バンコク(タイ)での不動産投資のメリットとデメリットは?手順も解説

経済成長を続けているタイは、不動産投資の投資先として選ばれることも増えています。タイには多くの日本人が住んでおり、不動産会社が開催するセミナー以外の情報収集方法が多いこともタイ不動産投資の特徴です。

しかし一方で、タイの経済は先進国と比較して外需に影響されやすく、不動産購入時のローンのハードルが高いなどのデメリットにも注意が必要です。

この記事では、タイ不動産投資のメリット・デメリットと、物件購入の手順について解説します。

目次

  1. タイ不動産投資の特徴
  2. バンコク(タイ)不動産投資のメリット
    2-1.日本と比較して投資用不動産が低価格
    2-2.不動産価格が上がる可能性がある
    2-3.タイの国内に日本人が多く、情報収集が比較的容易
    2-4.現地の日本人エージェントに賃貸管理を任せられる
  3. バンコク(タイ)不動産投資のデメリット
    3-1.タイの経済は海外の経済状況による影響を受けやすい
    3-2.タイの現地の不動産投資ローンは使えない
    3-3.タイと日本における商習慣の違いや言語の壁
  4. 4.バンコク(タイ)の物件購入・運用の手順
    4-1.タイの情報を収集する
    4-2.不動産エージェントを選ぶ
    4-3.候補物件を視察する
    4-4.購入申込書の提出・手付金の支払い
    4-5.売買契約の締結・残金の支払い
    4-6.登記手続き
    4-7.運用開始
  5. まとめ

1.タイ不動産投資の特徴

タイ不動産投資の特徴は、成長著しい経済と経済成長に伴う高い住宅需要です。タイの人口や経済成長率など、基本的な情報は表の通りです。

首都 バンコク
人口 約7,000万人(2018年)
主要言語 タイ語
GDP 約5,049億ドル(2018年)
1人あたりGDP 6,610ドル(2018年)

※参照:THE WORLD BANK

タイでは特に2000年代以降、経済が大きく成長しています。

2000年時点では約1,260億ドルだったGDPは2018年に5,000億ドルを超えており、約4倍まで伸びました。1人あたりGDPも2000年時点では1,980ドルであり、2018年までで3倍以上に伸びていることが分かります。

タイの経済を牽引してきたのは主に製造業で、特に自動車産業が盛んです。これまで、日系自動車企業も数多くタイに進出し、首都バンコクの街中でトヨタやホンダなど日系メーカーの自動車を目にすることも少なくないでしょう。

製造業を中心とした産業の発展に伴い、タイでは中間所得層が増加しています。また、平均所得の増加に伴い、住宅需要も増加中です。

2.バンコク(タイ)不動産投資のメリット

次に、タイ不動産投資のメリットについて見て行きましょう。主なメリットとして、下記の4つが挙げられます。

  • 日本と比較して投資用不動産が低価格
  • 不動産価格が上がる可能性がある
  • タイの国内に日本人が多く、情報収集が比較的容易
  • 現地の日本人エージェントに賃貸管理を任せられる

それぞれ詳しく解説していきます。

2-1.日本と比較して投資用不動産が低価格

タイ不動産の購入価格は、日本と比較すればまだ割安です。バンコク市内、駅の周辺の物件でも2,000万円台で販売されているケースは珍しくありません。

駅から少し距離が離れると、1,000万円前後の物件も多くあります。首都で1,000万円〜2,000万円前後という価格は、東京の不動産価格と比較すると割安であると言えるでしょう。

2-2.不動産価格が上がる可能性がある

またバンコクでは鉄道の延伸工事が進んでおり、路線が拡大しています。鉄道が急速に広がっている背景として、社会問題化している慢性的な渋滞を解消している側面があります。

このような鉄道網の広がりに伴い、電車を利用して通勤する人も増えています。バンコクは、東南アジアの中では比較的都市化が進んでいる部類に入るものの、今後さらに交通インフラの整備が進むことで、駅周辺の物件が値上がりする可能性があると言えます。

