CREALとCOZUCHIの違いは?利回りや対象物件、メリット・デメリットの比較も

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不動産クラウドファンディングは、それぞれのサービスによって利回りや投資対象の物件の特徴に偏りが出てきます。認知度の高い「CREAL」と「COZUCHI」ですが、両サービスにはいくつかの違いがあります。

そこで今回は、CREALとCOZUCHIの利回りや投資対象物件、リスクの違いについて解説します。不動産クラウドファンディングで投資を検討されている方や、CREALやCOZUCHIの利用を検討されている方はご参考ください。

目次

  1. CREAL(クリアル)とCOZUCHI(コヅチ)の概要・特徴
    1-1.CREAL(クリアル)
    1-2.COZUCHI(コヅチ)
  2. CREALとCOZUCHIの投資対象物件を比較
    2-1.CREALの投資対象物件
    2-2.COZUCHIの投資対象物件
  3. CREALとCOZUCHIの利回りの比較
  4. CREALとCOZUCHIのメリット・デメリットの比較
    4-1.CREALとCOZUCHIで共通するメリット
    4-2.COZUCHIと比較した「CREAL」のメリット
    4-3.CREALと比較した「COZUCHI」のメリット
    4-4.CREALとCOZUCHIで共通するデメリット
    4-5.COZUCHIと比較した「CREAL」のデメリット
    4-6.CREALと比較した「COZUCHI」のデメリット
  5. まとめ

1.CREAL(クリアル)とCOZUCHI(コヅチ)の概要・特徴

サービス名 累計募集額実績 利回り水準 主な特徴
CREAL 275億円超 4~5% 保育所ファンドや地方創生・ヘルスケアなどESG不動産投資ができる
COZUCHI 220億円超 2%~20% 首都圏の賃貸マンションや店舗・事務所などに投資可能、途中解約が可能

1-1.CREAL(クリアル)

ESG不動産投資クラウドファンディング「CREAL」

「CREAL(クリアル)」は、東証グロース上場企業のクリアル株式会社が運営する不動産投資型クラウドファンディングで、投資のしやすさが大きな特徴でありメリットです。

2023年9月時点で95件、累計356億円を超える募集を行っており、その中には10億円を超える大型案件もありました。投資機会に恵まれているので投資を始めやすく、また、1万円から投資ができるので、初心者の方でも少ない資金から不動産投資型クラウドファンディングを始められます。

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1-2.COZUCHI(コヅチ)

不動産投資型クラウドファンディング「COZUCHI(コヅチ)」

2020年から運営を開始した不動産投資型クラウドファンディング「COZUCHI」は、LAETOLI株式会社が運営している不動産投資型クラウドファンディングです。LAETOLI社は1999年創業の不動産投資会社で、リノベーションや不動産買取事業なども行っているため、投資用不動産のノウハウを豊富に有しています。数十億円規模の大規模案件を定期的に募集しているため、業界内でもかなり注目されています。

2023年7月24日時点で76件のファンド組成、累計調達額は394.8億円となっており、年利換算した平均利回りは想定8.3%に対して実績20.1%と、豊富な案件組成と高いリターンを実践している不動産クラウドファンディングとなっています。

COZUCHIでは1口1万円からの出資が可能で、想定利回りは2.0%~20.0%と幅広く、運用期間が最短3ヶ月~1年程度と比較的短期であることに加え、独自のルートで物件を相場価格よりも安く仕入れることができているケースも多く、リスクを抑えた運用やリターンを狙った運用のどちらにも対応できるサービスです。

2.CREALとCOZUCHIの投資対象物件を比較

CREALとCOZUCHIの投資対象となる不動産の種類について比較します。

  • CREAL:マンション、テナント、オフィス、保育所、物流施設、ホテル、学校
  • COZUCHI:マンション、アパート、ビル(テナント)、オフィス、ホテル、事業用地、複合的プロジェクト

2-1.CREALの投資対象物件

CREALでは、マンション、テナント、オフィス、保育所、物流施設、ホテル、学校が主な投資対象となっています。

CREALでは、保育所や学校といった教育施設の他、物流施設などの個人では投資できる機会が少ない物件が扱われているのも特徴的です。また、た社会貢献性の高いESG不動産に少額から投資できる機会を提供しているというのは、CREALのメリットと言えるでしょう。

