現金を使わずに株式投資ができる「ポイント株投資」が注目されています。ポイント株投資は少額で行えるだけでなく、株主優待や配当もしっかり狙えるのが特徴で、投資初心者にもおすすめの投資サービスです。
そこでこの記事では、ポイント株投資の中でも人気の高いSBI証券の「ネオモバ」とSMBC日興証券の「日興フロッギー+docomo」をご紹介します。サービス内容、手数料、メリットなど様々な特徴を比較するので、ポイント投資サービス選びの参考にしてみてください。
目次
- ポイント株投資とは
1-1.貯まったポイントで株を購入できる
1-2.数百円からの少額投資が可能
1-3.株主優待や配当が貰える
1-4.商品が絞り込まれていて初心者にもわかりやすい
1-5.投資収益はポイントでなく現金
1-6.お得なキャンペーンや企画が開催されることも - ネオモバと日興フロッギー+docomoの違いを徹底比較
2-1.サービスの特徴
2-2.メリット
2-3.手数料
2-4.アプリ - まとめ
1 ポイント株投資とは
ポイント株投資は証券会社とポイントサービス企業が提供している投資サービスです。貯まったポイントがあれば現金を使わずに株式を購入することができるなど、自分の資産にすることができます。
以下、ポイント株投資サービスの主な特徴やメリットをご紹介します。
1-1 貯まったポイントで株を購入できる
普段の買い物や交通料金の支払い、サービスの利用などで貯まったポイントを株式投資の購入資金に充てられるのが「ポイント株投資」です。100ptあれば有名企業の銘柄を購入できるサービスもあるなど、現金を使う必要がないため、株式投資の経験を積みたい初心者や、現金の損失に抵抗がある方にも使いやすいのが特徴です(※株式投資に利用できるポイントの種類はdポイントやTポイントなど、各投資サービスによって異なります)。
1-2 数百円からの少額投資が可能
ポイント株投資サービスでは、一般的な株式投資よりも少額から投資を行うことが可能です。通常、株式は単元数と呼ばれる購入時の基準になる数量の購入が必要ですが、ポイント株投資では、証券会社のサービスによって単元数にこだわらずに分割して購入できるようになっています。そのため、最低投資金額が100~200円程度となっているサービスもあります。
サービスによっては、購入時には株式数を中心にした「~株を購入」という形以外にも、「~円分の株式を購入」という形で、金額(=ポイント数)を基準にした購入ができる仕組みもあるので、初心者にとっては資金管理(=ポイント管理)がしやすいメリットもあります。
さらに、購入時手数料を無料とするサービスも多く、資産を形成していく過程で余計な支出が少ないのも特徴です。そのため、少額の株式購入を繰り返し、ポイントで資産を積み立てていくという投資スタイルをとりやすくなっています。
1-3 株主優待や配当が貰える
ポイント株投資では、ポイントを利用して実際に株式を購入します。そのため、投資家は現金による投資と同様に、株主優待や配当金も貰うことができます。ただし、規定されている単元数の株式を持っていることが必要となる場合もあるので、優待を貰える条件等についてはよく確認しておくことが大切です。
1-4 商品が絞り込まれていて初心者にもわかりやすい
ポイント株投資では、投資できる株式の種類が絞り込まれているのもメリットです。株式投資の投資対象は、国内外の現物株や信用株、IPO、ETF(上場投資信託)、不動産投資信託(REIT)などの様々な金融商品があります。しかし、この豊富な選択肢の中から自身の資産状況や投資目的に合わせて最適な商品を選ぶのはプロでも難しいと言えます。
そのため、投資初心者向けのポイント株投資サービスでは、投資できる商品や銘柄があらかじめ絞り込まれている場合もあります。誰もが知っている有名企業や、日経平均株価やTOPIXなどのわかりやすい指数(インデックス)が主な投資可能銘柄です。
このような絞り込みにより、初心者でも情報収集や銘柄選択がスムーズにでき、購入までのプロセスを簡略化できるよう工夫されています。
1-5 投資収益はポイントでなく現金
ポイント株投資は、投資による収益が現金で得られるのもメリットです。ポイント投資と似たサービスに「ポイント運用」がありますが、ポイント運用の場合はポイントを運用してポイントを増やすのが特徴です。
