台東区のマンション売却相場は?間取りや築年数、購入検討者数のデータから検証

東京23区の北東部に位置する台東区は、浅草や上野恩賜公園などの観光スポットが有名で、23区の中で最も面積が小さいのが特徴です。「東京都の人口(推計)」によると、2022年9月1日時点の人口は215,004人となっており、東京23区内では下から3番目に位置している比較的人口の少ない地域です。ただし2022年8月1日時点よりも170人増えており、人口が増加している傾向も見られます。

このような特徴を持つ台東区では、どのような中古マンションが販売されているのでしょうか。今回のコラムでは、「三井のリハウス」が公開しているデータをもとに、台東区の中古マンションについて間取りや築年数、価格の傾向、購入検討者の数などを紹介していきます。

三井のリハウス

三井のリハウスの不動産査定・売却三井のリハウスは、三井グループの不動産会社「三井不動産リアルティ」が行っている不動産コンサルティング事業の名称です。全国に店舗を展開しており、大手不動産会社ならではのネットワークを強みに不動産仲介事業に特化したサービスを提供しています。豊富な取引実績は数字にも表れており、1986年度~2021年度の36年連続で全国仲介取扱件数No.1(※新聞報道などをもとに同社調べ)となっています。

主な事業は、個人向けの不動産における、売却、購入、賃貸に関するさまざまなサービスの提供です。不動産売却に関しては、不動産売買のプロによる査定を依頼することができます。売却するかどうかの判断は査定後に決められるため、「まずは価格を知りたい」「売却するか活用するか悩んでいる」という方でも利用しやすい不動産査定サービスとなっています。

目次

  1. 台東区で販売されている中古マンションの平均価格
  2. 台東区で販売されている中古マンションの間取りにおける特徴
  3. 台東区で販売されている中古マンションの築年数における特徴
  4. 台東区のマンションの購入を検討している人数
  5. まとめ

1 台東区で販売されている中古マンションの平均価格

三井のリハウスでは、自社で取り扱っている物件の売出情報について、東京23区別に売り出し中物件数と平均価格などのデータを提供しています。そのデータをもとに、東京23区における中古マンションについて、平均価格(2022年10月17日時点)の上位5位までと台東区をランキングにしたのが下記の表です。

東京23区における中古マンションの平均価格

順位 平均価格
1位 港区 1億5,101万円
2位 千代田区 1億4,342万円
3位 渋谷区 1億666万円
4位 中央区 9,332万円
5位 品川区 8,539万円
12位 台東区 5,250万円

台東区で販売されている中古マンションの平均価格は5,250万円で、東京23区内では12番目に位置しています。5,229万円だった2022年9月15日の時点より、21万円の上昇となっています。

次に、23区で販売されている中古マンションの数をランキング形式にしたのが下記の表です。各区で物件がどれくらい販売されているのか、状況を確認することができます。

東京23区で販売されているマンションの数

順位 物件数
1位 港区 447件
2位 世田谷区 339件
3位 新宿区 321件
4位 渋谷区 300件
5位 江東区 198件
20位 台東区 77件

台東区で販売されている中古マンションの数は77件で、79件だった2022年9月15日時点に比べて2件減少しています。東京23区のうち20番目の多さで、物件数は比較的少ない部類に位置しています。

また、2022年9月15日から10月17日までに、どのくらい平均価格が変動したか見てみましょう。下記の表では、東京23区内で大きい順から5番目までと、台東区をまとめています。

2022年9月15日~10月17日の間でマンション価格の変動が大きいエリア

順位 価格変動幅
1位 品川区 590万円
2位 目黒区 482万円
3位 荒川区 386万円
4位 豊島区 303万円
5位 文京区 182万円
14位 台東区 21万円

東京23区のうち価格が上昇したのが14区あり、そのうち台東区は最も低い上昇幅となりました。なお、台東区は物件数が2件減少し、平均価格の上昇が同時に起きていることから、平均価格よりも低い物件が売却されたことにより価格上昇が起きた、という可能性があります。

