不動産投資型クラウドファンディングでは、案件の運用途中でも他者への資産譲渡や、不動産会社への買取依頼などを行え、実質的に途中解約(キャンセル)ができるサービスがあります。
そこで、本記事では案件の運用途中でもキャンセルが可能な不動産投資型クラウドファンディングサービスを2社ご紹介します。不動産投資型クラウドファンディングでの投資を検討していた方はご参考下さい。
目次
- 途中解約できる不動産投資型クラウドファンディングのメリット
1-1.必要に応じて現金化できる
1-2.資産を柔軟に運用できる - 途中解約できる不動産投資型クラウドファンディングのデメリット・注意点
- 途中解約できる不動産投資型クラウドファンディングサイト2つ
3-1.COZUCHI(コヅチ)
3-2.大家どっとこむ - まとめ
1.途中解約できる不動産投資型クラウドファンディングのメリット
途中で解約できる不動産投資型クラウドファンディングでは、投資家にとってどのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。
1-1.必要に応じて現金化できる
一つ目のメリットは、資金が必要なときにすぐに現金化できる点です。余剰資金で投資を行っていたとしても、急なトラブルなどで資金が必要となる可能性があります。
例えば、大病を患ってしまった、交通事故にあって収入がなくなってしまったなど、不測の事態で現金が必要になることが考えられます。
案件の運用中にキャンセルができない投資手法の場合、現金化が自由にできないため必要に応じた現金を手元に用意できません。
一方、途中解約ができるとこのような不足の事態が起きた時に投資金を現金化し、必要な費用に充てることができます。このような資金の流動性の高さは、リスク管理のうえでもメリットと言えます。
1-2.資産を柔軟に運用できる
運用中のキャンセルができれば、資金を他の投資に回すなど柔軟な資産運用をしやすいというメリットがあります。
例えば、2020年に問題が顕在化した新型コロナウイルスの影響により、飲食産業や小売業などの対面が必須な事業や人の移動が必要な旅行業などの売上は低下し、大きな打撃を受けました。
一方、テレワーク関連のサービスや物流産業などは需要が増加し、売上を大きく伸ばしています。このように、経済環境の変化などでこれまで予測されていなかった事業への影響が起きるリスクがあります。
経済状況の変化が起きた時、投資資金を流動的に動かせないことはリスクにつながります。途中解約ができるとこのような状況の変化にも対応しやすく、柔軟な投資検討がしやすい点は大きなメリットと言えるでしょう。
2.途中解約できる不動産投資型クラウドファンディングのデメリット・注意点
途中解約ができる不動産投資型クラウドファンディングであっても、サービスによって解約に必要な条件や返金までに必要な期間が異なります。無条件で解約が出来ないサービスや案件もあるため、解約条件について事前に確認をしておきましょう。
なお、サービスによっては出資金の返金が申し込み月の翌月になることもあります。銀行の定期預金の解約のイメージとは異なるスケジュール感であるため、注意が必要です。
また、途中返金が可能である案件の多くは、資金がロックされる案件と比較すると想定利回りがやや低くなる傾向にあります。資金回収が可能である点はリスク低減につながるメリットである一方、リターンが少なくなるデメリットがあると言えます。
3.途中解約できる不動産投資型クラウドファンディングサイト2つ
それでは案件運用途中でも解約や現金化できる不動産投資型クラウドファンディングサイトを紹介します。
3-1.COZUCHI(コヅチ)
COZUCHIはLAETOLI株式会社が運営している不動産投資型クラウドファンディングです。COZUCHIも会員登録後のマイページより案件運用途中でのキャンセルが可能です。ただし、案件によっては手数料の支払いが発生するケースがあるため注意しておきましょう。
なお、COZUCHIの運用対象は都心のマンション物件が中心で、物件の写真、所在地、入居状況、周辺データといった情報まで公開されています。投資前に物件の詳細を確認しておきたい方にとっては、検討しやすい情報が豊富な点もCOZUCHIのメリットと言えます。
3-2.大家どっとこむ
大家どっとこむは、2020年12月に開始した株式会社グローベルスが運営する不動産投資型クラウドファンディングです。大家どっとこむでは、案件の運用中であってもSTOスキームを用い、出資持分を他者に譲渡できる点が特徴的です。
ただし、STOスキームで譲渡をする場合は、譲渡先の方も大家どっとこむに登録していることや、譲渡先となる方を自分で見つけなければならないなどの条件があります。
まとめ
不動産投資型クラウドファンディングは、運用中でも途中解約(キャンセル)ができるサービスがあります。解約可能であると、不動産価格の下落が起こりそうだったり、また現金が必要になったりした時に、資金回収がしやすいメリットがあります。
経済環境の変化からリスクが大きくなっている状況下では、資産を一旦現金に換え自分の手元に戻して他の投資先を考える、というのもリスク対策の一つの方法となります。ただし、解約条件はサービスや案件によって異なるため、投資を検討する際は事前の確認をしっかりと行うことも大切です。
HEDGE GUIDE 編集部 ソーシャルレンディングチーム
最新記事 by HEDGE GUIDE 編集部 ソーシャルレンディングチーム (全て見る)
- COZUCHI(コヅチ)の評判は?利回り実績やメリット・デメリットも - 2024年11月5日
- 【2024年11月】ソーシャルレンディング徹底比較!利回り・リスクや募集実績も - 2024年11月5日
- 不動産投資型クラウドファンディングを選ぶポイントは?注目の10社を紹介 - 2024年11月5日
- オーナーズブックの評判は?メリット・デメリットや始め方も - 2024年6月27日
- ソーシャルレンディング投資歴8年の私が本当に伝えたい7つのこと - 2024年6月27日