クレジットカードの中にはタッチ決済機能付きのカードが発行されていて、通常の支払い手続きと異なり暗証番号の入力などが不要です。従来の支払い手続きよりスピーディかつ手軽に進められるため、スムーズな決済を求めている方などにメリットの多い機能といえます。
そこでこの記事では、クレジットカードのタッチ決済に関する特徴と具体的なメリット、タッチ決済機能付きカードについて詳しくご紹介します。クレジットカードの支払い方法について詳しく知りたい方や衛生面などから非接触決済を行いたい方などは、参考にしてみてください。
※この記事は2023年2月7日時点の情報に基づき執筆しています。最新情報はご自身にてご確認頂きますようお願い致します。
※本記事は情報提供を目的としており、特定サービスの利用を勧誘するものではございません。申込に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
目次
- クレジットカードにおけるタッチ決済のメリット
1-1.スピーディに決済可能
1-2.接触を抑えられる
1-3.暗証番号の入力不要によってセキュリティ強化
1-4.さまざまなデバイスと連携可能 - クレジットカードのタッチ決済に関する注意点
2-1.1回の利用額に上限額が存在
2-2.対応店舗かどうか確認が必要
2-3.紛失した場合に悪用されやすい可能性
2-4.デバイスと連携させたい時は対応端末と使い方を確認 - タッチ決済に対応している人気のカード
3-1.三井住友カード(NL)
3-2.SAISON CARD Digital
3-3.JCB カード W
3-4.ダイナースクラブカード(普通) - まとめ
1.クレジットカードにおけるタッチ決済のメリット
クレジットカードのタッチ決済とは、以下のような各国際ブランドで提供されている非接触決済システムのことです。国際ブランドによっては、コンタクトレス決済などと呼ばれています。
- Mastercard
- Visa
- JCB
- アメックス
- ダイナースクラブ
タッチ決済の対応店舗を探す際は、クレジットカードの国際ブランドと連携しているか確認する必要があります。
それでは、タッチ決済機能続きカードを利用するメリットについて1つずつ確認していきましょう。
1-1.スピーディに決済可能
タッチ決済機能付きカードで支払い手続きを行うと、スピーディかつ手軽に決済を完了させることが可能です。
以下にタッチ決済の流れを紹介します。
- 店頭でタッチ決済をお願いする
- 専用の端末へカードをかざす
- 支払い手続き完了
クレジットカードによる支払い手続きは、タッチ決済の他に暗証番号の入力やサインの記入といった方法が用意されています。
暗証番号を選択した場合は、事前に番号を覚えておく必要がありますし入力の手間もかかります。サインの場合は自身の氏名を記入しなければいけないため、タッチ決済より時間がかかります。
タッチ決済ならカードをかざすという簡単な作業で支払いを済ませられるので、日々の買い物でストレスを感じたくない方などにメリットのある仕組みです。
1-2.接触を抑えられる
タッチ決済は、昨今の感染防止対策という点でも相性のいい支払い方法といえます。
クレジット決済で暗証番号を入力する時は、専用の端末へ触れざるを得ませんし、サインを選択すると店頭のペンを握らなければいけません。他にも現金払いを行うと、店舗からお釣りを受け取る時に接触します。
一方、タッチ決済を選択した場合は、端末や釣り銭受けなどへ触れずに済みますし、セルフレジでも最低限の接触で抑えられます。
1-3.暗証番号の入力不要によってセキュリティ強化
暗証番号を盗み見られることなく支払い手続きを行えるのは、タッチ決済のメリットといえます。
クレジットカードの暗証番号は、店頭やネットショップでの支払い手続きにおいて重要な役割を果たしています。万が一、カード番号と日付、氏名だけでなく暗証番号を盗み見られた場合は、悪用されてしまう可能性があります。
タッチ決済では暗証番号の入力が不要なので、第三者から盗み見られることなく支払い手続きを進められます。さらにナンバーレスカードでタッチ決済を行えば、カード番号や利用期限などといった情報も盗み見られません。
1-4.さまざまなデバイスと連携可能
クレジットカードの中には、スマホ決済に対応したカードがあります。
スマホ決済サービスのApple PayやGoogle Payにクレジットカードを登録すると、店頭の専用端末へスマホをかざすだけで支払いを完了させることが可能です。
他にもQRコード決済アプリの中には、カード情報を登録可能なアプリがあります。決済方法は、店舗の端末に表示されたQRコードの読み取り(ストアスキャン)とスマホに表示されたQRコードを端末へ読み取る(ユーザースキャン)2種類の方式に分かれています。
クレジットカードを財布へ入れて持ち歩きたくない方やスマホであらゆる手続きを完了させたい方などには、メリットの多い使い方といえます。ただし、チャージの必要なアプリがあるので、サービス内容の他、チャージの有無を確認しておくのも大切です。
2.クレジットカードのタッチ決済に関する注意点
続いては、クレジットカードのタッチ決済に関する注意点を紹介していきます。
