認定NPO法人鎌倉てらこやの特徴・実績は?口コミもご紹介

認定NPO法人 鎌倉てらこや

目次

  1. 認定NPO法人鎌倉てらこやとは
    1-1.世代も立場も超えた仲間がつながるコミュニティ運営
    1-2.学生主体で地域の成長を加速させる
    1-3.寺社仏閣のある全地域で広がる取り組み
    1-4.コロナ禍により直面している課題も
  2. 認定NPO法人鎌倉てらこやの口コミ・感想
  3. まとめ

1 認定NPO法人鎌倉てらこやとは

認定NPO法人鎌倉てらこやは、「子どもたちに、鎌倉ならではのワクワクする体験を届けたい」「子どもたちがあこがれを抱く、素敵な若者や大人との出会いを作りたい」そして、「自分らしく生き抜く力を身につけてほしい」そのような思いを持って取り組んでいる、地域総がかりの教育プロジェクトです。

組織名 NPO法人 鎌倉てらこや
URL https://kamakura-terakoya.net/
法人種別 NPO法人
本社所在地 鎌倉市大船1-25-23千里ビル3階
設立 2003年
連絡先 TEL:0467-84-9746
FAX:0467-84-9748
email:info@kamakura-terakoya.net
理事長 上江洲 愼

【代表経歴】
2010年早稲田大学大学院社会科学総合学術院修士課程修了。NPO法人鎌倉てらこや入社・事務局長に就任し、事業規模を2倍に拡大。神奈川県、鎌倉市の政策立案委員会の委員を歴任。組織経営、事業構築、人材育成、政策立案等、多角的な役割を果たし「地域教育」の再興を牽引。2013年、株式会社リクルート キャリア入社。採用支援コンサルタント兼営業として、グローバル企業から地場の中小零細企業まで約130社、120ポジションの採用成功を実現。2014年NPO法人鎌倉てらこや理事長就任(パラレルキャリア)。「地域教育」の新たなモデルづくりを推進し、全国約40箇所に拡大。その功績により「人間力大賞」「文部科学大臣奨励賞」「グッドデザイン賞」を受賞。

