「投資は必要」は9割でも、40代以下は「入り口」にハードル。400Fが調査

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オンライン相談サービス「お金の健康診断」を運営する株式会社400F(フォーハンドレッド・エフ)は、「投資の日」の10月4日に合わせ、同社ユーザーを対象に「投資のイメージや利用状況」などに関するアンケートを実施、結果を発表した。424名の回答者のうち、「投資が必要」とした人は90%以上に上った。投資経験者のもっとも多い投資商品はNISA(つみたてNISAを含む)で、特に30代〜50代は利用率が高い。一方で、40代以下は「仕組みやメリットなど内容を理解すること」「口座開設などの事務手続き」にハードルを感じている人が多い傾向があり、意識に世代差も見られる。

個人で投資する必要性について「とても感じる」「やや感じる」という回答は92%。同社サービス利用者への調査のため、資産形成への関心が高いことが想定されるが、それだけに10人におよそ6人が投資の必要性を「とても感じる」としており、関心の強さをうかがわせた。

「投資のイメージ」について、最も多かったのは「老後資金の準備など資産形成に有効な手段」で、ポジティブに捉えているように見える。しかし、続いて多かったのが「専門的な知識が必要で難しい」、「損失するリスクがあり怖い」。不安や難しさを感じながら、貯金だけでは老後資金は賄えず、将来の備えとして投資の必要性に目を向ける。同じ意見の人が多いのではないだろうか。

投資経験の有無については、約74%が「経験がある」と回答。経験者の対象は「NISA(つみたてNISAを含む)」が最多だった。非課税制度のある老後資金づくりではNISAとiDeCo(企業型DCを含む)が挙げられるが、NISAの利用経験者はiDeCoの約2倍。「加入年齢や引き出すのに制限があるiDeCoに対して、NISAはシンプルで利用しやすいのかもしれない」と同社は推測している。

投資経験者の投資対象を年代別にみると、30代〜50代はNISAを利用している人の割合が高く、NISAは現役世代の資産形成手段として浸透していることが伺える。

NISAを「利用している」と回答した人に、利用する際にハードルを感じたかどうかを質問したところ、「わからないことはなく、スムーズに開始できた」人は約24%。約75%の人が自分で調べたり、周りからのアドバイス、銀行や証券会社などの担当者に聞いてから開始していた。iDeCoの利用者への質問でもほぼ同様の回答結果となった。

NISAを利用している人は、どんなことにハードルを感じたのだろうか。各世代でももっとも多かった回答は「商品を選ぶこと」。さらに、年代別にみると、40代以下は「仕組みやメリットなど内容を理解すること」「口座開設などの事務手続き」にハードルを感じている人が多い傾向にある。一方、60代以降は「商品の変更や売買するタイミング」にハードルを感じる人が多い傾向がある。若い世代ほど投資を始める「入り口」に、上の世代ほど「出口」にハードルを感じているといえそうだ。

調査結果について、同社は「多くの人が投資の必要性を感じている一方で、スムーズに利用開始できる人は少なく、大半の人が制度内容の理解や商品の選び方など何かしらハードルを感じている。『貯蓄から投資へ』を促進するための制度が見直し・拡充される中、一人ひとりが些細な疑問や悩みを相談できる機会が身近にあることが重要では」としている。

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HEDGE GUIDE 編集部 投資信託チーム

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