大手広告代理店の博報堂は9月27日、ブロックチェーンプロトコル開発とコンサルを担うStake Technologiesと提携を組み、日本発のパブリックブロックチェーン「Astar Network」開発のための新会社を設立すると発表した。
Astar NetworkはStake TechnologiesのCEOである渡辺創太氏が立ち上げた日本発のパブリックチェーン。Astar Networkは2021年、相互運用性を提供する実験用ネットワークKusama Netwaorkを経て世界で3番目にPolkadotとの接続に成功したシステムだ。異なるプログラム同士でも相互にデータを解読できるインターオペラビリティやシステムの拡張性を高めるスケーラビリティに富んだパブリックチェーンが可能になると期待されている。
博報堂は、Web3というインターネットの新しい概念において、企業らによるデータ独占時代からユーザーが管理・共有するという分散化へと移行していくと指摘。ユーザーによる開発を容易にするためのパブリックブロックチェーンの提供が必要になり、企業はブロックチェーンやNFTといった専門知識の実装力を要求されるであろうと推測している。
同社は2022年7月、Astar Networkを採用してカルビー株式会社のNFTゲームを制作。協業プロジェクト第一弾として、1万人の参加者を交え施策実装を果たした。今後は、新会社を通してクリエイティビティと生活者発想に富んだ企業のニーズやユーザー体験を可能にするユースケースを構築していく考えだ。
【参照記事】博報堂、日本発パブリックブロックチェーンAstarNetwork開発元のStake Technologiesと共に、企業のWEB3.0参入・普及を目指す新会社設立へ
HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
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