」は、マイメイトサービス開始以来、上げ下げはありつつも、プラス成績となっています(2020年8月31日時点)。

また、価格変動が非常に激しかったコロナ相場(3月)においては、8割以上のAIエージェントがプラス収益で終えることができている実績があります。

もちろん、これらは過去の実績なので、今後も必ずプラスになるというわけではありません。あくまで参考として見ながら、分散投資なども行い少額から始めて慎重に様子を見ていくということが大切です。

1-3. 運営会社は東証JASDAQ上場企業

マイメイトを提供しているのはインヴァスト証券株式会社です。設立は1960年8月で60年以上の業歴があり、2006年3月から東証JASDAQ市場に上場しています。(※株式移転によりインヴァスト証券株式会社は持ち株会社の「インヴァスト株式会社」の子会社となるため2020年9月29日に上場廃止となり、2020年10月1日からは親会社となるインヴァスト株式会社が東証JASDAQ市場に上場します)

インヴァスト証券はオンライン業務に特化しており、選択型FX自動売買サービス「シストレ24」やオートパイロット型裁量FX「トライオートFX」、ETF自動売買「トライオートETF」などのサービスも提供するなどシステムトレードに強い会社です。

会社の行動指針には「誠実」を据えて、「自分で使いたくなるサービス」「家族に勧めたくなるサービス」の開発と提供をめざしており、2014年には「フォレックス・マグネイト東京サミット2014」の表彰で「ベスト・EA/ストラテジープロバイダー賞」・「ベスト・マーケティングブローカー賞」を受賞しています。

また、2016年からはインヴァスト証券の投資家を対象に、FXサービスの取引で付与されたポイントを1ポイント=1円として認定NPO法人への寄付や社会貢献グッズとの交換することができる社会貢献ポイントプログラムをスタートするなど、事業活動を通して社会をもっと良くしていこうと継続的な取り組みをしている会社でもあります。

マイメイトのデメリット

マイメイトの利用を検討する上で、メリットだけでなくデメリットもしっかり把握することが大切です。ここではマイメイトの2つのデメリットを解説します。

2-1. レンジ相場は苦手な傾向がある

マイメイトは損小利大(損切は早く、利益は大きく伸ばす)を目指す傾向にあります。そのため、一定の値幅内を上下するレンジ相場では、成績が伸び悩んだりマイナスになりやすいデメリットがあります。

ただし、小さな利益を出した時に強めに褒める教育方針を取っている場合、レンジ相場をうまく乗り切るAIエージェントに育てられることがあります。これは「レンジ相場で比較的小さめの利益であっても、積極的に取っていき、褒めてもらおう」と考えるAIエージェントが育ったことによるものとなります。

なお、レンジ相場で成績が伸び悩むのは、現状のマイメイトに実装されているテクニカル指標にトレンド系の指標が多いためです。今後、MACDなどのオシレーター系のテクニカル指標も実装される予定なので、レンジ相場が得意なAIも誕生する可能性もあります。

いずれにせよ、現状の傾向としてはレンジ相場はやや苦手と認識しておいた方が良く、短期売買よりは中長期投資に向いたサービスと捉えるのが良いでしょう。

2-2. 取引できる通貨ペアは3つ

2020年9月現在、マイメイトで取引可能な通貨ペアは米ドル/円、ユーロ/米ドル、英ポンド/米ドルの3つとなっており、やや物足りないと感じる方もいるでしょう。ただ、今後のバージョンアップ(時期は未定)では、18通貨ペアまで取扱予定があると発表しています。

2-3. キャラクターは選べない

AIエージェントは108種類の組み合わせの中から、AIエージェント作成時の質問の答えの組み合わせによって決められるため、好きなキャラクターを自分で選ぶことはできません。ただし、実取引開始後はポイントを使うことでAIを追加することができます。

3. マイメイトの始め方は?

以下では、マイメイトの始め方を4つのステップに分けて見ていきましょう。

3-1. 【ステップ①】新規登録をする

最初に、マイメイトの新規登録をします。

新規登録画面にて「メールアドレス」「ニックネーム」「パスワード」を入力し、「Sign Up」を選択すれば、新規登録完了です。

3-2. 【ステップ②】AIエージェントを作る

ステップ②は、AIエージェントの作成です。AIエージェントを作るためには、以下の4つの設定を行います。

  1. AIエージェントが取引をする「通貨ペア」
  2. AIエージェントに学習してもらう「テクニカル指標」「ニュース」
  3. AIエージェントが報酬のバランスを決めるための「教育方針」
  4. AIエージェントの「名前」

この4項目の設定を終えたら、AIエージェントの作成完了です。

3-3. 【ステップ③】誕生メールを受け取る

AIエージェント作成後は、学習が終わるまで待ちます。だいたい学習が終わるまで1~2営業日かかります。学習が終わると、誕生メールが届きますので、確認しましょう。

3-4. 【ステップ④】売買シグナルを受け取る

AIエージェントは1日1回程度、売買シグナルを送ってくれますので、トレードの参考にしましょう。

なお、実取引開始後は、AIエージェントは売買シグナルを送るだけでなく、自動売買もしてくれるようになります。また、自分のAIエージェントだけでなく、他の人が作成したAIエージェントも選ぶことができるため、トレードの幅が大きく広がることでしょう。

マイメイトの注意点

最後に、マイメイトを利用する際の注意点を3つ解説していきます。

4-1. 2020年秋頃に実取引開始

マイメイトの実取引は2020年秋頃予定となっています。実取引開始前でも売買シグナルの受け取りやAIエージェントの育成などはできます。

なお、事前に口座を開設しておくことで、早めにAIを教育することができることや、マイメイトポイントが1万ポイントもらえるため、実取引ができるようになってからすぐに取引を始めてみたいという方や複数のAIエージェントを持ってみたいという方は検討されると良いでしょう。

4-2. AIエージェントが取引するのは1通貨ペア

1つのAIエージェントが取引するのは1通貨ペアのみです。そのため、例えばドル/円を取引するAIエージェントは、ポンド/円やユーロ/円など他の通貨ペアを取引することはできません。

4-3. 最大1ポジションの保有

AIエージェントは複数のポジションを持ちません。日々学習を積み重ねながら1回のトレードで利益を上げることを目指しています。

まとめ

マイメイトは他のトレーディングAIとは異なり、強化学習型のAIであることやポジション管理に焦点を当てているサービスです。成績はマイメイト開始以来、プラスで推移しています。一方で、レンジ相場では強みを発揮しにくいことや通貨ペアが少ないという点には注意が必要です。

実取引開始後は2020年秋頃ですが、事前口座の開設でAIを早めに教育しておくことができる点やマイメイト1万ポイントがもらえるなどのメリットがあります。

トレーディングAIに興味があるという方は、記事内のメリット・デメリットや注意点も参考に、マイメイトの利用の検討を進めてみて下さい。

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庄子 鮎

庄子 鮎

証券会社および求人広告会社を経て、2019年よりフリーライターに。証券会社時代では営業職に従事し、主に株式や投資信託、債券の販売を経験。また現在、投資家でもあり、FX・日本株・米国株などへ投資をしている。"どういう表現でどこまで説明すれば、より分かりやすくなるか"を意識し、解説していきます。