2-3.タイの国内に日本人が多く、情報収集が比較的容易

タイには日本人が多く、現地の日本人不動産業者も複数見つけることが可能です。また、現地に住む日本人のブログやYou Tubeチャンネルなども多く、不動産会社が開催するセミナー以外にも情報収集の方法が豊富なことは、タイ不動産投資のメリットと言えます。

日本からでも街の雰囲気を掴みやすいうえ、海外不動産投資で壁となる言語の問題も解消できます。時差も2時間と短いので、現地の人との遠隔のコミュニケーションも取りやすい環境と言えます。

2-4.現地の日本人エージェントに賃貸管理を任せられる

タイでは、現地の日本人エージェントに賃貸管理を任せられるのが大きな強みです。外国人に賃貸管理を任せた場合、商習慣の違いや言語の壁からコミュニケーションにストレスを抱えることも少なくありません。

しかし、タイでは日本人エージェントを見つけやすいので、慣れない海外での手続きに関する手間を削減しやすいと言えます。

そのほか、タイは東南アジア各国の中では不動産所有権の登記手続きでの法整備が進んでいる点もメリットと言えます。例えばマレーシアでは登記済証の取得に1年かかることもありますが、タイではそのような不安がありません。

3.バンコク(タイ)不動産投資のデメリット

次に、タイ不動産投資のデメリットについて見て行きましょう。

  • タイの経済は海外の経済状況による影響を受けやすい
  • タイの現地の不動産投資ローンは使えない
  • タイと日本における商習慣の違いや言語の壁

3-1.タイの経済は海外の経済状況による影響を受けやすい

タイの経済においてメインとなる産業は製造業と観光業です。製造業の業績は輸出に依存しておる、特に欧米の景気動向がタイの製造業に与える影響は大きいと言えるでしょう。

また、海外の景気が悪くなるとタイを訪れる観光客が減るため、観光業も外国における不景気の打撃を受ける傾向にあります。

3-2.タイの現地の不動産投資ローンは使えない

為替リスクを低減するため、現地金融機関でローンを組みたいと考える投資家の方も少なくないでしょう。しかし、初めて物件購入する外国人が使えるタイの現地金融機関のローンは、2020年6月時点ではありません。

ローンを利用したい場合は、日本国内の金融機関の融資を利用することが必要です。2件目以降の投資で、タイ国内での安定した定期的な収入が認められればローン利用できる可能性があります。

3-3.タイと日本における商習慣の違いや言語の壁

タイと日本では商習慣の違いがあり、日本では常識と思っているビジネスの感覚が通用しない場面が出てくる可能性があります。物件の購入手続きや賃貸管理などで、問い合わせに対するレスポンスの遅さなどからストレスを感じることもあるでしょう。

4.バンコク(タイ)の物件購入・運用の手順

ここからは、実際に物件を購入して運用するまでの手順について解説します。

  1. タイの情報を収集する
  2. 不動産エージェントを選ぶ
  3. 候補物件を視察する
  4. 購入申込書の提出・手付金の支払い
  5. 売買契約の締結・残金の支払い
  6. 登記手続き
  7. 運用開始

それぞれ詳しく見て行きましょう。

3-1.タイの情報を収集する

前述したように、タイの人口や経済は上昇傾向にあります。しかし、自分で実際に情報収集して現地の状況を確認することは重要です。

海外の中でもタイは時差も少なく、滞在している日本人の数も多いため、比較的情報を収集しやすいと言えます。統計的な情報以外にも、現地日本人のブログやYou Tubeなどを見て現地の雰囲気を掴むとよいでしょう。

3-2.不動産エージェントを選ぶ

統計情報や現地の雰囲気をつかんだら、次に具体的な物件情報の収集に入ります。物件情報はネット上でも探すことが可能ですが、現地の情報に詳しいエージェントから情報入手することも検討してみましょう。

