香川県の不動産売却でおすすめの不動産一括査定サイトは?4社を比較

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香川県は、1,876㎢と面積が全国で最も狭い四国東北部に位置する県です。瀬戸内海に面しており、讃岐うどんが有名なことから「うどん県」という別称もあります。県内には県庁所在地の高松市を含め17の市町村があり、2023年9月1日時点の人口は926,009人(411,468世帯)となっています(出典:香川県ホームページ)。

今回のコラムでは、このような特徴を持つ香川県で不動産を売却する際に活用できる不動産一括査定サイト4社を比較しながら紹介していきます。また、香川県の中古マンションおよび中古一戸建ての不動産市場の傾向や、香川県の不動産を売却する際の注意点も合わせて解説していきます。

※2023年10月時点の情報をもとに執筆しています。最新の情報は、ご自身でもご確認をお願い致します。

目次

  1. 香川県の不動産売却で活用できる不動産一括査定サイト
    1-1.SUUMO不動産売却
    1-2.LIFULL HOME’S不動産売却査定サービス
    1-3.HOME4U
    1-4.RE-Guide
  2. 香川県の不動産売却の傾向
    2-1.香川県の中古マンション売買の傾向
    2-2.香川県の中古一戸建て売買の傾向
  3. 香川県で不動産売却をする際の注意点
    3-1.中古住宅シェアが低い
    3-2.成約物件の築年数が浅い
  4. まとめ

1 香川県の不動産売却で活用できる不動産一括査定サイト

不動産売却をスムーズに進めるには、市場の動向を反映した価格設定が重要です。そのため、不動産市場に精通した不動産会社に査定をしてもらい、販売価格を設定してもらう流れになります。このとき、複数の不動産会社に査定をしてもらうことで下記のようなメリットがあります。

  • 物件価格の相場が分かりやすくなる
  • より高く売却できる可能性がある
  • 不動産会社を選ぶ際の参考になる、など

ただし、査定を依頼する不動産会社を探すには時間も手間もかかります。そこで便利なのが不動産一括査定サイトです。物件や依頼者の情報を一度入力するだけで、複数の不動産会社に査定を依頼することができます。

下記の表は、2023年10月時点の情報をもとに、香川県の不動産を売却する際に活用できる代表的な4つの不動産一括査定サイトについてまとめたものです。

サイト名 参加企業数 同時依頼可能数 運営会社
SUUMO不動産売却 約2,000店舗 10社 株式会社リクルート
LIFULL HOME’S不動産売却査定サービス 4,520社 6社 株式会社LIFULL
HOME4U 2,100社 6社 株式会社NTTデータ・スマートソーシング
RE-Guide 900社以上 10社 株式会社ウェイブダッシュ

それぞれのサイトについて特徴を解説していきますので、比較する際の参考にしてください。

1-1 SUUMO不動産売却

SUUMO不動産売却
  • 株式会社リクルートが運営する不動産ポータルサイトSUUMOのサービスの一つ
  • 提携数は約2,000店舗
  • 利用者満足度は91%(2021年3月調査会社調べ、448人を対象)
  • 同時に依頼できる不動産会社の数は最大10社
  • 香川県で不動産査定を依頼できる不動産会社は4社(店)

SUUMO不動産売却は、不動産に関わる幅広いサービスを提供する不動産ポータルサイトSUUMO(スーモ)の不動産一括査定サービスです。運営は、株式会社リクルートが行っています。提携企業数は約2,000店舗に及び、大手不動産会社から全国各地域の中小不動産会社まで幅広く掲載されているのが特徴です。香川県の物件を査定してもらう場合は、2023年10月時点で4社(店)の不動産会社が対応可能になっています。

情報を入力する際はチャット形式になっており、質問に答えることで簡単に入力が完了します。「開店10年以上」「買い取り制度あり」といった項目で検索をすることができるのも特徴で、細かな意向に合わせて不動産会社の絞り込みをすることができます。

