ポイント投資・運用について、投資・運用に関心はあるが未経験の人の6割が利用したいという意思を持ち、利用できるポイントの上限は「1000ポイント以下」が約半数、情報源も証券会社などよりもネットの比較サイトやレビューを重視する。マーケティング・リサーチの株式会社リサーチ・アンド・ディベロプメントが10月29日に発表した金融商品・サービスに関する調査で、ポイント投資未経験者の関心の方向が浮かんだ。
調査は全国の18~79歳を対象に、投資への関心度、金融商品・サービスの今後の利用意向、ポイント投資/運用のイメージ、ポイントを貯めることへの注力度、ポイント投資/運用の利用意向、ポイント投資/運用を利用する際の上限、ポイント貯蓄注力度、金融商品・サービスに関する情報源などを聞いた。サンプル数は1,309。
ポイントを貯めることに注力している人は全体の4割で、男女とも40代以下の比較的若い層だった。さらに、ポイント投資/運用についてサービス概要を提示し利用意向を聞いたところ、「金融商品購入タイプ」に26.5%、「擬似投資タイプ」に22.0%が利用意向を示し、「いずれかでも利用したい」は 28.5%だった。特に「投資・資産運用に関心はあるが経験なし」の層では61.4%と6割超が利用意向を示した。
ポイント投資/運用に使える上限額は「1,000 ポイント以下」が最も多く38.4%。「投資・資産運用に関心はあるが経験なし」の層は「1,000ポイント以下」が48.3%と約半数なのに対し、投資・資産運用経験ありの層で最多は「50,000ポイント以上」 となり、差が出た。また、投資・資産運用の経験者が情報源として「テレビ」「銀行」「新聞」「証券会社」を利用しているのに対し、投資・「関心はあるが経験なし」の“投資家予備軍”の層は「ネットの比較サイトやレビュー」を選んでいた。
投資家予備軍について、同社は「本気で投資をすると言うより、お試し/ゲーム感覚」と見ており、「この層の興味を喚起したのは“いつの間にか貯まったポイント”の使い道としてちょうど良かったのでは」と推測。今後、予備軍が投資家となる可能性について「あちこちで少しずつ貯まったポイントをどうするかということに関心が集まれば、複数の企業から貯まったポイントを集めて投資・運用したいというニーズも増えるかも知れない。今後の企業のポイント戦略へ影響する可能性もある」と示唆する。
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