マネックス証券株式会社は10月4日の「証券投資の日」にちなみ、2019年6月にサービス提供を開始したかんたんスマホ証券「ferci(フェルシー)」の利用状況や資産運用初心者層の利用動向や利用意向についてのレポート「ferci News Letter」の配信を開始すると発表した。また、リモート化での資産運用における”誰かに相談したい”ニーズに応えるため、同月からフェルシーのウェブ版の提供を開始する予定。
新型コロナウィルスの感染拡大で、将来への経済的な不安が広がっている。資産運用へのニーズは増加し、マイボイスコム株式会社の「ネット証券の利用に関する調査」によると、2020年8月調査のインターネットでの株式売買経験者は約3割(32.2%)で09年8月調査の32.8%以来、約10年ぶりの水準となった。経済的な不安の高まりに比例して、資産運用へのニーズが広がっている。また、リモートワーク化での資産運用の利用傾向として”誰かに相談したい”というニーズの拡大も見られる。
マネックス証券によると、フェルシーの一人あたり口コミ投稿数の推移を見てみると、緊急事態宣言下(2020年4月6日週〜5月18日週)とそれ以前、以後〜7月初旬までの期間の比較では、緊急事態宣言下の期間の方が約1.3倍も投稿数が多いことが確認できた。「身近な人との日々の口頭での相談ができないこともあり、オンライン上でのコミュニケーションニーズが高まっている」と見た同社は、情報提供の強化を決めた。
フェルシーは、日本の上場企業の株式を1株から簡単に買うことができる。操作方法は買いたい株数を入力して購入するだけ。数百円から株式を購入することができるため、少額で資産運用を始めてみたい投資初心者・若年層をターゲットとする。口座開設から入金、株式の購入・売却、クチコミでの情報収集まで、すべてスマホアプリで完結するのも便利。アプリから口座開設を申し込むと、最短で翌営業日には証券口座へのログイン情報をメールで受け取れる。
デザインは、既存の証券会社のスマホ投資アプリと差別化を図り、これから資産運用を始める20代・30代の利用頻度が高いフリマアプリやクチコミアプリを参考にして作られている。投資の知識や経験が少なくても、スマホ世代なら直感的に操作することができるというわけだ。また、アプリ内にはSNS機能が用意され、各銘柄に投稿された口コミなどを閲覧できる。マネックス証券社長の清明祐子氏やチーフ・アナリストの大槻奈那氏も投稿することもあり、他の投資家や、良質な情報を提供しているユーザーをフォローすることで、自身で情報収集ができるのも特徴だ。10月にリリース予定のウェブ版では、リリース当初は、この口コミの閲覧機能のみを提供する。
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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム
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