SBI証券のつみたてNISA、おすすめファンドは?厳選3本をプロが徹底レビュー

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将来のために「つみたてNISA」をはじめようという人が増えています。つみたてNISAは税制優遇措置を受けながら長期的な資産形成をするのに適した制度で、年金不安などを背景に注目度が高まってきています。

ただ、つみたてNISAの対象ファンドは200本近くあるので、どれを選べばいいのかわからないという人もいるのではないでしょうか。そこで、今回は大手ネット証券のSBI証券が取り扱っている、つみたてNISAで人気のある3つの主要ファンドについて詳しく解説します。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. つみたてNISAとは
    1-1.金融庁が厳選した投資信託・ETF(上場投資信託)
  2. つみたてNISAでSBI証券を利用するメリット
    2-1.100円から投資信託を購入できる
    2-2.購入手数料がかからない
    2-3.幅広い商品ラインナップ
  3. SBI証券が取り扱うつみたてNISA向けファンド
    3-1.SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド
    3-2.eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
    3-3.ひふみプラス
  4. まとめ

1.つみたてNISAとは

つみたてNISAとは、2018年1月から始まった少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。

通常、投資信託に投資した場合、売却益や分配金に対して20.315%の税金がかかります。しかし、つみたてNISAを利用すれば、年間40万円までの範囲内で購入した投資信託から得られる利益が非課税になります。

1-1.金融庁が厳選した投資信託・ETF(上場投資信託)から選べる

つみたてNISAの対象商品は、分配金が頻繁に支払われない、手数料が低水準など、長期・積立・分散投資に適した株式投資信託とETF(上場投資信託)です。ファンドはそれらの基準をもとに金融庁が厳選したものが揃っており、投資初心者にとっても利用しやすい仕組みとなっています。

2.つみたてNISAでSBI証券を利用するメリット

SBI証券はネット証券の中でもトップクラスのユーザー数を誇る、人気の高い証券会社です。安価な株式売買手数料や豊富な金融商品の品揃えなどから使いやすさに定評があり、SBI証券でつみたてNISAを始める方も少なくありません。

以下、SBI証券でつみたてNISAを始める場合のメリットを見ていきます。

2-1.100円から投資信託を購入できる

「投資」というと数十万、数百万円といった資金が必要と考えている人もいるかもしれません。しかし、SBI証券では投資信託を100円から購入できます。もちろん、つみたてNISAの対象ファンドも100円から買い付けできます。少額から購入できるので、投資初心者でも気軽に投資をはじめられるのです。

2-2.購入手数料がかからない

SBI証券では、つみたてNISAで購入した投資信託の購入手数料が無料です。税制優遇だけでなく、購入手数料もかからないというのは、大きなメリットです。ただし、つみたてNISAの対象商品にはETF(上場投資信託)も含まれますが、こちらには通常の手数料がかかります。

2-3.幅広い商品ラインナップ

つみたてNISAは最長20年間運用を続けるものです。そのため、自分の投資スタイルに合ったファンドを選ぶことが大切です。SBI証券では、つみたてNISA対象ファンドを幅広く揃えており、その本数は証券会社の中でもトップクラスです。

3.SBI証券のおすすめファンド

つみたてNISAは、金融庁が厳選したファンドから運用商品を選べますが、それでもインデックス投資信託167本・アクティブファンド19本・ETF7本があります(2020年12月23日時点)。その中から自分に適した投資信託を選ぶのは難しいと感じる人もいるのではないでしょうか。

そこで、SBI証券では以下の3本のファンドを「SBIつみたてNISAセレクション」として紹介しています。それぞれのファンドの特徴について解説します(数値は2021年2月16日時点、信託報酬は年率・税込)。

3-1.SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド

基準価額 13,150円
純資産総額 128,734百万円
信託報酬率 0.0938%

S&P500種株価指数への連動をめざすファンドです。S&P500種株価指数は米国株式市場の動向を示す代表的な株価指数の一つ。ニューヨーク市場の時価総額の約75%をカバーしていて、マーケット全体の動きを示す指標として機関投資家などに幅広く利用されています。

米国株式市場は世界最大のマーケットで、今後の成長も期待されています。そして、SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドは、世界最大級の資産運用会社であるバンガードと、SBIグループのコラボレーションによって誕生しました。

信託報酬が0.0938%と0.1%を下回る低コストも強みです。信託報酬は、投資信託を管理・運用してもらうコストとして、保有している間ずっと間接的にかかる費用です。つみたてNISAは最長20年間保有するので、信託報酬が安いというのは大きなメリットになります。

成長を続ける米国主要企業への投資ができるので、株式で積極的に運用したい投資家に適しています。

3-2.eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)

基準価額 12,587円
純資産総額 80,108百万円
信託報酬率 0.154%

日本を含む世界各国の株式や公社債、REIT(不動産投資信託)に投資するファンド。基本ポートフォリオは、以下の通りです。

  • 国内株式:12.5%
  • 先進国株式:12.5%
  • 新興国株式:12.5%
  • 国内債券:12.5%
  • 先進国債券:12.5%
  • 新興国債券:12.5%
  • 国内REIT:12.5%
  • 先進国REIT:12.5%

資産クラスや地域が分散された8資産に均等に分散投資することにより、リスクを軽減させることができます。幅広い商品に分散投資しながら、リスクを抑えた運用をしたい人向けのファンドです。

3-3.ひふみプラス

基準価額 52,437円
純資産総額 469,754百万円
信託報酬率 1.078%

ひふみプラスは「日本を根っこから元気にする」という考えを持ち、主に日本の成長企業に投資するファンド。豊富な運用経験を持つ投資プロフェッショナルが、企業を直接訪問して調査しながら成長企業を厳選するアクティブファンドです。

ひふみプラスは2012年の運用開始以来、「守りながら増やす」「顔が見える」という2つの特徴を持った運用をおこなっています。「守りながら増やす」というのは、マーケット混乱時にはキャッシュ比率を高めるなどして、守りを意識した運用をおこなうことを指しています。

そして、ひふみの運用チームは動画などでファンドの運用状況を投資家に向けて説明しています。どのような人が運用しているのか、そして今後の見通しをどう考えているのかを知ることで、長期的な投資に取り組みやすくなります。

まとめ

つみたてNISAは金融庁の厳選したファンドが選ばれていますが、200本近くあるので、すべてのファンドの特徴を知るのは困難です。SBI証券では「積極的に運用したい」「リスクを抑えた運用をしたい」「プロに運用を任せたい」という投資家に対し、それぞれ適したファンドを紹介しています。

いずれも人気があるファンドなので、興味のあるファンドから調べてみてはいかがでしょうか。

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山下耕太郎

一橋大学経済学部卒業後、証券会社でマーケットアナリスト・先物ディーラーを経て個人投資家・金融ライターに転身。投資歴20年以上。現在は金融ライターをしながら、現物株・先物・FX・CFDなど幅広い商品で運用を行う。ツイッター@yanta2011