建物の外壁や屋上等で雨漏りが発生した場合、どの業者に修理を依頼すればよいかで悩む方もいるのではないでしょうか。
「防水工事セレクトナビ」は、このような雨漏り修理や屋上防水、大規模修繕工事など、建物の防水工事に関する見積もりを全国300社以上の防水工事専門業者から一括で入手し比較できるサービスです。簡単な情報入力で複数社から見積もりが得られるほか、見積書は工事内容や費用、保証内容などが明記されており、予算や工事内容に適した1社を探しやすいのが特徴です。
この記事では、防水工事セレクトナビの特徴や評判、メリットやデメリット、サービスの利用の手順等について詳しく解説していきます。防水工事セレクトナビに興味のある方や防水工事業者を探している方などは参考にしてみてください。
※本記事は2023年9月時点の情報をもとに執筆されています。最新の情報については、ご自身でもよくお調べの上、ご利用ください。
目次
- 防水工事セレクトナビとは
- 防水工事セレクトナビのメリット
2-1 防水工事価格を一括比較できる
2-2 複数社から工事内容に適した業者を選べる
2-3 見積もり後の契約義務はなく無料で利用できる - 防水工事セレクトナビのデメリット
3-1 簡単見積もり後は業者と直接交渉
3-2 個人情報の提供が必要
3-3 適した業者が見つからないこともある - 防水工事セレクトナビの利用手順
5-1 一括見積もりの開始
5-2 簡易見積もりの連絡
5-3 現地調査、本見積
5-4 契約、工事の開始 - まとめ
1 防水工事セレクトナビとは
「防水工事セレクトナビ」は、建物の防水工事に関する見積もりを無料で比較できるサービスです。全国300社以上の防水工事業者と提携しており、1回の情報入力で3~5社の業者から見積もりを手軽に集めることができます。防水工事を依頼する際に自分で業者を探す手間がなく、また、複数業者から簡易見積もりを得られるので、その内容を比較し、予算に合う施工店を選べるのが特徴です。
防水工事は、建物の防水性を高め、さまざまなダメージや劣化から建物を守るための工事です。建物内部への湿気や雨水の侵入を防ぐため、防水工事は不動産のメンテナンスにおいて重要なポイントとなっています。
しかし、専門業者以外の工務店に発注すると、本来の相場以上に工事費用が高くなる場合があります。そのため、複数の業者から見積りを取り、相場を把握しながら、本見積を依頼する業者を丁寧に検討することが大切です。
防水工事セレクトナビの見積サービスでは、業者ごとの工事内容や費用、保証内容などが詳しく記載されています。防水工事の経験や実績を確認したうえで、工事内容と予算に最適な1社を選ぶことができます
さらに、防水工事セレクトナビでは、防水工事の工法の種類などの基礎知識、雨漏り診断のポイント、防水工事の費用相場、業者の選び方など様々な情報が掲載されているので、防水工事を初めて依頼する方は、基本的な情報を学んでから見積依頼を出せるようになっています。
2 防水工事セレクトナビのメリット
実績豊富な業者に依頼できる防水工事セレクトナビを利用するメリットは、以下の通りです。
2-1 防水工事価格を一括比較できる
業者の中には自社で工事を実際に請け負わず、下請け業者や孫請け業者などに丸投げすることもあり、その分の仲介手数料が工事代金に加わり、費用が割高になります。さらに、複数の工事業者から相見積もりを取らない場合、業者にとっては競合他社がいないため、見積額も高めになり、相場以上の工事代金になることがあります。
一方、防水工事セレクトナビでは、住所・連絡先・防水箇所等の情報を入力するだけで3~5社から一括で見積もりを取れるため、工事内容に合った相場費用を知ることができます。例えば、防水工法の種類ごとの相場は以下の通りです。
1㎡あたりの金額 | 厚さ | 耐久年数 | お勧め対象 | |
---|---|---|---|---|
ウレタン防水 | 4,500円〜6,500円 | 3.0mm〜 | 12年前後 | 全て |
シート防水(ゴム) | 3,000円〜5,500円前後 | 1.2〜2.0mm | 13年前後 | 屋上 |
シート防水(塩ビ) | 3,000円〜5,500円前後 | 1.5〜2.5mm | 13年前後 | 屋上 |
FRP防水 | 6,000円〜8,000円 | 3.0mm〜 | 10年前後 | ベランダ |
アスファルト防水 | 6,000円〜8,000円 | 5.0mm〜10mm | 20年前後 | ビル屋上 |
防水工事の総額は、工法や防水材料の種類、工事の規模、施工箇所、建物の状態、地域によって異なります。防水工事セレクトナビでは複数社からの見積もり比較ができる上、実際に防水工事を請け負っている業者への依頼となるため、仲介手数料が乗らず、工事費用を抑えやすくなるのが特徴です。
2-2 複数社から工事内容に適した業者を選べる
防水工事には様々な種類があり、施工店によって得意な方法が異なります。例えば、防水で採用されることの多いウレタン防水は、柔軟性や耐久性に優れ、重ね塗りにより防水効果を強化できますが、手作業になるため職人のスキルに左右される側面もあります。1㎡あたり6,000円〜8,000円が相場で、施工後の耐用年数は10年前後です。