2 台東区で販売されている中古マンションの間取りにおける特徴

この項目では、台東区で販売されている中古マンションの間取り別による傾向を検証していきます。2022年10月17日時点で販売されている77件を、間取り別に物件数を表したのが下記の表です。

間取り別の売出物件数

間取り 物件数 割合
ワンルーム 1件 1.3%
1LDK 31件 40.3%
2LDK 30件 38.5%
3LDK 13件 16.7%
4LDK 2件 2.6%

販売されている中古マンションのうち、最も多い間取りは31件の1LDKです。ただし30件の2LDKと1件しか差がなく、1LDKと2LDKの物件数を合わせると全体の79.2%となっており、約8割を占めています。

一方、下記の表は、価格帯と間取りの組み合わせについてまとめたものです。

マンションの価格帯と間取りの組み合わせ

順位 間取り×価格帯 物件数
1位 1LDK×4,000万円超〜5,000万円 11件
2位 1LDK×3,000万円超〜4,000万円 8件
2位 2LDK×4,000万円超〜5,000万円 8件
2位 2LDK×5,000万円超〜6,000万円 8件
5位 3LDK×6,000万円超〜7,000万円 5件

台東区で販売されているマンションの平均価格は5,250万円ですが、最も多い間取りと価格帯の組み合わせは平均価格よりもやや低い「1LDK×4,000万円超〜5,000万円」の11件です。

また、2番目と3番目に多い間取りと価格帯の組み合わせも、平均価格より低い価格帯の中古マンションとなっています。上位5番目までに1LDKと2LDK、3LDKの3つのタイプが入っているのも台東区の特徴です。

価格帯の低いマンションについては、平均価格より低い「〜4,000万円」の価格帯で見てみると、全タイプ合わせて18件(23.4%)が販売されています。詳細は、2,000万円以下の価格帯では1LDKタイプのマンションが3件、「2,000万円超〜3,000万円」の価格帯では1LDKが3件、2LDKが1件などとなっています。一方、1億円超の中古マンションは2LDKタイプの2件が販売されています。

3 台東区で販売されている中古マンションの築年数における特徴

次に、築年数の傾向について検証していきます。下記の表は台東区で販売されている中古マンション77件を築年別に分けて、件数とその割合を表したものです。

築年数別の中古マンション販売物件数

築年数 物件数 割合
築15年〜 46件 59.7%
築10年〜築14年 15件 19.5%
築8年〜築9年 5件 6.5%
築6年〜築7年 6件 7.8%
築4年〜築5年 3件 3.9%
築2年〜築3年 1件 1.3%
築1年〜築2年未満 0件 0%
新築または築1年未満 1件 1.3%

販売されている中古マンションのうち築15年以上の物件は46件となっており、割合で見ると59.7%を占めています。築浅物件も少なく、「新築または築1年未満」の物件は全体の1.3%の1件となっており、築2年未満ではこの1件のみとなっています。

また、築年別と価格帯の組み合わせについて、販売されている物件数の上位5番目までを表したのが下記の表です。

中古マンションの築年数と販売価格

順位 築年数×価格帯 物件数
1位 築15年〜×4,000万円超〜5,000万円 14件
2位 築15年〜×3,000万円超〜4,000万円 8件
3位 築15年〜×5,000万円超〜6,000万円 7件
4位 築15年〜×6,000万円超〜7,000万円 5件
4位 築15年〜×7,000万円超〜1億円 5件
4位 築10年〜築14年×5,000万円超〜6,000万円 5件

台東区で販売されている中古マンションのうち、最も多い築年数と価格帯の組み合わせは、「築15年〜×4,000万円超〜5,000万円」で14件が販売されています。割合では全体の5分の1に当たる18.2%となっています。

上位6番目までの中に、「3,000万円超〜4,000万円」「4,000万円超〜5,000万円」「5,000万円超〜6,000万円」「6,000万円超〜7,000万円」「7,000万円超〜1億円」という5つの価格帯が入っているのも台東区の特徴です。