メンバー 事務局職員2名 役員30名 学生ボランティア約400名
ミッション 子どもたちに、今この瞬間を、いきいきと、生きてほしい。全ての子どもたちが、一人ひとり大切に育まれる、慈愛に満ちたまちをつくりたい。
挑戦する課題の詳細 「感動体験」「良き人との出会い」「複眼の教育」
主な協働組織、関連団体 鎌倉塾/Zen2.0/大船まつり(大船まつり実行委員会)/大船 to 大船渡(岩手県復興支援産業祭り大船to大船渡実行委員会)/ひがし幼稚園/(公社)鎌倉青年会議所/カマコン
国・企業との主な協働実績・協働事例
  • てらネット(随時実施/全国のてらこやとの交流)
  • 都会と田舎を結ぶ食育ネット(全6回/横国大付属鎌倉小学校)
  • てらこやLIVE(活動紹介イベント・3月/銀の鈴社様)
  • 鎌倉こどもはちみつプロジェクト(年10回/建長寺・ひがし幼稚園・カマコン)
  • てらこや限定鳩サブレー販売プロジェクト(2019年3月/豊島屋様)
  • 東日本震災児童支援チャリティコンサート(毎年1回/鎌倉市倫理法人会様)
  • 放課後子どもプラン(鎌倉市)
受賞歴
  • 2006年 日本青年会議所褒章(教育・青少年関係推進部門)受賞(鎌倉青年会議所の事業として)
  • 2007年 (財)博報児童教育振興会より、博報賞ならびに文部科学大臣奨励賞を受賞
  • 2011年 第三十五回正力松太郎賞本賞受賞
  • 2011年 第5回共生・地域文化大賞受賞活動
  • 2017年 第20回地球倫理推進賞(国内部門)ならびに文部科学大臣賞(一般社団法人倫理研究所主催)受賞
メディア掲載 Rhythmoon:地域総がかりで子どもたちを育てる「現代版てらこや」|NPO法人全国てらこやネットワーク
https://www.rhythmoon.com/column/2018/03/post-2182.html
活動①(目標・現状) 鎌倉の体験事業
「子どもたちに、鎌倉ならではのワクワクする体験を届けたい」という想いから、鎌倉五山第一位の建長寺さんをはじめ、お寺さんでの宿泊体験事業や、鎌倉の自然・歴史文化・人財の力をフル活用した、陶芸・鎌倉散策・海イベント・朗読等の事業を数多く実施。
活動②(目標・現状) 居場所事業
子どもたちが「自分らしく過ごせる」「やりたい!を実現できる」居場所を作ることを目標として、平日および土曜日に居場所作り事業を実施。「自分たちの居場所は自分たちで作る」をモットーとして、その日に集まった子どもたちと大学生スタッフが、やりたいことを相談して、様々な学びや遊びを実現させている。
活動③(目標・現状) 放課後サポート事業
鎌倉市内の学童保育施設(17か所)に、大学生スタッフが継続的に遊びに行き、子どもたちと最高の放課後を作る。コロナ禍の現状も省みて、リモートでのサポートも継続的に実施しています。毎年夏休みには、学童保育施設に参加している子どもたちを対象とした、妙本寺さんでのお寺宿泊体験も実施。
活動④(目標・現状) 地域協働・協力事業
地域で行われているイベントやお祭りに、大学生スタッフが一緒に参加して地域を盛り上げる。また、「全国てらこやネットワーク」と協力して、全国の子どもたちに「てらこや」を届けるために、全国の子ども・大学生スタッフが集う、お寺さんでの「全国てらこやネットワーク合宿」など、様々な事業を実施。
経常利益 47,357,550円(2019年)
事業収益 6,105,098円(2020年)
受取補助金等 4,335,000円(2020年)
寄付金 8,339,474円(2020年)
給料手当 4,265,400円
寄付ページ あなたのご支援を子どもたちへ
最低金額 500円
寄付の種類
  • とりあえず1回支援をする
  • 毎月支援する
寄付でできること 子どもたちに大学生スタッフが関わるための交通費や、イベント開催にあたっての必要となる経費等に使用。
寄付者からの声
  • 毎年楽しみにしているのが、夏休みに行われる建長寺合宿です。合宿最終日に食べる流しそうめんは毎年の恒例です。そうめん台は毎年、建長寺さんの竹を切って作る手作りです。メンバーは、お父さん方を中心に、学生さんやかつて学生スタッフだったOBOGさんと一緒に、汗水を垂らしながら最高のそうめん台を仕上げます。手作りのそうめん台で食べる流しそうめんは格別です。そうめん台を前にした子どもたちの歓声は忘れられません!!
    子どもと学生さんだけの集まりではなく、保護者もOBOGさんも地域の人も一緒になって、合宿を作り上げ、感動を共有することが出来るのが、建長寺合宿を始めとした、鎌倉てらこやの活動の魅力だと思います。(保護者・寄付者)
  • 初めて活動に子どもを参加させたときは、とっても緊張していたようですが、学生さんとたくさん話して、遊んで、一気に緊張が和らいでいったようです。そこにはてらこや活動で初めて見せた、学生さんの前だからこその、子どものいきいきとした表情がありました。 そんな姿が見たくて、私も活動のお手伝いとして参加させていただいています。(保護者・寄付者)
  • 普段接するおとなが、両親と学校や塾の先生ぐらいでは、多様な価値観に触れて、豊かな人格を育む機会は少なくなってしまうでしょう。 「鎌倉てらこや」活動に、私は僧侶として、そして大学教員として参画するなかで、立場や考え方を異にする他者との出会いこそが、人の成長に不可欠であることに、改めて気づかされました。時代と自己を切り結び、僧侶や大学教員に何ができるか模索しつつ、これからもお手伝いをしていきたいと思います。(支援者・寺住職)
利用者からの声
  • 平日の 習い事がない日は、よくてらハウスへあそびにいっています!室内に学生さんと協力してブランコを作って遊んだり、ポップコーンを作ってみんなで食べたり、たまには宿題も学生さんに教えてもらってるよ!毎日いろんなことをして過ごせて楽しい!!(小学校4年生)
  • 2019年度の建長寺合宿での思い出が印象に残っています。企画では龍舞の龍をみんなで一生懸命作りました。どんな龍を作るのか、思い切ってみんなにアイデアを出してみたら、学生さんや同じ班の子どもたちに「いいね!」って採用されてとっても嬉しかったです!(中学校2年生)
  • 中学生の時に光明寺合宿へ参加したのが初めてのてらこやへの参加でした。今までは、自分とはかけ離れた『大人』だとおもっていた大学生の人達。そんな学生さんは私を対等に、子ども扱いせず関わってくれました。大人でもないでも子どもでもない、そんな大学生の存在は一緒に合宿を過ごしていくうちに、私の近い目標になっていました。(高校3年生)
団体からのメッセージ 全ての子どもたちに豊かな体験を届けたい。
私たちは、家庭の経済力や文化力に関わりなく、全ての子どもたちに「てらこや」を届けたいと思っています。
同じ想いを持った個人・法人の有志が大切な時間、場所、エネルギー、お金、ノウハウ、あらゆるリソースを持ち出し、giveしあうことで支えられているのが「てらこや」です。
この活動が一過性、一部のものではなく、新しい教育文化として日本全国の地域社会に根付くための取組みを進めています。
この持続的発展のためには、ひとりでも多くの有志が、無理のない範囲で、長く支援を続けられる仕組みが大切だと考えています。
ぜひ、あなたのお力を少しだけお貸しください。
私たちと一緒に子どもたちの豊かな未来をつくりましょう。

