三井住友カードが発行するクレジットカードの一つに、ネットショッピング専用の三井住友VISAバーチャルカードがあります。三井住友VISAバーチャルカードは、ポイント関連の特典が多いだけでなく、利用限度額が低く設定されるため、使い過ぎを自動的に防げるなど、ネットショッピングをよく利用する人に適したカードです。
この記事では、三井住友VISAバーチャルカードの評判やメリット・デメリット、ポイント還元率、年会費・特典について詳しく解説します。Vポイントを貯めている方、クレジットカードの利用を検討している方は参考にしてみてください。
※この記事は2021年2月18日時点の情報に基づき執筆しています。最新情報はご自身にてご確認頂きますようお願い致します。
目次
- 三井住友VISAバーチャルカードとは
- 三井住友VISAバーチャルカードのメリット
2-1.ポイント関連の特典が多い
2-2.利用限度額が低額
2-3.保険や補償の適用対象になる
2-4.支払い金額、ポイント残高の確認が楽
2-5.優待サービスを受けられる - 三井住友VISAバーチャルカードのデメリット
3-1.リアル店舗では利用できない
3-2.通常のポイント還元率0.5%
3-3.初年度以降は年会費が発生する
3-4.旅行傷害保険の付帯なし
3-5.国際ブランドは「VISA」のみ - 三井住友VISAバーチャルカードの評判
- 三井住友VISAバーチャルカードの申込手順
5-1.必要事項の入力
5-2.口座振替設定
5-3.入会審査・カード発行 - まとめ
1 三井住友VISAバーチャルカードとは
三井住友VISAバーチャルカードは、ネットショッピング専用のクレジットカードです。三井住友VISAバーチャルカードでは、カードの支払いを一定条件のもとに自動でリボ払いにできる「マイ・ペイすリボ」を利用でき、設定した金額を超える部分の支払い金額が自動でリボ払いになるのが大きな特徴です。
例えば、マイ・ペイすリボのサービスで設定金額を5万円すると、その後に6万円のカード払いをした場合でも、その月分の支払い額は自動で5万円までとなり、残りの1万円は、翌月の支払い分の対象となります。また、設定金額を「全額」にしておけば、ほとんど1回払いと同様の形での利用が可能です。
2 三井住友VISAバーチャルカードのメリット
三井住友VISAバーチャルカードには、以下のようなメリットがあります。
2-1 ポイント関連の特典が多い
三井住友VISAバーチャルカードで支払いを行うと、通常200円(税込)につき、「Vポイント」が1ポイント貯まります。「Vポイント」とは、三井住友カードと三井住友銀行の利用で貯められるポイントのことです。
三井住友VISAバーチャルカードの利用で貯まったVポイントは様々な方法で使用できます。支払い代金やモバイル決済にVポイントを充当できるほか、他社のポイントプログラム、商品券、景品、マイレージなどに交換することも可能です。
交換先のポイントとしては、例えば、「楽天ポイント」「dポイント」「WAONポイント」「Tポイント」など種類が豊富で、様々な利用シーンに合わせて交換しやすいのが特徴です。
また、「ポイントUPモール」経由でカードショッピングをすると、通常よりも効率的にポイントが貯められます。ポイントUPモールとは、三井住友カードが提供するネットショッピングモールのことです。
ポイントUPモール経由でカードショッピングをした場合、通常のカード利用分に0.5~9.5%分が加算されてポイントが付与されます。そのため、ポイント還元率が10%になることもあります。
さらに、三井住友VISAバーチャルカードでは、ポイント関連のキャンペーンも行っています。ネットで入会手続きをした上で、家族会員の申込を行うと、2,000円相当のVポイントがプレゼントされます。また、マイ・ペイすリボに登録後、一定の利用条件を満たすことで1,500ポイントのVポイントを貰えます。
2-2 利用限度額が低額
三井住友VISAバーチャルカードは、利用限度額が原則10万円と低額です。利用限度額が低く設定されるため、使い過ぎを自動的に防げるようになっています。
