ネオモバの利用料は安い?他の資産運用アプリの手数料と比較

※ このページには広告・PRが含まれています

1000円から日本や米国の有名企業の株が買えるPayPay証券や、dポイントを使って株が買える日興フロッギーなど、少額から株式投資を始められるスマホ証券サービスの利用者が増えています。

Tポイントで株式投資ができるネオモバは、少額で始めたい方に向いています。スマホ用のネオモバアプリなら株式の定期買付機能もあるため、手間をかけることなく資産運用を楽しむことも可能です。

しかし、このような株式投資を含めた資産運用サービスには取引に応じた利用料がかかるため、リターン重視でサービスを選ぶ際はどのような利用料が発生するのか、他の資産運用サービスと比較していくら安いのかなどを確認することも大切です。

この記事では、ネオモバの利用料と主要な資産運用サービスにかかる手数料を比較していますので、少しでも安い利用料のサービスをお求めの方は参考にしてみてください。

目次

  1. ネオモバの特徴
    1-1.現金を使わずに投資ができる
    1-2.少額で始めることができる
    1-3.配当金・株主優待特典を受けることができる
    1-4.スマホで登録手続き・取引まで全て完了する
    1-5.気になるネオモバの利用料は?
  2. ネオモバと他の資産運用アプリの利用料を徹底比較
    2-1.PayPay証券の手数料
    2-2.楽天ポイント投資の手数料
    2-3.松井証券ポイント投資の手数料
  3. まとめ

1 ネオモバの特徴

「ネオモバ」は、スマートフォン専用の証券会社であるSBIネオモバイル証券が提供する株式投資サービスです。現金ほか、メジャーな共通ポイントであるTポイントを使って株を購入できるのが特徴です。

ネオモバ

サービス名 ネオモバ(SBIネオモバイル証券)
URL https://www.sbineomobile.co.jp/
運営会社名 株式会社SBIネオモバイル証券
本社所在地 東京都港区六本木1-6-1
設立 2018年
代表取締役 代表取締役会長 髙村 正人
代表取締役社長 小川 裕之
資本金 1億円
上場有無 非上場
サービス開始年月 2019年4月
ポイントの換金率 1ポイント=1円
ポイント利用単位 1ポイント以上、1ポイント単位
手数料 【月間の株式取引約定代金合計額:サービス利用料(税込み)】
0円~50万円以下:220円
50万円超~300万円以下:1,100円
300万円超~500万円以下:3,300円
500万円超~1,000万円以下:5,500円
以下100万円ごとに1,100円が加算(上限なし)(2021年11月時点)
最低投資金額 数百円(数百pt~)
購入株数単位 1株から(IPOも1株から申込可能)
入金方法 銀行振込、即時入金(住信SBIネット銀行のみ)
特定口座(源泉徴収あり) 選択可能(確定申告不要)
投資対象 株式、ETF、REIT、IPO、ネオW、FX

1-1 現金を使わずに投資ができる

手元に現金がなくても貯まったTポイントがあれば、以下の国内株式等の取引が可能です。なお、換算基準はTポイントの1ポイント=1円相当となります。

  1. 国内株式等(単元株・S株)の現物取引
  2. 国内上場投資信託
  3. 国内不動産投資信託
  4. ウェルスナビによる資産運用(Tポイントは使用不可)

実際の現金を使わないポイント投資であることから、損失が気になる投資初心者の方でも気軽に始められます。

1-2 少額で始めることができる

ネオモバでは、単元未満株式(取引に必要な最低売買単位未満の株式)を購入できるため、1株からでも取引可能です。実際の購入価格は銘柄によってそれぞれ異なりますが、1株500円未満から購入できるものもあります。従来の株式投資ではまとまった資金が必要になることもありましたが、ネオモバではお小遣い感覚で手軽に始められます。

1-3 配当金・株主優待特典を受けることができる

ネオモバで株を購入すれば、誰でも株主になることができます。そして株主になると、企業の業績に応じて配当金を受け取ることができます。また、単元株式(通常は100株)を保有する株主になれば、株主優待特典を受ける資格も備わります。

1-4 スマホで登録手続き・取引まで全て完了する

ネオモバは、スマホで全ての手続きが行えるよう設計されています。登録手続きから売買などの取引、口座間の資金の移動、運用状況の確認などを時間と場所を問わず行うことができます。これまで仕事や家事・育児に追われて投資をする時間がなかった方でも、空いた時間を有効活用できるようになります。

1-5 気になるネオモバの利用料は?

ネオモバでは取引額に応じて毎月の利用料が変わります。例えば月間の株式約定代金(注文が行われたときの金額)の合計が50万円以下の場合、月額利用料は220円(税込)です。50万円超300万円以下の場合、1,100円(税込)となります。

月間の株式約定代金の合計額に対する月額利用料の比率は、最大で50万円超300万円以下の0.22%となります。なお、ネオモバでは、「ネオモバ限定Tポイント」が毎月200ポイント貰えるため、実質的にはその220円を差し引いたコストとなります。

2 ネオモバと他の資産運用アプリの利用料を徹底比較

次に、ネオモバと主な資産運用アプリ(PayPay証券、楽天ポイント投資、松井証券ポイント投資のコストを比べてみます。

2-1 PayPay証券株の手数料

PayPay証券はスマホで投資できるサービスです。1,000円から株式投資が可能で、手軽に日本及び米国の有名企業の株主になることができます。日本株・米国株それぞれで、App StoreとGooglePlayからアプリをダウンロードできます。

