株式会社SBIネオモバイル証券は3月20日、口座開設手続きにeKYC(デジタル本人確認)を導入した。本人確認書類をデータで提出した後、数日後に届く郵送物を受け取る従来の方法から、本人確認書類をスマートフォンカメラで撮影、自身の容貌をその場で撮影する方法か、銀行API参照による方法で本人確認が完了し、最短で翌営業日から取引開始が可能となる。銀行API参照による方法は4月中の実装を予定している。
利用者が自身の容貌などをその場で撮影する場合、本人確認書類か自身の顔をスマホで撮影し同社に送信するだけで、郵送物の受取り不要で取り引きを開始できる。情報の処理は、同社の親会社でわるSBIファイナンシャルサービシーズ株式会社と2019年12月から資本業務提携契約を締結している株式会社ダブルスタンダードが提供するシステム「D-trust」を活用する。AI搭載のOCR(光学式文字読取システム)および顔認証システムにより、本人確認書類の表裏面、厚みその他の特徴を読み取るとともに、複数の角度から利用者自身の容貌を一定時間撮影することで、法令に則った方式で本人確認を実施する。
銀行API参照による方法は、住信SBIネット銀行株式会社の銀行口座があれば自身の撮影を行う代わりに、同行で本人確認済みであることをAPI参照により確認する方法を選択できる。本人確認書類の撮影は必要になる。
SBIネオモバイル証券はポイントサービス「Tポイント」を使った1株・少額から始められる株式投資をはじめ、月額220円(税込)のサブスクリプションモデルの料金設定や「ひとかぶIPO」の提供など、資産形成をより親しみやすくする商品・サービスを提供。若者や初心者を取り込み、19年12月には開業7ヶ月あまりで20万口座を達成している。
デジタルによる本人確認は、もとは麻薬やテロといった犯罪組織への資金供給を断つための対策として開発された技術で、日本でも18年の犯罪収益移転防止法改正以降、実用化が
進む。大手銀行や証券会社は、コスト削減と時間の短縮化、さらに顧客へのサービスも向上させられるとしてeKYCを積極的に導入している。
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