一方、ポイント株投資ではポイントを使って投資を行い、株式の売買を通して現金を得ることができるため、ポイントの現金化が可能です。ただし、株式売却や出金の時には手数料が発生するため、現金化のタイミングなどはよく考えて行うことが大切です。
1-6 お得なキャンペーンや企画がある
ポイント株投資では、初心者でも参加しやすいように様々なキャンペーンが行われています。ポイントサービス会社との提携によってポイントサービス加盟企業の多様なサービスを利用したキャンペーンが用意されており、より多くのユーザーが楽しめるようになっています。
例えば、ポイント還元、ポイントの山分け、特定サービスの割引、現金やポイント、商品券が貰える友達紹介キャンペーンなど、種類は様々です。ポイントと証券口座をリンクさせればさらにポイントが貯まりやすくなるサービス等もあるので、株式投資がはかどります。
2 ネオモバと日興フロッギー+docomoの違いを徹底比較
ポイント株投資の中でも特に人気が高いのがSBI証券の「ネオモバ」とSMBC日興証券の「日興フロッギー+docomo」です。この両者にはどのような違いがあるのか、比較しながらその特徴について解説します。
2-1 サービスの特徴
「ネオモバ」はネット証券大手のSBI証券のグループ企業である、株式会社SBIネオモバイル証券が提供するサービスです。ネオモバでは、メジャーなポイントサービスである「Tポイント」による株式の買付ができます。
Tポイントで株が買える「ネオモバ」
投資可能な対象は、株式、ETF、REIT、IPO、ロボアドバイザー、FXと多岐にわたっており、取引の自由度が高いのが特徴です。最低投資金額は数百円からとなっており、手軽に投資を行うことができます。
SBIネオモバイル証券は、若年層を主なターゲットとし、早いうちから投資を始められるようユニークなサービスを展開しています。リアル店舗を持たないだけでなく、スマホやタブレットといったモバイル端末から使用しやすいよう、アプリのUIや機能が最適化されているのが特徴です。また、ネオモバではTポイント加盟店で利用できるクーポンを入手することもできます。
一方、「日興フロッギー」は、大手証券会社であるSMBC日興証券が提供するサービスです。日興フロッギーではNTTドコモと提携して「日興フロッギー+docomo」というサービスを提供されており、ドコモユーザーを中心として使われているdポイントを使って株式を購入することができます。
dポイントで株が買える「日興フロッギー+docomo」
日興フロッギーの特徴は、日興フロッギーに掲載されている記事ページから関連する株式を直接買付できることや、その際にdポイントが貰えるといった利便性にあります。株式購入までに必要なアクションや手間が少なく、使いやすいのが特徴です。
ポイントキャンペーンでは、応募するだけで貰える可能性のある山分けキャンペーンや、記事を読んだだけで3pt貰える企画などが行われています(2020年5月12日時点)。
2-2 メリット
ネオモバではTポイントを株式購入に利用できるのがメリットです。国内最大級のポイントサービスとしても知られるTポイントは加盟店も多く、消費活動をしている中で貯められるのが特徴です。メジャーなTポイントで株式投資をし、資産形成につなげることができるのがネオモバの強みと言えます。
ポイントが使える株投資サービスの中では、投資対象になる商品の種類や銘柄数もトップクラスで、本格的な投資の前段階として考えている方にも最適です。
また、アプリの使い勝手も良く、初心者でも取引をスムーズに行うことができます。モバイル端末だから使いにくいというストレスを感じさせないのが、ネオモバアプリが人気の理由の一つとなっています。
一方、日興フロッギー+docomoのメリットは、特定の記事を読むだけでdポイントを獲得できることや、dポイントで株式投資ができることです。株式投資について学習をしながら、気になる銘柄があればすぐに購入できます。
また最低投資金額は様々な株式投資サービスの中でも最安クラスとなる100円なので、ポイント数がそれほど貯まっていなくても、優良企業の株式を購入することができます。