特徴が把握しやすいように店舗所在地や営業時間などのほか、不動産会社の詳細ページには「店舗の特徴」「売却実績」「スタッフ紹介」「購入希望者」「売却Q&A」といったコーナーも用意されています。使いやすさや提供される情報の精度などから、利用者の顧客満足度は91%(2021年3月調査会社調べ、448人を対象)となっています。

1-2 LIFULL HOME’S不動産売却査定サービス

LIFULL HOME'Sの不動産売却査定サービス
  • 株式会社LIFULLが提供する不動産ポータルサイトLIFULL HOME’Sのサービスの一つ
  • 2023年10月時点で4,520社が参加
  • サービスを利用した方は2023年9月時点で累計1,000万人
  • 情報の入力はチャット形式でできる
  • 香川県で不動産査定を依頼できる不動産会社は14社(店)

LIFULL HOME’S不動産売却査定サービスは、累計1,000万人が利用している不動産一括査定サイトです。不動産に関わる多彩な情報を揃えた不動産ポータルサイトLIFULL HOME’S(ホームズ)のサービスの一つです。2023年10月時点で4,520社が参加しているのも特徴の一つで、香川県の不動産査定を依頼する場合は14社(店)から選択が可能でした。

不動産会社の情報が細かく記載されているほか、「ひとことアドバイス」や「ココが強み」、取り扱いプランもわかる「トピック」などのコーナーによって特色が分かりやすくなっており、比較する際も便利なサイトデザインになっています。

1-3 HOME4U

HOME4Uの不動産一括査定
  • NTTデータグループの株式会社NTTデータ・スマートソーシングが運営
  • 累計売却査定数は2022年11月時点で50万件
  • 2,100社の優良企業を掲載
  • 年間1,400万人が利用
  • 情報の入力はチャット形式でできる
  • プライバシーマークを取得している

HOME4Uは、2001年に日本で初めてサービスを開始した不動産一括査定サイトです。情報サービス業界最大手NTTデータグループの株式会社NTTデータ・スマートソーシングが運営しており、2022年11月には査定実績50万件を突破しています。

2,100社を数える掲載企業は、NTTグループ独自の厳格な審査をパスしている優良企業ばかりです。大手不動産会社に加えて地域に密着した企業も掲載しており、47都道府県すべてに対応しているのも特徴です。

入力はチャット形式を採用しており、オペレーターの質問に回答していく形で物件や依頼者に関する情報を入力していきます。プライバシーマークを取得し、個人情報の管理を厳格に行っているのもNTTグループならではです。

1-4 RE-Guide

リガイド(RE-Guide)
  • 大手不動産会社から中小不動産会社の900社以上が参加
  • 同時に査定を依頼できるのは最大10社
  • 独自の審査で掲載企業を厳選
  • 日々、プロの目でサービスをチェック
  • 香川県で不動産査定を依頼できる不動産会社は3社(店)
  • 香川県の不動産査定依頼実績:一戸建て59.13%、マンション9.13%、土地26.52%

RE-Guide(リガイド)は、2006年に「SBI不動産ガイド」としてスタートした不動産一括査定サイトです。独自審査によって不動産会社を厳選しており、現在の提携企業は900社以上となっています。大手不動産会社から地域の中小不動産会社まで幅広く掲載しており、香川県の不動産を査定する場合は2023年10月時点で3社(店)が対応可能です。

Yahoo!やFacebookのユーザー情報を自動入力できるため、入力の手間がかかりません。同時に査定依頼できる不動産会社は最大10社となっており、査定結果が多く欲しいといった意向がある方は特にメリットを感じる仕組みになっています。

2 香川県の不動産売却の傾向

不動産の売却は不動産市場の動向にも左右されるため、スケジュールにある程度の余裕があれば、不動産事情についても確認されておくと良いでしょう。

この項目では、東日本レインズ(公益社団法人東日本不動産流通機構)が公表している市況レポートから、香川県の中古マンションと中古一戸建ての成約状況を確認していきます。不動産をスムーズかつ適切な価格で売却するために、傾向を把握しましょう。