ネット上で情報収集すると、価格や利回りなど数字だけに目が行きがちになります。一方、現地に詳しい人から情報収集することで、立地や利便性、周辺環境など、数字以外の情報も集めることが可能です。

なお、コミュニケーションの難易度を下げるため、エージェントは日本人のエージェントを選ぶとよいでしょう。また、物件購入後の管理まで任せられるエージェントを選ぶことも併せて検討してみましょう。

3-3.候補物件を視察する

エージェントから候補物件の情報をもらったら、現地を視察してみましょう。バンコクは、東京から飛行機で約6時間・日本との時差も2時間と、他国と比較しても渡航しやすい国と言えます。

最寄りの駅から物件まではどの程度距離があるのか、周辺施設は充実しているかなど、実際に目で見て確かめましょう。

現地視察は、エージェントに対して投資意欲を示すことにもつながります。結果的に、エージェントとのコミュニケーションも取りやすくなるでしょう。受け身でエージェントから情報提供を受けるのではなく、こちらから積極的に情報収集することが重要です。

3-4.購入申込書の提出・手付金の支払い

情報収集と現地視察を経て投資物件を決めたら、購入申込書を提出して手付金を支払います。取引慣例上、手付金は物件価格の1%前後であることが多くなります。

なお、条件の良い投資用物件はすぐに売れてしまう可能性があります。良い物件への投資を決断するためにも、視察までの段階であらかじめ判断基準を決めておくと良いでしょう。

3-5.売買契約の締結・残金の支払い

購入予約が完了したら、正式に売買契約を締結します。売買契約書はタイ語と英語の両方で用意されることがあります。また、日本人のエージェントを通していれば必ず翻訳が用意されているというわけでもありません。

売買契約書を読むのが手間に感じたとしても、最低限キャンセル規定や保証の内容など、重要なポイントは必ず自分でも文面を読んで把握しておきましょう。

海外不動産投資におけるトラブルには、契約書の内容をしっかり把握しておけば防げるものも少なくありません。トラブル防止のために不明点はサインする前に必ず確認しましょう。

残金に関しては、物件引渡し時に一括で支払う場合と分割で支払う場合とがあります。日本国内から送金して、タイの銀行に着金するまで時間がかかるので、余裕を持ったスケジュールを組むのが重要です。

3-6.登記手続き

購入資金の支払いが完了したら、所有権の登記が行われます。登記済証の発行はいつ頃か、物件購入前に確認しておきましょう。また、登記手続きにあたってタイへの訪問を求められることもあります。

また、登記済証の表記は全部タイ語で書かれています。オーナーが外国人であっても、当局から英語の文面は用意されず、翻訳も発行されません。最低限、登記済証のどこに何が書いてあるのか、概要だけでもエージェントに確認しておきましょう。

3-7.運用開始

無事に所有権登記が完了したら、物件の賃貸運用を開始します。賃貸管理を担当するエージェントとは、できる限り頻繁にコミュニケーションをとりましょう。

物件の購入完了で安心してしまい、管理を不動産会社任せにしたため失敗した例もあります。物件の購入完了はまだ投資のスタートであると考え、こまめにエージェントと連絡をとり、なるべく現地へ行くなど、定期的な確認を継続することが重要です。

まとめ

タイ不動産投資のメリットは、購入価格の安さ・物件の値上がり期待・情報収集難易度の低さにあります。一方、外需の影響を受けやすい経済とビジネス感覚の違いなどがデメリットです。

実際に物件を購入・運用する場合には、以下のポイントが重要です。

  • 物件購入時の契約内容を自分でもしっかり把握すること
  • 物件の賃貸運用にあたり、エージェントとのコミュニケーションを欠かさないこと

現地視察も通じて購入物件を見極めたうえで、上記2点に気をつけましょう。タイ不動産投資は大きな可能性を持っている反面、不動産購入には大きなリスクも伴います。

実際にタイ不動産への投資を進める際は、今回の記事で解説したメリット・デメリット、手順を踏まえながら、慎重に検討しましょう。

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HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム

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