シノケングループとPKSHA、業界初の生成AI不動産投資アバターを共同開発。24時間サポートで情報の非対称性解消へ

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株式会社シノケングループ(以下、シノケングループ)と株式会社PKSHA Technology(以下、PKSHA)は2025年5月12日、不動産投資のセールスエージェントとして機能する生成AIアバター(以下、本サービス)の共同開発を目的とした基本合意契約を締結したと発表した。本サービスは2025年秋中の提供開始を目指しており、生成AIの活用により情報の非対称性を解消し、初めて不動産投資を行う人々を徹底的にサポートする。

本サービスは、シノケングループが創業以来35年の実績で培った営業ナレッジと、PKSHAおよび同グループ会社であるXtone株式会社が有する7.5億回以上の対話結果に基づく自然言語処理技術を融合させることで実現する。オンラインで24時間どこでも利用可能で、生成AIアバターが会社や商品の説明、不動産投資に関する様々な質問への回答を行う。これにより、顧客は時間や場所を選ばずに情報を得られ、対面では聞きにくい質問も気兼ねなく尋ねることが可能になる。

近年、顧客のニーズやライフスタイルは多様化し、不動産市場の環境変化も激しさを増している。このような背景から、従来型の顧客対応では、質問への迅速な回答や面談時間の調整が困難になるケースが増えていた。本開発はこれらの課題を解決し、顧客体験の向上を図るものだ。シノケングループによると、24時間利用可能で会社説明・商品説明ができる生成AIアバターは、不動産業界で初めての試みとなる(2025年4月同社調べ)。

開発にあたり、シノケングループは資料やデータ、商談ノウハウを共有し、PKSHAでユースケースや商談履歴の解析、機械学習を進め、概念実証(PoC)を経てサービス提供に至る予定だ。リリース後も生成AIの特徴を活かして学習を継続し、顧客の多様なニーズや背景を考慮した上で、一人ひとりに最適な物件を提案し、申し込みまで完結できるパーソナルAIエージェントを目指す。

シノケングループは、2022年4月に経済産業省が定める「DX認定事業者」の認定を取得するなど、DXによる顧客体験向上に積極的に取り組んできた。今回のPKSHAとの協業は、アナログが中心であった不動産業界の業務改革を促進し、情報の非対称性を解消することで、「誰もが不動産投資にアクセスできる世界」の実現に寄与するものと位置づけている。

PKSHAは、「未来のソフトウエアを形にする」をミッションに掲げる東大松尾研発のスタートアップであり、AIソリューションおよびAI SaaSを提供する東証プライム上場企業だ。
シノケングループは今後、本サービスを第一弾として、入居者からの問い合わせ対応やオーナーへの各種提案などにもAIエージェントによるサービスを順次拡大する方針だ。これにより社内業務の効率化を図り、従業員がサービス品質向上や新規サービス開発に注力できる体制を構築し、競争力強化と顧客満足度の更なる向上を目指していく。

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