2-1 香川県の中古マンション売買の傾向

下記の表は、東日本レインズ(公益社団法人東日本不動産流通機構)の「月例マーケットウォッチ全国版2023年1月度」から、香川県における2022年の中古マンションの成約動向を月別にまとめたものです。

年月 成約件数(前年同月比) 成約価格(前年同月比)
2022年1月 14件(−26.3%) 1,553万円(25.1%)
2022年2月 19件(26.7%) 1,463万円(53.3%)
2022年3月 17件(21.4%) 1,492万円(74.3%)
2022年4月 19件(137.5%) 1,702万円(29.7%)
2022年5月 21件(110.0%) 1,514万円(10.0%)
2022年6月 29件(107.1%) 1,468万円(−2.4%)
2022年7月 17件(6.3%) 1,945万円(63.4%)
2022年8月 13件(−38.1%) 1,980万円(36.6%)
2022年9月 27件(58.8%) 1,625万円(19.1%)
2022年10月 18件(20.0%) 1,310万円(−15.4%)
2022年11月 21件(0.0%) 1,487万円(2.1%)
2022年12月 15件(87.5%) 1,768万円(90.4%)

※出典:東日本レインズ「月例マーケットウォッチ全国版2023年1月度」より抜粋

2022年における香川県の中古マンション売買は、月の成約件数が13〜29件の間で変動しています。前年同月比は12月のうち9月でプラスとなっており、増加傾向が見られます。特に4月から6月までは3カ月連続で100%超の伸び率となっています。総数でも、2021年の178件から2022年は236件となっており、58件の増加(前年比132.6%)となっています。

成約価格も同様に増加傾向となっており、前年同月比がプラスとなっている月が10月あります。月別中央値も、2021年の1,265万円から2022年は1,609万円になっており、344万円と大幅に上昇(前年比127.2%)しています。

2-2 香川県の中古一戸建て売買の傾向

この項目では、中古一戸建ての売買について確認していきます。同じく、東日本レインズの「月例マーケットウォッチ全国版2023年1月度」から、香川県の中古一戸建ての成約件数と成約価格を抜粋したのが下記の表です。

年月 成約件数(前年同月比) 成約価格(前年同月比)
2022年1月 16件(33.3%) 1,013万円(−7.2%)
2022年2月 13件(−18.8%) 1,098万円(29.9%)
2022年3月 23件(21.1%) 1,045万円(−19.0%)
2022年4月 18件(−28.0%) 1,004万円(−9.0%)
2022年5月 10件(−56.5%) 1,480万円(22.4%)
2022年6月 17件(−15.0%) 886万円(−42.0%)
2022年7月 26件(18.2%) 1,082万円(−19.3%)
2022年8月 30件(150.0%) 765万円(−12.6%)
2022年9月 21件(31.3%) 926万円(−23.1%)
2022年10月 21件(−16.0%) 1,026万円(−14.8%)
2022年11月 25件(25.0%) 1,153万円(−18.1%)
2022年12月 16件(−5.9%) 1,513万円(54.8%)

※出典:東日本レインズ「月例マーケットウォッチ全国版2023年1月度」より抜粋

中古一戸建ての成約件数は、前年同月比増が6月、前年同月比減が6月と増減が半々となっています。ただし総数では、2021年の206件から2022年は236件となっており、30件の増加(前年比114.6%)です。

一方、成約価格は下落傾向にあります。前年同月比は12月のうち9月で下落しており、月別中央値も2021年の1,173万円から2022年は1,083万円と、90万円の下落(前年比92.3%)になっています。

3 香川県で不動産売却をする際の注意点

次に、香川県での不動産売却における注意点についても見ていきましょう。

3-1 中古住宅シェアが低い

香川県では、中古住宅を持ち家として購入する割合が低いという傾向があります。下記の表は、「高松市住生活基本計画」から抜粋した香川県と高松市の中古住宅シェアの推移です。

