LINEスマート投資 ワンコイン投資とは?メリット、デメリットも解説

最近はスマホなどから簡単に申し込めて運用ができる新しい投資サービスが次々と登場しています。中でも国内で最もメジャーなSNSツールであるLINEアプリを通じて利用できる少額投資サービス「LINEスマート投資 ワンコイン投資」(以下、ワンコイン投資)が注目されています。

そこで、この記事ではワンコイン投資の主な特徴メリット・デメリット、利用する際の注意点を詳しく解説します。手軽に投資や資産運用をしてみたい、リスクに不安があるから少額から始めたいといった方は、参考にしてみてください。

目次

  1. ワンコイン投資とは
    1-1.ワンコイン投資のメリット
    1-2.ワンコイン投資のデメリット
  2. ワンコイン投資を利用する際の注意点
    2-1.投資額の積立周期
    2-2.少額積立・少額運用の手数料負担
    2-3.為替リスク
    2-4.LINE Pay残高が足りていても引落しできない場合
  3. まとめ

1 ワンコイン投資とは

ワンコイン投資は、毎月500円から積み立てを行い、あとは自動で資産運用ができるサービスです。LINEとオンライン証券「FOLIO(フォリオ)」との業務提携により誕生したFOLIOの投資一任運用サービスであり(※)、投資初心者でも積立金額さえ決めれば、後はおまかせでプロの投資家が行うような分散投資による資産運用をできるのが大きな特徴です。さらに、LINEアプリを通じて口座開設や資産状況の確認なども簡単に行えます。

ワンコイン投資の投資対象は米国ETF(上場投資信託)です。ノーベル賞受賞理論に基づいたアルゴリズムを活用したロボアドバイザーが米国ETFにバランスよく投資し、リスクを抑えつつ、資産運用のポートフォリオ(=資産・商品の組み合わせ)を作成してくれます。

※「ワンコイン投資」は、LINEアプリを通じてLINE Financialから提供されている「LINEスマート投資」のサービスの一つです。LINE Financialはユーザーとフォリオとの投資一任契約締結の媒介を行う立場となるため、ユーザーの契約相手はフォリオになります。

1-1 ワンコイン投資のメリット

ワンコイン投資の主なメリットを見ていきます。

毎週500円から積み立てられる

毎週の積立額は500円から100,000円までで、500円単位で積み立てられます。そのため月ベースでの最少投資額は500円/週で、1ヶ月あたり500円×4週~5週=2,000円~2,500円となり、お小遣い感覚で投資を始めることができます。

リスクを抑えつつ簡単に投資できる

ワンコイン投資の投資対象は米国のNYSE(ニューヨーク証券取引所)またはNASDAQに上場しているETFであり、その中から選別して分散投資が行われるため、リスクを考慮した運用が期待できます。

また、ユーザーに代わって、対象資産のポートフォリオの設計・リバランスから商品の売買まで行ってくれるため、ユーザー側でどの銘柄をどう分析して選ぶか、いつ売却したらよいか、リスクをどうコントロールしたらよいか、などについて考えなくて済むメリットがあり、運用をすべて任せることができるため簡単です。

口座開設も簡単

LINEアプリで口座開設の手続きが簡単にでき、保有資産状況なども直ぐに確認できます。ワンコイン投資は証券会社FOLIOとの連携サービスになるため、まずは、フォリオの口座を開設する必要があります。

なお、フォリオで口座開設を申し込むにはマイナンバーカードと本人確認書類が必要になるので、事前に用意しておくと良いでしょう。申し込みが完了すると、「ウェルカムレター」が簡易書留郵便で送られてくるので、レターを開封し、記載された番号を入力すれば口座開設手続きは完了となります。

あとは、LINE Payに銀行口座を登録し、入金すればワンコイン投資を始められます(登録のない方は「規約」に同意すれば登録できます)。積立額の支払いはLINE Pay等による自動引落しになるため、その都度振込口座へ入金するような手間もかからず、気軽に投資を続けられます。

2020年4月30日まで手数料が無料

ワンコイン投資の利用には運用手数料がかかりますが、2020年4月30日まで手数料は無料となります。

通常、ワンコイン投資の運用手数料は預かり資産の1%(年率・税抜)、運用額が3,000万円を超える部分は、0.5%(年率・税抜)ですが、2020年4月30日までは手数料の無料期間となっています。

特にこれまで投資をしたことが無かった方は、手数料無料の期間を利用してスマート投資をお試しで始めてみるのも良いでしょう。

積立額引落の際にLINE Payボーナスが付く

ワンコイン投資で引落される積立額に対しては、「LINE Payマイカラープログラム」が適用されます。

マイカラープログラムとは、LINE Payのサービスを多く利用しているユーザーに特典を付与するプログラムであり、LINE Payボーナスはマイカラーなどで付与されるLINE Pay専用のポイントになります。

ポイント付与率は利用金額により異なります。スマート投資の積立額を最初に決めれば、あとの投資資金はLINE Payから自動引落で処理されるため、入金の手間はかかりません。支払い方法は、LINE Payまたは連携銀行口座が利用できます。

1-2 ワンコイン投資のデメリット

ワンコイン投資で注意したいデメリットには次のものがあります。

元本保証が無い

ワンコイン投資の投資対象は価格変動のあるETFとなるため、元本保証はなく、利益を得られず投資元本を割る可能性もあります。

スマート投資の投資対象には、低リスクな債券がやや多めですが、株式など値動きが大きいものも少なくありません。また、ロボアドバイザーが世界の各市場の状況などをモニタリングしてポートフォリオのリバランスを適宜実施しますが、リスクを完全に回避するものではありません。