以下、どのような特徴を持った団体・サービスなのか見ていきましょう。

1-1 世代も立場も超えた仲間がつながるコミュニティ運営

地域を生きる子どもたちが、自分のことも、他者のことも、社会のことも、自分とつながる全てを大切にできるようになるため、伝統文化体験、自然体験、社会体験、世代や立場の異なる他者と恊働する体験を提供しています。子どもが自分の居場所をてらこやに見出し、地域全体でも子どもを育む仕組みです。

世代も立場も超えた仲間がつながるコミュニティ運営

1-2 学生主体で地域の成長を加速させる

2019年時点で400人を超える学生が鎌倉てらこやの活動主体として、地域内での子どもの教育に積極的に取り組んでいます。たとえば企画運営やゼミナール活動など、座学も織り交ぜながら子どもたちや地域の成長を加速させる経験を培います。学生が主導するNPOとして、地域貢献に意識の高い人財輩出の役割を担っています。

学生主体で地域の成長を加速させる

1-3 寺社仏閣のある全地域で広がる取り組み

寺社仏閣を拠点に活動する鎌倉てらこやのノウハウは、日本各地でも応用されています。北海道から沖縄まで、その数41団体(2021年5月時点)。全国てらこやネットワークとしててらこやが繋がりあうことで、子どもたちの更なる学びの可能性を広げています。

寺社仏閣のある全地域で広がる取り組み

1-4 コロナ禍により直面している課題も

上記の特徴を持つ認定NPO法人鎌倉てらこやですが、コロナ禍をきっかけに現在は下記のような新たな課題が浮上しており、活動の継続や改善に向けて取り組んでいます。

  • 対面でのイベント開催が多かったが、100人以上の大規模な人数で行うと密な状況になってしまうため、1日20人など規模を縮小して実施したり、時期によってはイベント自体を自粛したりしている
  • ボランティアの大学生がコロナ禍で精神的に落ち込んでしまったり、対面のコミュニケーションが制限されたことで新歓活動もうまくできなかった
  • 活動を支えてくれている地元企業や寺社が外出自粛や観光客数減少の影響で打撃を受けており、団体の年間予算も組みづらい

こういった課題と向き合う一方で、オンラインで子どもたちとどうコミュニケーションができるかの模索を始めていたり、普段これまで会ったことのない人たちともつながっていけるという地域を超えた活動の可能性にも目を向けていたりするなど、「コロナだからということを言い訳にはしない」という姿勢で、前向きに日々の活動に取り組んでいます。

2 認定NPO法人鎌倉てらこやの口コミ・評判

次のような感想も寄せられています。

  • 「今や、近所付き合いが無くなったり、共働きの親のいる子供の為の見守り役。色んな大学の学生が運営する鎌倉てらこや。学生時代に子供と関わるボランティアしてみたかった^ ^社会人でも手伝えるところもあるかなぁ」
  • 「子どもたちには、自分らしく社会を生き抜く力を身に着けて欲しいですよね。まったくそう思います。」
  • 「今の教育の問題点:「思い切りやることの感動・悔しさ」が学べる場がないこと。・・・その環境の実現を、学生さんたちが鎌倉てらこやで実践と振り返りと議論を重ねているのです。」
  • 「虐待予防策を、鎌倉てらこや、全国てらこやネットワークの事業に組み込みつつある。それは「親」への啓蒙活動。しかし、本当に啓蒙が必要な親にはアプローチ出来ていない。」

※上記はすべて個人の感想です。寄付先を選ぶ際には、ご自分でも情報収集をされた上で最終的にご判断下さい。

まとめ

現代においては子どもとその親を中心とした教育が主流ですが、子どもたちと学生や近隣住民、寺住職の方など、子どもを多様な人びとが見守る複眼教育を実現する認定NPO法人鎌倉てらこや。全国にネットワークがありますが、そうした地域で子どもを育てたいと思う家庭も増えるのではないでしょうか。コロナによって交流事業が思うように動かない課題に直面していますが、次世代教育・地方創生・地域コミュニティの活性化・女性の社会進出、さまざまな観点でこれからの鎌倉てらこやの活動をバックアップできる余地がありそうです。