年月 香川県 高松市
2008年 6.3% 7.7%
2013年 7.8% 10.7%
2018年 8.9% 11.7%

※出典:高松市「高松市住生活基本計画」より抜粋

中古住宅シェアとは、持ち家を所有している方のうち中古住宅を購入した割合です。2018年時点で香川県・高松市ともに2008年から上昇しているものの、14.5%の全国平均より低い数値になっています。これは中古住宅を購入するケースが少ない傾向があることを表しています。

中古住宅を購入することが根付いていないと考えられ、中古住宅を売却する際はターゲットを絞り込むなどの工夫をしながら売却活動をしていくことが求められます。

3-2 成約物件の築年数が浅い

中古住宅を売却する際は、築年数が浅い物件の方が成約に至りやすくなりますが、香川県ではその傾向がより強いと考えられます。

下記の表は、東日本レインズ「月例マーケットウォッチ全国版2023年1月度」から、2022年の中古マンションに関して四国4県の成約物件の平均築年数を抜粋したものです。

年月 香川県 愛媛県 徳島県 高知県
2022年1月 19.66年 26.67年 21.33年 21.60年
2022年2月 23.96年 18.60年 20.18年
2022年3月 21.35年 27.51年 25.07年 24.42年
2022年4月 19.97年 24.40年 22.49年 21.57年
2022年5月 22.20年 30.19年 23.90年 20.68年
2022年6月 22.03年 19.47年 26.69年 20.49年
2022年7月 18.76年 22.83年 28.80年 20.17年
2022年8月 19.65年 25.69年 23.81年 19.45年
2022年9月 20.03年 23.32年 26.21年 21.21年
2022年10月 23.81年 25.10年 25.47年 12.52年
2022年11月 26.14年 20.93年 16.75年 21.22年
2022年12月 22.34年 26.58年 13.92年 22.46年

※出典:東日本レインズ「月例マーケットウォッチ全国版2023年1月度」より抜粋

香川県における中古マンションの成約物件は築年数が浅いケースが多く、2022年の成約物件の平均築年数は18.76年〜26.14年の間で推移しています。12月のうち、成約物件の平均築年数が20年未満となったのは、1月、4月、7月、8月の4月あります。これは愛媛県の2月、徳島県の2月、高知県の2月と比べて2倍で、四国では最も多くなっています。

香川県で中古マンションを売却する際は、築年数が浅い方がより有利と考えられます。そのため、こうした不動産市場の傾向や県民性などを把握している不動産会社に任せることが重要です。

不動産会社を選ぶ際は下記の点がポイントになります。

  • 物件のあるエリアに精通している
  • スピーディーな対応をしている
  • 売却する物件タイプを得意としている
  • 豊富な実績がある
  • 親身になって相談に乗ってくれる
  • 知識に基づいたアドバイスをしてくれる
  • 行政処分歴がない、など

不動産会社を探す場合は、前述した不動産一括査定サイトを利用するなどして、効率的に不動産会社を比較されると良いでしょう。一度の入力で複数の不動産会社に査定を依頼することができるので、査定価格や不動産会社の対応力を比較する際に便利に活用することができます。

まとめ

香川県では、元々中古住宅を購入する層が少ない上に、築年数が浅い物件が成約に至りやすいといった傾向があります。このような事情を熟知した上で売却活動を行ってくれる不動産会社を選ぶようにしましょう。

不動産会社を選ぶ際は、一度に複数の不動産会社に査定を依頼することができる不動産一括査定サイトを利用することで、不動産会社の比較がしやすくなります。今回ご紹介した不動産一括査定サイトは、それぞれ使い方やサービス内容、提携している不動産会社などが異なるため、自身が使いやすい不動産一括査定サイトを選ぶようにしましょう。

また、すべて無料で利用することができるため、複数のサイトを使い分けたり、並行して利用することも可能です。

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倉岡 明広

経済学部経済学科卒業後、出版社や編集プロダクション勤務などを経てフリーライターとして独立。雑誌や新聞、インターネットを中心に記事を執筆しています。初心者が抱く不動産投資の疑問や質問を解決できるよう丁寧な記事を執筆していきます。