また、事前に申し出た後、審査で利用限度額を一時的または継続的に引き上げることもできます。そのため、三井住友VISAバーチャルカードは、10万円以上のショッピングにも利用可能です。
2-3 保険や補償の適用対象になる
三井住友VISAバーチャルカードの会員になると、保険や補償の適用対象になります。
例えば、お買物安心保険では、カード払いで購入した商品が破損したり、盗難にあったりした場合に補償を受けられます。三井住友VISAバーチャルカードの場合、補償限度額は100万円となっており、カード払いの方法は、リボ払いまたは3回以上の分割払いの場合のみが対象です。
一括でカード払いをしたときは、お買物安心保険の適用対象外です。補償の対象期間は、商品購入日の翌日から起算して200日間になります。
また、三井住友VISAバーチャルカードに入会すると、悪用補償サービスの適用を受けられます。悪用補償サービスとは、本人以外の第三者に不正利用された金額を補償して貰えるサービスです。
不正利用された金額に対する補償額は、利用限度額の範囲内に限られます。また、不正利用がされた旨の届出が受領された日より60日前の日以降に発生した損害額が補償の対象になります。
2-4 支払い金額、ポイント残高の確認が楽
三井住友VISAバーチャルカードは、日常的にネットを利用している方にとってメリットの多いカードです。
例えば、ネット上で三井住友VISAバーチャルカードの入会手続きを行うと、初年度の年会費が無料になるほか、「Vpass」という三井住友カードが提供するネットサービスの利用ができるようになります。
Vpassのスマホアプリでは、支払い金額やポイント残高の確認ができたり、ログイン設定機能や、三井住友銀行の口座連携機能を利用できたりします。また、家計管理機能も搭載されているため、毎月の収支を確認することも可能です。
このほか、三井住友VISAバーチャルカードでは、ネット上で明細書を確認できる環境が整っています。
2-5 お得な優待サービスを受けられる
三井住友VISAバーチャルカードの会員は、お得な優待サービスを受けられるようになります。
例えば、国内や海外の旅行のパッケージツアーへ申込をする際、料金が最大5%割引されます。ホテルや旅館の予約をする際にも優待割引の対象になります。ただし、宿泊予約をしてもらう際、1件につき550円(税込)の手数料負担が必要です。
また、宝塚やユニバーサル・スタジオ・ジャパンなどのコンサート・演劇・エンタメ系のチケットに関する情報も提供されます。
さらには、手数料を支払った上で、日本国内のゴルフ場での平日プレイの予約を電話一本で済ませることも可能です。三井住友VISAバーチャルカードの会員の場合、手数料は1人550円(税込)になります。
3 三井住友VISAバーチャルカードのデメリット
三井住友VISAバーチャルカードの利用では、注意点やデメリットもあるので、併せて確認してみましょう。
3-1 リアル店舗では利用できない
三井住友VISAバーチャルカードは、ネットショッピング専用のカードです。ネット上で決済するときのみ、このカードによる支払いが可能なので、リアル店舗で商品を購入したり、サービスを受けたりする際の代金支払いには利用できません。
3-2 通常のポイント還元率0.5%
三井住友VISAバーチャルカードで代金を支払ったとき、付与されるポイントの還元率は、通常0.5%です。
一方、他のクレジットカードの中には、通常のポイント還元率が1%のタイプもあります。例えば、「楽天カード」「オリコカード・THE POINT」「dカード」などは、一般カードでありながら通常のポイント還元率が1%です。
上記カードと比較した場合、三井住友VISAバーチャルカードのポイント還元率の高さには、若干の物足りなさがあります。
3-3 初年度以降は年会費が発生する
三井住友VISAバーチャルカードの年会費は、ネットで入会手続きをした場合、初年度のみ無料になります。マイ・ペイすリボに登録した上で、リボ払い手数料の支払いをしている方の場合、その翌年の年会費も無料になります。
しかし、上記以外の方の場合、初年度以降は330円(税込)の年会費が発生することになります。
