昨日のマーケットは株式市場が小幅安。
ADP雇用統計が予想を上回る結果となり、金利が上昇したという解説が多いが、そこまでADP雇用統計が意識されたとは思わず、単なるここ数日の大幅上昇の揺り戻しと言ったところと理解していいだろう。
ドル円も米国債金利が上昇する中で米ドルが一旦上昇した格好となり、144円台後半まで上昇。一時は143円台まで下落したが、やはり底堅いという印象。
しかしチャートではダイバージェンスが発生しており、明らかに上値を作りにいっているような形状となっているという点は気にしておきたい。明日の雇用統計を控えて相場は動きづらい展開となるため、ドル円は144円台での推移が継続すると考えている。
また昨日サンフランシスコ連銀のデーリー総裁がタカ派的な発言を行っているように、FRBが足元ハト派方向に転換するのではないかとの声も多いが正直これは時期尚早の話であり、一旦インフレがしっかりと鈍化するまで急激にペースを落とすことはないだろう。そのため高インフレが継続するというシナリオは頭の中で考えておいた方がいいと思っている。
昨日はOPECの会合で予想されていた200万バレルの減産が合意したことによって原油は大きく上昇する動きに。これは世界的に原油高がインフレに寄与しているポイントの一つでもあるため、アメリカを中心に悲観的なコメントが見られているが、中東諸国からすると景気後退があると予想されている中需要減退に対応するためには減産という選択は当然のようにも感じる。産油国は一バレル80ドルを死守したいと考えられており、原油価格が70ドル付近まで下落すればロングにしつつ80ドルで利益確定というような取引も考えられるだろう。
EUでは新たに対ロシア制裁を支持しており、石油輸出価格の上限設定を中心にロシア政府当局者や個人、団体への制裁、航空機器や電子部品、化学物質へのアクセス制限等が盛り込まれているようだ。
仮想通貨市場は大きな値動きなく推移。ビットコインは一時20,000ドルを割れる展開となっていたが、再度20,000ドルをNY時間に回復しており、大きな動きには至っていない。
仮想通貨市場のニュースではデジタル庁がweb3研究会が初会合を実施したようだが、日本が世界と比較しても相当デジタル分野で遅れを取っている中、本当に官民一体でスピード感を持って動いていけるのか気になるところ。またOKEXがロシアからのアクセスをブロックする対応を取っており、ロシアが孤立する姿が続いている。
ポジションはNYダウのロングを保有したままとしており、FXではEURUSDやAUDUSD、EURGBPのロングを保有している。
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中島 翔
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