株式会社FOLIOとAlpacaJapan株式会社が提供するAIで相場を先読みする進化版ロボアドバイザー「ROBOPRO(ロボプロ)」に11月19日、 市場の急変時にも適応できる新機能「臨時リバランス」が導入された。一般的なリバランスは最初に投資した時点の比率に戻すが、ロボプロが基本的に毎月一回行う「定期リバランス」は、市場の環境に合わせて最適と考えられるポートフォリオも随時更新しており、機動的な資産配分の変化を実現している。これに対し、臨時リバランスは急激な変動を伴う市場の変化にも適応する新しい仕組みだ。
FOLIOは2008年のリーマンショック、今年のコロナショックを挙げ「特に急激な下落を伴う市場の変化は突然起りうる。こういった激しい市場の変化が起こる可能性は数年に一度の頻度と考えられるが、いざ起きた場合に月1回程度の定期リバランスだけでは十分に対応できない」と導入の背景を説明する。
ロボプロでは、レジームスイッチングモデルを運用資産に含む複数の市場に適用し、市場の局面変化を捉えることに利用している。変動の激しい局面に突入したと判定された場合には臨時リバランスが行われる。 この仕組みはリバランスのタイミングを決定するだけなので、ロボプロにおけるAIを利用したポートフォリオの最適化アルゴリズムには影響を与えません。定期、臨時の2機能は独立しており、相乗的に互いの利点を引き出すよう設計されている。
運用資産の下落を抑制するため、 市場が下落局面に突入したと判定した時に運用資産の一部現金化やリバランスを行ってポートフォリオのリスクレベルを下げるような「ダウンサイドプロテクション」という運用アルゴリズムがある。通常のダウンサイドプロテクションはリスクレベルを下げるため、下落後の上昇局面についていけず、パフォーマンスが悪化してしまうというデメリットが指摘される。この点、ロボプロの臨時リバランスはタイミングの判定に徹しており、投資判断は通常と同様に行うことで、単純にリスクレベルを下げるだけではなく、リスクレベルを上げるような判断ができる余地も残している。
公式サイトでは、過去に臨時リバランスを導入していた場合、 どのようなタイミングで起こったのかシミュレーションを公開している。直近では、新型コロナの流行が世界経済全体に大きな影響を与える中、臨時リバランス機能を搭載していれば、2月中旬から3月中旬にかけて市場が大きく下落したタイミングで、リバランスが行われる。さらに3月下旬から4月の上旬には市場は大きく反発したが、臨時リバランスを行えば株式などのリスクの高い資産を増やし、上昇についていくことも可能。「臨時リバランスを組み合わせることで、さらに早いタイミングで資産配分を最適な比率に近づけられる可能性がある」と同社は自負している。
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HEDGE GUIDE 編集部 ロボアドバイザーチーム
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