AAR Japan、新規マンスリーサポーター募集キャンペーン開始。年末までに50人募集

大地震の後、避難生活を送る子どもたち(トルコ) AAR Japanのウェブサイトより

日本を含む世界17カ国で難民や障がい者支援などに取り組む国際NGO(非政府組織)のAAR Japan[難民を助ける会](以下AAR)は同会の活動を寄付によって継続的に応援する「マンスリーサポーター」募集キャンペーンを11月24日~2024年3月31日まで実施している。第一弾として、12月1日から同月末までに50人の新規サポーターを募集する。

2023年は人道危機や大規模災害が相次いだ。ロシアのウクライナ軍事侵攻が続く中、AARはモロッコ地震被災者支援、ケニア緊急食料配付など10件の緊急支援に出動。回数は21年の3倍以上という。「一連の人道危機に対応するために、活動資金は常にぎりぎりの状況」と支援を呼び掛けている。

アフガニスタン大地震(2023年10月)でがれきに埋もれた村

マンスリーサポーターの継続的な寄付によって、支援に入った国・地域で命をつなぐ緊急支援をただちに開始できる。寄付は緊急支援をはじめ、その時に一番必要とされる地域・活動のために活用される。例えば被災地に水を届けるには、水の購入費、水を運ぶためのトラックのレンタル代、ガソリン代、職員の保険代、連絡を取るための通信費などが必要で、寄付はこうした実務にも充てられる。

干ばつの影響で苦しむケニアの人々への食料配付

寄付の際に、国や活動分野の指定もできる。寄付の一部は活動を運営する事務局の管理費にも使われ、詳細な会計報告は年次報告書と財務報告書で公表している。

AARは「ひとたび危機が発生すると、問題が解決するまでに10年以上も歳月がかかる。メディアに注目されなくなると寄付が減り、支援の継続が困難になることもある。継続的な支援があることで、危機に瀕したその時だけでなくその後を支えるための計画が立てられる」と継続的な支援の意義を説明する。

寄付した金額は、AARが東京都の認定NPO法人に認定されているため、税制上の優遇措置を受けられ、最大で寄付金額の約5割が控除される。領収証は確定申告に利用でき、希望者には領収証を発送している。

サポーターには、AARの会報(年4回)、年次報告書(年1回)が届くのをはじめ、1年に1回、現場で支援活動にあたる駐在員からグリーティングカード(季節のごあいさつ)が送られる。支援者のみを対象とした活動報告会(不定期開催)にも参加できる。

今月末までに新規にマンスリーサポーターになると、AARオリジナルのチャリティチョコレート(製造:株式会社六花亭)をプレゼントする。

AARオリジナルのチャリティチョコレート(製造:株式会社六花亭)

【関連サイト】AAR Japan[難民を助ける会]「マンスリーサポーター募集キャンペーンページ