ウェルスナビ株式会社は9月7日、ロボアドバイザー「WealthNavi(ウェルスナビ)」の預かり資産が5500億円を突破したと発表した。今年7月13日に預かり資産5000億円を達成しており、約2ヶ月で500億円を上積みした。
ウェルスナビは、ノーベル賞受賞者が提唱する理論に基づいた「長期・積立・分散」の資産運用を自動で実現するサービス。機能性、透明性、 シンプルな手数料評価され、20代から50代の「働く世代」の支持が拡大。また、強固な顧客基盤を持つパートナー企業を通じた利用も広がっている。2020年12月に東京証券取引所マザーズ市場へ新規上場を果たし、今年2月には、NISA(少額投資非課税制度)に対応した新機能「おまかせNISA」の提供を開始。 NISAの非課税メリットを活用しながら資産運用を一任できる機能で、提携サービスも拡大し、8月にはオンライン完結型の提携サービスはすべて「おまかせNISA」に対応した。
2021年12月期第2四半期(4-6月)の業績は、営業収益が19億5400万円、純営業収益19億4400万円。サービス開始5周年を迎え、6月末時点では運用者数が28.8万人、そして20代から50代の利用者の割合は89%に上る。平均の月次の解約率は1%を切っており、かつ10年以上の利用の意向を示す利用者は62%。事業は着実に成長している。
8月13日に行われた決算説明会で、柴山和久代表取締役CEOは第3四半期以降について、やや慎重な見解も示した。21年第1四半期の伸びと比べ、顧客の増加人数は鈍化してきているのだ。理由は「第1四半期には上場の際に当社のサービスが大きく注目を浴び、これまでアプローチできていなかった潜在的な顧客に当社のサービスを届けることができるようになった。効果のうち、一部分は恒久的に現在も続いていると思うが、一時的な効果は第2 四半期では一部剥落している」(柴山氏)として一過性の現象と見る。
ただし、「第3四半期については見通しを立てることが難しくなっている」と述べ、「東京都を中心に新型コロナウイルスの感染拡大が続いており、特に今回は1年前と比べ若い世代が新規感染者の中の大きな割合を占める。多くの働く世代が、自身や家族の健康について不安を感じている中において、私たちのような長期的な観点から資産運用サービスに意識が向きづらくなっている」とした。
成長モメンタムを維持していくため、広告宣伝費を大きく投下。新サービスおまかせ NISAのプロモーションも強化する。「コロナ禍が収まり次第、大きくサービスを提供することができるように着実に準備を進めていく」方針だ。
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HEDGE GUIDE 編集部 ロボアドバイザーチーム
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