CREALのESGファンド募集事例

  • 保育園ファンド
  • 地域創生ファンド
  • 既存建築物の有効活用ファンド

保育園ファンドでは、保育園の建設資金などを投資家から集めて、保育園を設立します。保育園、保育園は地域の福祉環境を改善し、待機児童を減らします。

また、地域創生を掲げて地方の学校をリフォームした宿泊施設の運営を行うファンドを取り扱った実績もあります。

その他、都心にある古い建物のリノベーションによって、オフィス用の物件として活用している既存建築物の有効活用ファンドもあります。建物の立て直しに伴う炭素の排出を抑える効果が期待できます。

2-2.COZUCHIの投資対象物件

一方、COZUCHIではマンション、アパート、ビル(テナント)、オフィス、ホテル、事業用地、複合的プロジェクトが主な投資対象です。

事業用地や不動産を含めた複合的なプロジェクトに投資できるファンドが提供されている点が特徴的です。例えば、市街化調整区域内の土地を物流施設建築の許可を得た上でデベロッパーに売却してキャピタルゲインを得るファンドが提供されています。

また、駅近くにある賃貸マンションや隣接する更地、その間にある私道を投資対象として、既存物件の収益向上や更地部分の自社開発、開発用地としての売却など、さまざまな選択肢から事業利益獲得を目指すファンドなどもあります。

他の不動産クラウドファンディングと比較してユニークなファンドを提供しているのがCOZUCHIの特徴といえます。

3.CREALとCOZUCHIの利回りの比較

次に、CREALとCOZUCHIの想定利回りを比較してみましょう。

  • CREAL:4.0~5.5%(年率)
  • COZUCHI:2.0~20.0%(年率)

※2023年8月時点までの募集時点の想定利回り実績

このように、COZUCHIが4.0~5.0%の利回り水準であるのに対して、COZUCHIは2.0~20.0%とかなり幅が広く、想定利回りが非常に高いファンドを組成していることが分かります。これは、COZUCHIではキャピタルゲインが発生した場合の分配金に上限を設けていないため、当初の想定利回りを上回る利益が発生するケースがあるためです。

ただし、COZUCHIの高利回りファンドは組成数が少なく人気も高いため、募集時には高い応募倍率となり投資機会はあまり多くありません。

4.CREALとCOZUCHIのメリット・デメリットの比較

次にCREALとCOZUCHIのメリットとデメリットを比較します。

CREAL COZUCHI
メリット ・少額から不動産に投資できる
・優先劣後方式
・スマートフォンで投資が完結する
・幅広い不動産に投資できる
・上場企業が運営している
・少額から不動産に投資できる
・優先劣後方式
・スマートフォンで投資が完結する
・想定利回りが高い
・想定を上回る利回りが発生することがある
・運用途中の解約(換金申請・買取申込)ができる
デメリット ・元本保証がない
・人気ファンドでは応募倍率が高く投資機会が少ない
・途中解約できない
・元本保証がない
・人気ファンドでは応募倍率が高く投資機会が少ない
・運営会社が上場していない

4-1.CREALとCOZUCHIで共通するメリット

CREALとCOZUCHIで共通するメリットは次の通りです。

  • 少額から不動産に投資できる
  • 投資家を守る仕組みがある
  • スマートフォンで投資が完結する

CREALとCOZUCHIは少額から不動産投資ができるクラウドファンディングです。どちらのサービスも1口1万円から投資でき、不動産の運用は運営会社に任せられます。

一方、現物不動産への投資では、土地や物件の購入費用、不動産の管理費用などが必要になるため、投資するためにはまとまった資金が必要になります。まとまった資金はないが不動産投資がしたい場合や、少額から投資の経験を積みたい場合に向いているサービスといえます。

また、CREALとCOZUCHIには、優先劣後方式が導入されています。ファンド運営で損失が発生した場合でも、劣後出資者となる運営会社が出資した分から損失が補填されます。そのため、劣後出資分までの損失であれば、投資家の出資分に影響はありません。

その他、投資家登録や投資するファンドの選択、各種手続きなどを、すべてスマートフォンで完結できます。自宅以外の場所でも手軽に投資に参加できるため、仕事や家事などで忙しい方でも利用しやすいサービスといえます。

4-2.COZUCHIと比較した「CREAL」のメリット

  • 幅広い不動産に投資できる
  • 上場企業が運営している

CREALを利用するメリットの1つが、投資できる不動産の種類が多いことです。CREALでは、住宅に加え、ホテルや商業施設、学校、幼稚園など、さまざまな種類の不動産に投資できます。

現物不動産への投資では、学校や幼稚園に投資できる機会が少ない他、ホテルや商業施設に投資するためにはまとまった資金を準備しなければなりません。CREALであれば、上記のような不動産に対しても1口1万円から投資できるため、個人では投資しにくい物件にも投資可能です。