4 台東区のマンションの購入を検討している人数

マンションを売却する際は、マンション購入を検討している方がどれくらいいるのか分かると、マンション市場の状況が分かり価格設定などに役立てることができます。

三井のリハウスでは、各区のマンションについて購入を検討している方の人数を希望価格別に表示しています。その数字をもとに、東京23区の購入検討者数上位5番目までと台東区を表したのが下記の表です。

エリア別のマンション購入検討者数

順位 購入検討者数
1位 世田谷区 3,878人
2位 港区 3,299人
3位 渋谷区 2,965人
4位 江東区 2,717人
5位 杉並区 2,650人
16位 台東区 1,105人

台東区のマンション購入を検討されている方の数は2022年10月17日時点で1,105人となっており、東京23区内で16番目に多くなっています。物件数では77件で20番目だったので、ランキングでは購入希望者の方が高い位置につけているということになります。なお、2022年9月15日の時点では1,130人となっており、25人の減少となっています。

また、購入検討者を価格帯別に分けると下記のようになります。

価格帯別のマンション購入検討者数

順位 価格帯 購入検討者数(割合)
1位 6,000万円超〜7,000万円 232人(21.0%)
2位 5,000万円超〜6,000万円 223人(20.2%)
3位 4,000万円超〜5,000万円 176人(15.9%)
4位 7,000万円超〜8,000万円 146人(13.2%)
5位 3,000万円超〜4,000万円 100人(9.0%)

最も多い価格帯は、販売中の平均価格よりも高い「6,000万円超〜7,000万円」の232人で、全体の21.0%を占めています。2番目に多いのが「5,000万円超〜6,000万円」の223人で、2つ合わせると455人(41.2%)となっています。

また、3,000万円以下の物件の購入を検討されている方は47人で4.3%、4,000万円以下が147人で13.3%となっています。一方、1億円以上の中古マンションの購入を検討されている方は83人おり、全体の7.5%を占めています。

まとめ

三井のリハウスの2022年10月17日時点のデータから、東京都台東区で販売されている中古マンションに関する傾向を解説しました。まとめると下記のようになります。

  • 販売されている中古マンションの平均価格は東京23区内で12番目に高い
  • 販売されている中古マンションの件数は77件で、東京23区内で下から4番目に少ない
  • 平均価格は2022年9月15日の時点から21万円上昇している
  • 販売されているマンションのうち1LDKと2LDKの2つの間取りで全体の79.2%
  • 最も多く販売されている間取りと価格帯の組み合わせは1LDKの「4,000万円超〜5,000万円」
  • 最も多く販売されている築年数の区分は「築15年〜」(59.7%)
  • 最も多く販売されている築年数と価格帯の組み合わせは築15年以上の「4,000万円超〜5,000万円」
  • 台東区内のマンション購入を検討している人は1,105人で、2022年9月15日時点よりも25人減少
  • 購入検討者のうち、最も多い価格帯は「6,000万円超〜7,000万円」の232人

東京都台東区の中古マンション市場は、販売されている物件数が減少する中、平均価格は上昇しています。中古マンションの希少性が高まっているとも考えられます。

ただし、東京の不動産市場は流動性が高く、売出情報のデータも日々変動があります。本記事でご紹介した内容については、三井のリハウスが提供している、2022年10月17日時点のデータであることをご理解の上、参考にしてください。

また、三井のリハウスにおける東京都台東区の取引実績(2012年10月〜2022年9月)は、マンションが1,271件、一戸建て・土地が348件で合計が1,619件となっています。より詳細な情報や売却戦略については、三井のリハウスの無料査定を受けることで、査定価格や査定の根拠を知ることができます。売却に迷っている方でも利用することができるため、「まずは価格を知りたい」という方でも、実際に査定を受けることも検討されてみると良いでしょう。

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倉岡 明広

倉岡 明広

経済学部経済学科卒業後、出版社や編集プロダクション勤務などを経てフリーライターとして独立。雑誌や新聞、インターネットを中心に記事を執筆しています。初心者が抱く不動産投資の疑問や質問を解決できるよう丁寧な記事を執筆していきます。