2-1.1回の利用額に上限額が存在
クレジットカードのタッチ決済で特に注意すべきなのは、利用上限額が設けられているところです。
一定金額を超える支払い金額が発生した場合は、暗証番号の入力や署名などといった手続きが求められます。数十万円や数百万円以上など高額の支払いが多い方は、タッチ決済以外の支払い方法を前提として準備を進めておくのが大切です。具体的には、クレジットカードの暗証番号を確認しておきましょう。
2-2.対応店舗かどうか確認が必要
クレジットカードを利用する時は、タッチ決済の対応店舗かどうか確認しておくことのも重要です。
クレジットカード決済に対応している店舗の中には、タッチ決済に対応していない店舗もあります。そのため、対応状況をよく確認せずにタッチ決済をお願いしてしまうと、暗証番号の確認などで手間取ってしまう可能性があります。
各店舗の決済方法に関する対応状況は、店頭の他、国際ブランドやクレジットカードサイトに掲載されています。
2-3.紛失した場合に悪用されやすい可能性
タッチ決済機能付きカードを紛失した場合は、第三者に悪用されてしまう可能性があります。
タッチ決済は、他の決済方法と異なり暗証番号の入力や本人確認などが不要です。簡単かつスピーディな反面、盗難や紛失により悪用されてしまいやすい仕組みとなっています。
万が一クレジットカードを落とした、誰かに盗まれたといった時は、カード会社へ速やかに連絡し、利用停止措置と再発行手続きを進めてもらう必要があります。悪用されてしまった場合は、警察への被害届とカード会社の補償手続きを行うのが大切です。
2-4.デバイスと連携させたい時は対応端末と使い方を確認
Apple PayやGoogle Payといったスマホ決済サービスとスムーズに連携させたい時は、対応端末や使い方を把握しておくのが重要です。
スマホ決済サービスに対応しているかどうかは、クレジットカードによって異なります。同じカード会社から発行されているカードでも種類によって仕様が変わりますし、タッチ決済機能の付いていないカードもあります。
3.タッチ決済に対応している人気のカード
ここからは、タッチ決済に対応しているカードからキャッシュレス決済重視の方に使いやすいカードを紹介していきます。
3-1.三井住友カード(NL)
年会費 | 永年無料 |
家族カード | |
国際ブランド | Visa、Mastercard® |
ポイントプログラム | Vポイント:基本還元率0.5%(200円につき1ポイント) |
電子マネー | Apple Pay、Google Pay |
追加カード | ETCカード、PiTaPaカード、三井住友カードWAON、三井住友カードiD(専用) |
タッチ決済機能 | 各国際ブランドのタッチ決済機能に対応 |
三井住友カードの三井住友カード(NL)は、タッチ決済に加えナンバーレスカードという機能も付帯されているのが特長です。
ナンバーレスカードとは、カードの表裏面にカード番号や期限、氏名が記載されていないカードのことです。店頭でカードを取り出す際、第三者にカード番号などの情報を盗み見られずに済みます。セキュリティを重視している方には、メリットの大きな1枚といえます。
タッチ決済に関しては、スマホのVisaのタッチ決済、Mastercard®タッチ決済サービスに対応しているので、どちらの国際ブランドを選択してもタッチ決済機能付きカードを発行してもらえます。
スマホ決済サービスは、Apple Pay、Google Payに対応しています。両サービスを利用したい時は、各アプリにカード情報を登録し、店頭でスマホを専用端末へかざします(Apple PayはウェアラブルデバイスのApple Watchに対応)。
三井住友カードiD(専用)は、三井住友カード(NL)と紐づけられる電子マネーサービスです。三井住友カード(NL)会員は、三井住友カードiD(専用)カードを追加で発行できます。発行後は、クレジットカードと同じく専用端末へカードをかざすと決済を行えます。
決済機能の他には、Vポイント特典に強みがあります。指定店舗でのポイント還元率最大10%、ポイントUPモール経由でのカード利用によるポイント還元など、店舗やネットショップでさまざまな優遇を受けられます。
※ポイント還元率は利用金額に対する獲得ポイントを示したもので、ポイントの交換方法によっては、1ポイント1円相当にならない場合があります。
3-2.SAISON CARD Digital
年会費 | 永年無料 |
家族カード | 発行不可 |
国際ブランド | Visa、Mastercard、JCB、アメックス |
ポイントプログラム | 永久不滅ポイント:基本還元率0.1%(1,000円につき1ポイント) |
電子マネー | QUICPay、セゾンiDアプリ、Apple Pay、Google Pay、PASMO |
追加カード | ETCカード |
タッチ決済機能 | 各国際ブランドのタッチ決済に対応 |
セゾンカードから発行されているSAISON CARD Digitalは、前段で紹介した三井住友カード(NL)と同じくナンバーレスカードです。カードには、氏名とSAISONのロゴ、国際ブランド、タッチ決済マークが記載されています。
