株式会社Finatextホールディングスの子会社で証券サービスを手掛ける株式会社スマートプラスは7月3日、コミュニティ型株取引アプリ「STREAM(ストリーム)」を利用する個人投資家を対象とした「株初心者の投資の悩み」に関する実態調査の結果を公開した。回答者の7割以上が「副収入」を目的に投資を始めており、「副業解禁」により副収入を得られる機会として投資を選ぶ若年層が増えていることがわかった。
一方、株取引を始めたものの、投銘柄選びや売買タイミングが分からないという「悩み」と共に、周囲に投資の悩みを相談できる相手がいない環境から、困ったときは「SNS頼み」で悩みを解決している傾向があり、同社は「デジタルネイティブ世代ならではの投資の形」と見ている。
同社が2018年7月から提供を開始した株式取引サービス「STREAM(ストリーム)」の口座開設者は、投資歴3年未満の “新米投資家” が一定の割合を占めている。また利用者の属性は20代~30代が5割と、若年層の利用が顕著だ。調査は5月27日~6月14日、ストリームをダウンロードしているユーザー275名にインターネットで実施、275の有効サンプルを得た。
投資をしようと思ったきっかけは「副収入」が約8割(75.1%)で圧倒的に多く、次に「不労所得」が5割(45.1%)と続く。投資を始めたころの悩みで、1位は「売買タイミングがわからない」(64.3%)、2位「銘柄選びがわからない」(58.8%)、3位「相談相手がいない」(46.6%)こと。インターネットや本で勉強する人が多い一方、約8割近い投資家が金融リテラシー不足を感じている。
投資の情報収集や相談を目的に、ネット掲示板やSNSを活用する人が多い一方で、ネットコミュニティを利用したときのトラブルや困ったことは何かという質問では、「どの情報を信じていいかわからない」ことへ悩みを持つ人が最多(70.1%)だった。インターネットでも匿名で投稿できるSNSなどは敬遠している投資家も多く、同社は「自分の投資スタイルに不安を抱えたまま取引をしている」と推測している。
「本当は誰に相談したいか」という問いに対しては、ストリームのユーザーやベテランの投資家を挙げる一方で、「身近にいる友達」という回答も多かった。インターネットの情報収集に慣れた「デジタルネイティブ」世代だが、投資については気軽に話ができる、リアルの仲間が欲しいというのも実情のようだ。
HEDGE GUIDE 編集部 ロボアドバイザーチーム
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