また、CREALを運営するクリアル株式会社は、東京証券取引所グロース市場に上場しています。上場企業であるため、事業運営に対して外部監査を受ける必要がある他、企業内部の管理体制やコーポレート・ガバナンスの体制が整っているといえます。上場企業は業績や財務状況について開示する必要があるため、運営会社の経営状況を投資家が確認しやすいという利点があります。

4-3.CREALと比較した「COZUCHI」のメリット

  • 想定利回りが高い
  • 想定を上回る利回りが発生することがある
  • 運用途中の解約ができる

他の不動産投資型クラウドファンディングと比較して想定利回りが高いことが、COZUCHIを利用するメリットです。COZUCHIで過去に募集されたファンドの想定利回りは2.0~20.0%となっています。不動産投資型クラウドファンディングでは、3~8%程度の利回りが目安であるため、COZUCHIの想定利回りの幅はかなり広いといえるでしょう。

COZUCHIの短期運用型ファンドでは、キャピタルゲイン(投資不動産の売却益)の分配利回りに上限が設定されていません。発生した利益は投資家に上限なく、フェアに分配されるため、ファンドの想定利回りを上回る利回りとなるケースがあります。

また、多くの不動産クラウドファンディングでは、出資後に運用途中の解約や出金ができませんが、COZUCHIではファンド運用途中の換金申請・買取申込が可能です。ただし、出資元本の3.3%が事務手数料として必要になる点には、注意しましょう。

4-4.CREALとCOZUCHIで共通するデメリット

  • 元本保証がない
  • 人気ファンドでは応募倍率が高く投資機会が少ない

CREALやCOZUCHIを含めたすべての不動産クラウドファンディングでは、元本が保証されていません。経済の情勢や不動産市場の低迷などが原因となり、入居者が減ってしまったり、不動産価格が下落したりした場合、損失が発生することがあります。

優先劣後方式での出資やマスターリース契約など、投資家の出資金を守るための仕組みは導入されていますが、損失リスクを必ず回避できるものではありません。損失を被るリスクがあることを理解した上で、投資をすることが重要です。

新しいファンドの募集がかかった場合、投資家からの応募が殺到しやすいため、先着順方式で募集するCREALでは、応募が完了せずに投資できないケースが発生する恐れがあります。COZUCHIでは一部のファンドが先着順となっている他、抽選の場合も当選しなければ投資はできません。

必ずしも投資機会を得られるとは限らないというのは、両サービスの共通したデメリットとなります。

4-5.COZUCHIと比較した「CREAL」のデメリット

ファンドの運用中に途中解約できないのが、COZUCHIと比較したCREALのデメリットと言えるでしょう。運用期間が終了するまで出資金が拘束されるため、他の投資資金として使用したり、買い物や支払いなどに使ったりすることはできません。

ファンドの運用期間が長い場合、景気や不動産市場の動向に対応できないため、損失が発生するリスクが高まります。

4-6.CREALと比較した「COZUCHI」のデメリット

CREALと比較したCOZUCHIのデメリットとして、運営会社が上場していない点が挙げられます。

2023年6月時点で、COZUCHIでは元本割れの実績がなく、累計ファンド数76件・類家資金調達額394億円と、高い実績を残していることが分かります。ただし、運営会社が上場していないため、運営会社の経営状況や財務状況を正確に確認することはできません。

運営会社の経営状況を確認して不動産クラウドファンディングを選びたい方にとって、未上場企業であるのはデメリットになるでしょう。

5.まとめ

今回は大手不動産クラウドファンディングのCREALとCOZUCHIを比較しました。

同じ不動産クラウドファンディングでも、サービスによってさまざまな違いがあります。投資対象となる物件や想定利回り、投資に伴うリスクなどは、投資家に直接かかわるため、事前にしっかり確認しておきましょう。

なお、CREALとCOZUCHIは数ある不動産クラウドファンディングの中でも人気の高いサービスとなっています。一つのサービスや案件に資金を集中させず、それぞれに資金を分散することもリスク対策となるため、どちらかへの投資だけでなく両社に少額ずつ投資し、案件の特徴やサービスの使いやすさなど確かめてみるのも良いでしょう。

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山本 将弘

フリーランスWebライター。主に株式投資や投資信託の記事を執筆。それぞれのテーマに対して、できるだけわかりやすく解説することをモットーとしている。将来に備えとリスクヘッジのために、株式・不動産など「投資」に関する知識や情報の収集、実践に奮闘中。