申込手続きの際は、国際ブランドVisa、Mastercard、JCB、アメックスから選択することが可能です。さらに各国際ブランドのタッチ決済機能が付帯されているので、Visa、Mastercardの他、JCBやアメックスでタッチ決済を利用してみたい方にもメリットがあります。
セゾンiDアプリやQUICPayは、Apple Payなどと同じくチャージ不要でスマホ決済可能なサービスとなっています。多種多様なアプリから選択できるのは、SAISON CARD Digitalの特長です。
特典は、WOWOW視聴料1ヶ月分相当の永久不滅ポイントをはじめとしたポイント特典の他、ABEMAプレミアム利用料3ヵ月無料といったエンターテイメント特典、エクスプレス予約サービスなどの旅行特典が付帯されています。また、レジャー施設や飲食店の割引や優待サービスなどを受けられます。
キャッシュレス決済で快適な旅を楽しみたい方やスマホ決済をメインに利用したい方には、愛用しやすい1枚です。
3-3.JCB カード W
年会費 | 永年無料 |
家族カード | |
国際ブランド | 発行可能:永年無料 |
ポイントプログラム | Oki Dokiポイント:1.0%~10.5% ※最大還元率はJCB PREMOに交換した場合 |
電子マネー | Apple Pay、Google Pay 、QUICPay |
追加カード | ETCカード |
タッチ決済機能 | 対応 |
JCB カード Wは、JCBカードのJCBオリジナルシリーズで、18~39歳以下であれば新規入会可能です。新規入会後は、40歳以降もカードを利用し続けられます。
国際ブランドJCBのタッチ決済機能が付帯されていて、Apple Pay、Google Payといったスマホ決済サービスと連携にも対応しているのが特長です。
パートナー店でのカード利用時は、ボーナスポイントとして2ポイント以上のOki Dokiポイントを獲得できます。
さらに貯まったOki Dokiポイントは、1ポイントにつき3円のレートで毎月のカード利用額へ充てたりAmazon.co.jpの商品を1ポイントにつき3.5円のレートで購入したりできるのが強みです。ポイント還元率は他のカードより低めの水準ですが、交換レートで優遇されています。
ポイント交換先には、有名テーマパークのスポンサーならではのうれしい特典や、各地の名産品なども含まれています。
3-4.ダイナースクラブカード(普通)
年会費 | 24,200円(税込) |
家族カード | 5,500円(税込) |
国際ブランド | ダイナースクラブ |
ポイントプログラム | ダイナースクラブ リワードポイント:基本還元率1.0%(100円につき1ポイント) |
電子マネー | Apple Pay、楽天Edy、モバイルSuica |
追加カード | ETCカード |
タッチ決済機能 | 対応 |
ダイナースクラブカード(普通)は、ダイナースクラブカードの中でもベーシックな特典およびサービスが付帯されたカードです。
ダイナースクラブカードに関心を持っていてかつタッチ決済機能を利用したい方には、利用・検討しやすいカードといえます。
スマホ決済サービスは、Apple Pay、楽天Edy、モバイルSuicaに対応しています。楽天Edy、モバイルSuicaを利用する際は、事前にクレジットカードの登録とチャージが必要です。
一方、Apple Payへダイナースクラブカード(普通)を登録したあとは、チャージ不要で決済に利用できます。さらに決済額100円につきダイナースクラブ リワードポイントが1ポイント貯まります。貯まったダイナースクラブ リワードポイントは、10,000円につき3,000円のレートでカードの利用代金へ充てたり、商品や他社ポイントへ交換したりできます。
タッチ決済の他には、優待サービスの内容や種類に関してメリットがあります。ダイナースクラブカード(普通)は、コース料理1名無料やレストランの予約サポートサービス、海外旅行時のアシスタントサービスや空港ラウンジなどの食や旅に関するさまざまな特典を受けられます。
他には、保険の無料コンサルティングサービスや三井住友信託銀行の住宅ローン金利引き下げに関するサービス、ダイナースクラブ提供の芸術や舞台関連特典など、ライフスタイルに関する悩みを持っている方や旅行以外の趣味を持つ方に役立つ特典が付帯されています。
まとめ
クレジットカードのタッチ決済を利用すると、支払い手続きの手間を省略したり非接触で決済を済ませたりできます。また、カードを持ち歩くのが面倒な時でもクレジット決済を選択できますし、スマホ決済との連動でカード番号を盗み見られることなく支払いを行えます。
スピーディに決済を済ませたい方やクレジットカードのセキュリティを重視している方は、今回紹介した内容を参考にクレジットカードの付帯サービスや機能について比較検討を進めてみてはいかがでしょうか。
HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム
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