また、設定すれば自動的に積み立ててくれる「つみたてロボ貯蓄」という機能では、定期的に定額の米国株式を購入して積み立てていく「積み株コース」と、BDCやETFなど厳選された高分配・高配当の銘柄について、定期・定額の購入を自動で行ってくれる「高分配・高配当コース」の2つがあり、手数料は次の通りです(※BDCとは、成長性が見込める新興企業などに投資・支援を行う法人で、ETFは「上場投資信託」です)。

コース 手数料
積み株コース 取引手数料 外国証券の場合は、証券基準価格の0.5%(基準時間外は0.7%)
国内証券の場合は、証券基準価格の0.5%
為替手数料 1ドルあたり35銭
高分配・高配当コース 取引手数料 なし
為替手数料 1ドル当たり1円

積み株コースにおける手数料は、購入時だけでなく売却時にもかかります。また高分配・高配当コースでは、購入時手数料はありませんが、為替手数料が1ドルあたり1円かかります。これは、仮に1ドル=120円とすると、購入または売却する度にその代金に対して1%の手数料がかかることになります。

2-2 楽天ポイント投資の手数料

楽天ポイント投資は、楽天スーパーポイントや楽天証券ポイントを使って楽天証券で投資信託を購入できるサービスです。投資信託の購入は100円から可能で、購入代金の一部または全部をポイントで支払うことができます。また、積立投資のメニューもあり、100ポイント以上1ポイント単位での積み立てが可能です。なお、ポイントの換算は、1ポイント=1円相当となります。

楽天ポイント投資では、投資信託の購入・運用・換金の際にそれぞれ手数料がかかります。具体的な金額は、購入する投資信託により異なりますが、概ね以下のようになります。

時期 手数料
投資信託の購入時 販売手数料 最大で販売価格の4.4%
投資信託の運用中 信託報酬等 年率で運用資産の0.055~3.3%
投資信託の中途解約時 信託財産留保額等 保有資産の0~0.55%

ネオモバは月額利用料のみがかかるのに対し、楽天ポイント投資では投資信託への投資となるため、購入時以外にも運用中、解約時など、購入する度に毎回手数料がかかります。

2-3 松井証券ポイント投資の手数料

松井証券ポイント投資は、松井証券ポイントで投資信託を定期的に購入できるサービスです。購入する投資信託は、以下の3銘柄の中から選ぶことができます。

  1. ひふみプラス(国内外の株式)
  2. eMAXIS SLIM 先進国株式インデックス
  3. eMAXIS SLIM バランス(8資産均等型)

松井証券ポイント投資では、楽天ポイント投資と同様に、投資信託の購入・運用・換金の際に手数料がかかります。具体的な金額は、購入する銘柄により異なってきますが、概ね以下のようになります。

時期 手数料
投資信託の購入時 販売手数料 最大で販売価格の4%(2018年12月以降は、購入手数料を全額ポイント還元)
投資信託の運用中 信託報酬等 年率で運用資産の0.30~0.36%
投資信託の中途解約時 信託財産留保額等 保有資産の0~0.5%

松井証券では、2018年12月以降の購入手数料を全額ポイント還元するキャンペーンを行っているため、購入コストについてはネオモバよりも実質的に安くとなっています。

3 まとめ

ネオモバの利用料と他の資産運用アプリの手数料を一覧でまとめると、以下の通りです。

サービス 購入時 運用時 解約・売却時 為替
ネオモバ 月間株式約定代金合計額に対し0.22%以下(月額) なし なし なし
Paypay証券(つみたてロボ貯蓄) 積み株コース 証券基準価格の0.5% なし 証券基準価格の0.5% 1ドルあたり35銭(1ドル=100円とすると、0.35%)
外国証券の基準時間外0.7% 外国証券の基準時間外0.7%
高分配・高配当コース なし なし なし 1ドルあたり1円(1ドル=100円とすると、1%)
楽天ポイント投資 最大で販売価格の4.4% 年率で運用資産の0.055~3.5% 保有資産の0~0.55% なし
松井証券ポイント投資 最大で販売価格の4.4%(2018年12月以降は、購入手数料を全額ポイント還元) 年率で運用資産の0.30~0.36% 保有資産の0~0.5% なし

※すべて税込の数値

資産運用サービスには様々な種類があり、手数料の算出基礎や基準期間などが異なっているため単純に比較することは難しいですが、ネオモバの利用料は何度購入しても変わらず、取引額に対する割合も比較的低いと言えます。

投資サービスにかかる手数料は、長期の運用になるほどその負担が重く感じられるようになります。そのため、資産運用サービスを選ぶ際は、自身の投資スタイルと手数料の安さで選ぶことがポイントになってきます。

この記事をきっかけに株式投資などに興味が湧いた方は、サービス内容や手数料をよく比較検討した上で、選んでみてください。

【関連記事】PayPay証券の評判は?メリット・デメリットやキャンペーン、始め方も

The following two tabs change content below.

HEDGE GUIDE 編集部 ロボアドバイザーチーム

HEDGE GUIDE 編集部 ロボアドバイザーチームは、ロボアドバイザーに関する知識が豊富なメンバーが投資の基礎知識からロボアドバイザーのポイント、他の投資手法との客観的な比較などを初心者向けにわかりやすく解説しています。/未来がもっと楽しみになる金融・投資メディア「HEDGE GUIDE」