一方、塩化ビニールやゴム製シートを貼るシート防水は、品質を均一に保ちやすいメリットがありますが、複雑な形状には向いていないなどのデメリットがあります。1㎡あたり3,000円〜5,000円が相場で、施工後の耐用年数は13年前後です。
このように、防水工事の工法・工事内容は様々なので、工事箇所や状況によって、適切な工法等が採用されなければなりません。このような工法等を施工対象によって正しく選択し、適切に工事を実施できるかは施工店の技術力に頼ることになるため、信頼できる業者選びが重要になるのです。
業者選びでは、受注実績(依頼予定の工事内容に近い案件をどれくらい請け負っているか)、見積もりの信頼度(見積りの項目ごとに細かい説明をしているか)、アフターフォロー(5年保証や10年保証など、保証内容をしっかり説明しているか)のほか、「契約を急かしていないか」「業界用語ばかりで説明していないか」など、業者の接客スキルもポイントとなります。
2-3 見積もり後の契約義務はなく無料で利用できる
防水工事セレクトナビで見積もりを取ったとしても、契約義務は発生しません。また、料金は全て無料で利用できるため、「まずは価格を知りたい」「急ぎではないがどんな工事が必要になるのか相談したい」という場合でも活用することができます。
なお、防水工事セレクトナビ経由で成約した場合には最大5万円分のギフトカードの贈呈も行われています。
3 防水工事セレクトナビのデメリット
防水工事セレクトナビを利用する際の注意点についても確認しておきましょう。
3-1 簡単見積もり後は業者と直接交渉
防水工事セレクトナビを通じて業者から簡易的な見積りを受けた後は、各業者と発注に向けた交渉や対応を行っていくことになります。現地調査の日程、工法・材料や納期などの工事内容、保証の期間や内容、アフターサービスの内容などの詳細を詰め、正式な見積もりを提示してもらうため、依頼主による直接の対応が必要です。
3-2 個人情報の提供が必要
防水工事セレクトナビの一括見積もりサービスを利用するには、最初に「住所」「氏名」「電話番号」「建物の種類」「防水工事の対象箇所」などの情報を入力しなければなりません。また、一括見積もりの提示を受けた後は、正式な見積もりに向けた作業に入るため、紹介された業者から電話やメールの連絡があるので、適宜対応する必要があります。
3-3 適した業者が見つからないこともある
防水工事セレクトナビに登録されている施工店は300社以上ありますが、選択する地域によっては登録業者が少ない場合もあります。選べる業者が少ないと、費用の相場を把握しにくいほか、工事内容や予算に合う専門業者が見つからない可能性もあります。
4 防水工事セレクトナビの利用手順
防水工事セレクトナビの一括見積もりは、下記の4ステップで完了します。
- 一括見積もりの開始
- 簡易見積もりの連絡
- 現地調査、本見積
- 契約、工事の開始
4-1 一括見積もりの開始
最初は、「一括見積もりスタート」のフォームに必要事項を入力します。住所、氏名、電話番号を入力し、その後にメールアドレス、建物の種類(ビルや戸建等)、施行箇所(屋上、外壁等)、施工面積、予算などの情報入力が必要です。なお、情報を詳細に入力するほど、要望の内容に近い見積もりを貰うことができるので、できるだけ具体的に回答することが重要です。
4-2 簡易見積もりの連絡
申込から数日程度で同サービスが選定した条件に合う3~5社の施工店から見積もりの回答があります。施工店から電話もしくはメールで連絡を受けるシステムになっており、不明点等は施工店もしくはセレクトナビに相談することが可能です。
4-3 現地調査、本見積
簡易見積もりの連絡後、予算や工事内容に適した業者を選び、本見積もりを提示してもらうことになります。本見積を受けるには現地調査が必要です。実際の施工対象やその建物等の状況を調査してもらうとともに、工事内容・費用・保証・アフターサービスなどでの不明点を確認し要望などを伝え、精度の高い本見積を提示して貰うことが重要です。
4-4 契約、工事の開始
現地調査によって本見積を受けた後は、納得のいくまで比較・検討し、施工店と契約します。契約後に工事の着手となります。
まとめ
防水工事セレクトナビは、防水工事の専門業者から一括見積もりを手軽に受けられるサービスです。全国300社以上の防水工事専門業者へ一括見積りを依頼することができ、見積書には工事内容や費用、保証内容などが明記されています。
防水工事価格を一括比較できる点や複数社から工事内容に適した業者を選べるというメリットがありますが、一方で簡単見積もり後は業者と直接交渉する必要があり、また登録時には個人情報の提供が必要であるという点には注意しましょう。
防水工事は、トラブルの原因が多岐に渡り再発する可能性の高い工事内容となっています。価格だけでなく実績やアフターサービスの厚さなども考慮し、業者選びを進めて行きましょう。
HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム
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