なお、dポイントはドコモの回線ユーザーであれば毎月の携帯代ポイントが貯まりやすいのはもちろん、ドコモのユーザーでなくてもLAWSONやFamily Martなどのコンビニ、マツモトキヨシなどのドラッグストアなどでの支払いでポイントを貯めることができるため、上手に活用することで日常生活を通じた資産形成が可能です。
2-3 手数料
ネオモバでは、株式取引の取引手数料は無料です。しかし、取引回数に関係なく、以下のサービス利用料が発生するのでよく確認しておきましょう。
月間の株式取引約定代金 | サービス利用料(月額) |
---|---|
0円~50万円以下 | 220円 |
50万円超~300万円以下 | 1,100円 |
300万円超~500万円以下 | 3,300円 |
500万円超~1000万円以下 | 5,500円 |
以後、100万円ごとに1,100円ずつ加算(上限なし) |
※2020年5月時点の情報となります。
約定金額が50万円以下の場合、手数料の負担はそれほど大きくないのですが、50万円超からは他のネット証券の取引手数料と比較しても高めの水準です。取引金額が大きくなるほど、ネオモバのサービス利用料は割高になるので、少額投資をしたいユーザーに向いたサービスと言えるでしょう。
一方、日興フロッギーでは、株式購入時と株式売却時に手数料が発生しますが、毎月のサービス利用料はありません。株式取引時の手数料は、購入時と売却時で金額が異なるため注意が必要です。手数料体系は以下のようになっています。
概算注文金額 | 買いの手数料 | 売りの手数料 |
---|---|---|
100万円以下 | 無料 | 注文金額の0.5% |
100万円超 | 注文金額の1.0% | 注文金額の1.0% |
※2020年5月時点の情報となります。
日興フロッギーでは、100万円以下の株式購入に関しては無料ですが、売り注文の場合は0.5%の手数料がかかります。また、100万円を超える注文では、売り・買いどちらも1万円以上の手数料が発生するので注意しましょう。
2-4 アプリ
ネオモバでは、専用の「ネオモバ株アプリ」が提供されており、iPhoneでもAndroidでも利用可能です。アプリでは、マイページの表示や、クーポンの発行、資産状況の推移グラフ、銘柄検索、定期買付、株式の売買、IPOの確認や申し込みなどが可能です。目的を達成するために必要な操作や画面遷移が少ないのでサクサクと取引や情報収集を進めることができます。なお、ネオモバ株アプリは株取引専用で、FXなどのサービスは別アプリが必要になります。
一方、日興フロッギー+docomoには専用のアプリはありません。日興フロッギー+docomoは公式サイトにアクセスすれば誰でも記事を読むことができますが、株を購入するにはSMBC日興証券の「日興イージートレード」の契約が必要です。
日興イージートレードはWeb上の取引画面がありますが、専用のSMBC日興証券アプリを使うとより快適に利用できます。アプリでは現在の残高や株式の時価、資産額の把握や、株式の取引や各銘柄の情報などをスムーズに確認することができます。
3 まとめ
ポイント株投資で注目されている「ネオモバ」と「日興フロッギー+docomo」は、それぞれユニークな特徴やメリットを持ったサービスです。どちらも使い勝手がよく、手数料の安いサービスになっているので、投資初心者の方にもおすすめです。
例えば、Tポイントをよく使う方や本格的な株取引を考えている場合はネオモバ、dポイントユーザーで株取引を基礎からしっかり学びたい初心者の方は日興フロッギー+docomoを検討してみるのもおすすめです。興味のある方は、この記事などを参考に手元のポイントを資産形成に役立ててみてください。
【関連記事】SBIネオモバイル証券「ネオモバ」の評判は?メリット・デメリットも解説
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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム
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