このように安全性を重視するスマート投資でも、金融市場によっては成果がマイナスになる可能性があることも認識しておく必要があります。

運用の自由度が低い

ワンコイン投資ではポートフォリオの設計・リバランスや商品の選定・売買が自動で行われるため、ユーザー側で自由に選べるわけではありません。

ワンコイン投資は、投資の知識や経験が浅い方などにとっては、権威のある運用理論等に基づいた運用方法に頼れるので利用しやすいというメリットがあります。一方、投資経験が豊富な方にとっては、自分で考えて運用することができない点が、デメリットになる場合もあるでしょう。

投資の取り組み方は人それぞれですが、資産を増やすだけでなく、投資対象、経済及び市場の環境、売買のタイミングなどの分析・評価を楽しむという方法もあります。このように主体的に投資を楽しみたい方はスマート投資に物足りなさを感じることもあるでしょう。

無料期間が過ぎた後は手数料がかかる

ワンコイン投資の無料期間が過ぎると運用手数料を支払うことになることも留意しておきましょう。なお、スマート投資では次のような手数料が発生します。

  • 運用手数料は預かり資産の1%(年率・税抜)
  • 月額の運用手数料が100円(税抜)に満たない場合、月額100円が発生
  • 運用額が3000万円を超える部分は、0.5%(年率・税抜)の割引料率が適用

分配金の自動再投資なし

ワンコイン投資では、分配金は自動で再投資が行われないため、複利効果による効率的な投資は期待できません。

ワンコイン投資の投資対象は米国上場のETFであることからユーザーが受け取る分配金はドルになり、フォリオが円に交換してフォリオ口座へ入金します。つまり、運用成果である分配金は再投資に回されることなく、フォリオ口座に貯まっていきます。

他の投資信託やロボアドバイザーサービス(ウェルスナビなど)の中には分配金等を再投資に利用するタイプがあり、その場合、投資元本がより大きくなるという複利効果が期待できます。そのぶん、リスクも大きくなりますが、短期間でより大きな資産を貯める場合に再投資は有利な面があります。

LINEユーザーのみが対象

ワンコイン投資を始めるには、LINEアプリ上で口座開設の手続や投資内容の設定・確認等を行うことになるため、LINEユーザーであることが前提条件になります。そのため、LINEユーザーでない方は、LINEのユーザー登録から始めなければなりません。

なお、登録手続き自体は手間も少なく、簡単です。これまでSNSツールとしてのLINEに興味のなかった方も、ワンコイン投資を機に検討してみると良いでしょう。

2 ワンコイン投資を利用する際の注意点

ワンコイン投資をする上で知っておきたいポイントもご紹介しておきます。

2-1 投資額の積立周期

積立投資で積み立てるタイミングとして多いのは「毎月」ですが、ワンコイン投資の投資資金の積立周期は「毎週」になります。

そのため、毎週の積立額を大きくすると月単位の引落額が高額になる場合もあります。積立金額によってはLINE Payの残高あるいはLINE Payと連携している銀行口座の残高が不足するケースも考えられるため、残高管理には注意が必要です。

2-2 少額積立・少額運用の手数料負担

2020年4月30日以降は、月額の運用手数料が100円に満たない場合、最低でも月額100円の手数料がかかる点には注意が必要です。

例えば、最小投資額となる毎週500円を積立額とした場合、月の預かり資産額は2,000円~2,500円になります。しかしこの場合、月額の運用手数料は100円未満となるため、手数料として月額100円が発生することになり、初月の手数料割合は4~5%になります。つまり、運用手数料を規定の1%以内に抑えるためには、最低でも月額1万円の預かり資産が必要になります。

2020年4月30日までは手数料が無料となりますので、2019年12月~2020年1月までに開始すれば手数料が有料となる前に1万円を積み立てることができますので、手数料が気になる方は早めに開始をされておくと良いでしょう。

少額投資においては、運用額が少ないと運用手数料が割高になることもあるため、その点も考慮して積立額を検討すると良いでしょう。

2-3 為替リスク

ワンコイン投資では米国ETFへ投資するため、分配金の受け取りではドルを円に交換する必要があります。そのため為替変動の影響を受ける可能性があります。

ドル・円の為替市場が円高に振れれば受け取る円の量が少なくなるので為替差損が発生し、逆に円安に振れれば受け取る円の量が多くなるので為替差益が発生します。

世界の金融市場や経済状況は常に変動しているため、スマート投資では為替リスクが伴うことも留意しておきましょう。

2-4 LINE Pay残高が足りていても引落しできない場合

LINE Payボーナスは、キャンペーンやワンコイン投資の積立額などで付与されるLINE Pay専用のポイントですが、ワンコイン投資の対象外となっています。

そのため、LINE Pay残高でワンコイン投資の引落しを行う場合、LINE Payボーナスを含んだ残高が引落し額以上でも、引落しできないことがあります。

LINE Payボーナスを除いたLINE Pay残高が、引落し金額以上あることを確認し、不足する場合はチャージするようにしましょう。

3 まとめ

ワンコイン投資は、毎週500円からの積立投資が可能で運用もすべて一任できるため、投資の知識が少ない方でも簡単に投資できるのが特徴です。さらに2020年4月30日までは手数料が無料となっており、お試しで投資を経験した方に向いています。一方で、為替リスクがある点や元本保証がない点、手数料無料のキャンペーン期間後は年率0.5%~1%の手数料が必要になる点には注意も必要です。

ワンコイン投資を始める際は、メリットとデメリットの両面をよく吟味して判断するようにしましょう。

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