また、家族カードを付帯する場合、1人目のみ初年度だけ無料になります。翌年度以降は、330円(税込)の年会費を負担する必要があります。ただし、家族カードで年に3回以上ショッピングをした場合、その翌年の年会費も無料にできます。
3-4 旅行傷害保険の付帯なし
旅行傷害保険とは、旅行中に負傷したり、物損による損害賠償を受けたりした際、治療費や賠償金の全部または一部を補償して貰える保険ですが、三井住友VISAバーチャルカードには、旅行傷害保険が付帯されていません。
3-5 国際ブランドは「VISA」のみ
三井住友VISAバーチャルカードで選択できる国際ブランドは、「VISA」のみとなります。実際の店舗で使うわけではないので、必ずしもデメリットになるとは限りませんが、オンラインショップの支払いでも国際ブランドが限定されている場合があるので、注意も必要です。
4 三井住友VISAバーチャルカードの評判
三井住友VISAバーチャルカードを実際に利用している方からは、以下のような意見や感想が寄せられています。クレジットカードを選ぶ際の参考にしてみましょう。
- 「日常的にネットを利用している人にとっては便利で恩恵も多い」
- 「利用限度額の低さが使い過ぎの予防につながる」
- 「ネットショッピング専用カードであることからその補償もしっかりしている」
- 「貯まったポイントの使用方法や交換先が多い」
- 「年会費、ポイント還元率などのスペックがあまりよくない」
- 「旅行傷害保険がない点に不満がある」
- 「マイ・ペイすリボは便利なサービスだと思うが、その内容が少しわかりにくい」
※上記はすべて個人の感想です。最新情報などについてはご自身でもよくお調べの上、ご利用をご判断ください。
三井住友VISAバーチャルカードは、日常的にネットを利用しているユーザーから高く評価されています。特に、利用限度額が低くて使い過ぎの予防につながるほか、保険や補償のサービスがしっかりしている点が評判となっています。
一方、カードの支払いを一定条件のもとに自動でリボ払いにできる「マイ・ペイすリボ」については、利便性の高さが評価される一方、その内容がわかりにくいとの意見があるほか、年会費やポイント還元率、旅行傷害保険の附帯無しについては改善を望む意見もあります。
5 三井住友VISAバーチャルカードの申込手順
三井住友VISAバーチャルカードの会員申込は、以下の流れに沿って手続きを進めていきます。
5-1 必要事項の入力
まずは、三井住友VISAバーチャルカードのサイト上から、申込者の住所、氏名、生年月日、電話番号、メールアドレス、職業・学校などの必須事項を入力します。
5-2 口座振替設定
必要事項の入力が完了した後、口座振替設定の手続きを行います。口座振替設定は、オンラインまたは郵送の方法で手続きすることが可能です。口座振替設定が終了すれば、入会の申込手続きが完了となります。
5-3 入会審査・カード発行
入会の申込手続き後、三井住友カード側で申込者の入会審査を行います。審査の結果、問題がなければ入会が認められます。入会が認められると、申込者に対してカードが発行されます。発行されたカードは、本人限定郵便で自宅に郵送されてきます。
オンラインの方法で口座振替設定を行った場合、入会の申込から最短3営業日でカードを発行してもらうことが可能です。また、入会の申込から約1週間で発行されたカードが自宅に到着します。
まとめ
三井住友VISAバーチャルカードは、日常的にネットを利用している方にとって利便性の高いクレジットカードとして評判です。また、ポイント関連の特典、利用限度額、保険や補償の適用対象になるなど、その他にも多くのメリットがあります。
一方、リアル店舗で利用できない、ポイント還元率や年会費の条件内容、旅行傷害保険の未附帯などのデメリットも存在します。
クレジットカードを選ぶ際は、メリットやデメリットを確認するだけなく、ユーザーからの意見や感想の内容を参考にしながら、検討してみてください。
HEDGE GUIDE 編集部 クレジットカードチーム
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