国内外の旅行や出張などで重宝するアイテムの一つがクレジットカードです。中でも航空系のJALカードは、利用によってマイルを効率的に貯められるほか、旅行保険が充実したタイプや、国内・海外の空港ラウンジを無料で利用できるカードもあるのが特徴です。
そこでこの記事では、JALカードの種類やその特典内容を詳しくご紹介します。これからカードを作りたいと考えている方、JALカードの選び方で悩んでいる方は、参考にしてみてください。
※この記事は2023年8月24日時点の情報に基づき執筆しています。最新情報はご自身にてご確認頂きますようお願い致します。
目次
- JALカードとは
- JAL CLUB-Aカードの特徴
2-1.入会後の初めての搭乗で5,000マイルのボーナスマイル
2-2.毎年の初めての搭乗に2,000マイルが加算される
2-3.フライトマイルが2.5倍貯まる
2-4.旅行保険も手厚くなる
2-5.空港特典・その他 - JAL ゴールドカードの特徴
3-1.ショッピングマイルが最初から100円=1マイル
3-2.旅行保険がさらに手厚いので安心
3-3.海外空港ラウンジを無料で利用可能 - JAL プラチナカードの特徴
4-1.国内外の旅行保険で最高1億円まで補償
4-2.アドオンマイルで100円=2マイルが加算される
4-3.無料で「プライオリティ・パス」が利用可能 - CLUB-A・ゴールド・プラチナ3種を徹底比較
- JALカードの選び方
6-1.国内の観光旅行を中心に利用したい人は「JAL CLUB-Aカード」
6-2.仕事で国内への出張が多い人は「JALゴールドカード」
6-3.海外での利用が多い人は「JALプラチナカード」 - まとめ
1 JALカードとは
JALカードはJALが発行しているクレジットカードで、大きく分けて、「普通カード」「JAL CLUB-Aカード」「JAL CLUB-Aゴールドカード」「JAL CLUB-Aプラチナカード」の4種類があります。
普通カードの年会費は本人2,200円(税込)、家族1,100円(税込)です。クレジットカードの基本的な機能に加え、JALや提携航空会社の利用時にマイルが加算されたり、ショッピング金額の0.5%相当がマイルで還元されたりするため、飛行機利用の多い層を中心に利用されています。
ここでは、JALカードの中でも上位クラスに位置する以下3種類のカードについて詳しく見ていきましょう。
2 JAL CLUB-Aカードの特徴
JAL CLUB-Aカードは、普通カードよりも多くの面がグレードアップされたカードです。年会費は本人11,000円(税込)、家族3,850円(税込)と若干高くなりますが、それ以上のリターンを期待できるのが特徴です。
2-1 入会後の初めての搭乗で5,000マイルのボーナスマイル
JAL CLUB-Aカードでは、入会後に初めてJALの飛行機に乗った場合、5,000マイルのボーナスがつきます。普通カードでも初搭乗のボーナスマイルが1,000マイルありますが、その5倍のマイルを貰うことができます。
普通カードやJAL CLUB-Aカードでは、買い物利用時に貯まるマイルは購入金額の0.5%ぶんなので、5,000マイルを貯めるには100万円分の買い物が必要です。6,000マイルあれば東京・大阪間などのA区間の片道航空券に交換できるので、5,000マイルに搭乗マイルがプラスされればすぐに貯めることも可能です。
2-2 毎年の初めての搭乗に2,000マイルが加算される
毎年、初めてJALの飛行機に乗った場合、2,000マイルのボーナスマイルを貰うことができます。例えば、帰省などで毎年飛行機を利用する場合に貰えるので、効率的にマイルを貯められます。
2-3 フライトマイルが2.5倍貯まる
JAL CLUB-Aカードは、普通カードよりも飛行機搭乗時に得られるマイルが多いのも特徴です。普通カードでは、飛行距離に応じたマイル数の10%分がボーナスとして加算されますが、JAL CLUB-Aカードではフライトマイルの25%分がボーナスになります。
また、年会費3,300円(税込)で加入できるオプションのショッピングマイル・プレミアムを利用すると、買い物でのマイル還元率を2倍の100円=1マイルにすることができます。
2-4 旅行保険も手厚くなる
JAL CLUB-Aカードは旅行保険も手厚くなるのが特徴です。普通カードでは、国内旅行損害保険は最大1,000万円、海外旅行保険は最大3,000万円まで保険金が支払われます。JAL CLUB-Aカードでは、国内旅行損害保険・海外旅行保険とも最大5,000万円までになるので、万が一の時に備えることができます。
2-5 空港特典・その他
JAL CLUB-Aカードでは、スムーズに搭乗手続きを済ませることができるJALビジネスクラス・チェックインカウンターが利用できます。また、空港内の免税店でも10%の割引価格で購入できるなど、空港利用時に多くの特典があるのもメリットです(普通カードでは5%引きです)。
その他にも、オリジナルカレンダーの送付やキャンペーンなどの特典もあり、所有しているだけでも多くのサービスを受けることができます。
3 JAL ゴールドカードの特徴
JAL ゴールドカードは、JAL CLUB-Aカードの上位カードです。年会費は本人17,600円(税込)、家族8,800円(税込)と高めですが、JAL CLUB-Aカードの特典に加え、豊富なサービスが付加されています。
3-1 ショッピングマイルが最初から100円=1マイル
普通カードやJAL CLUB-Aカードでは、200円=1マイルだったショッピングマイルが最初から100円=1マイルになります。家族カードでも同様になり、家族が買い物で利用した場合でもカードの契約者本人にマイルが貯まります。追加サービスの契約が必要なく利用できるので、買い物でもマイルを貯めたい人に向いています。
3-2 旅行保険がさらに手厚い
JALゴールドカードでは、国内旅行保険が最大5,000万円、海外旅行保険は1億円までの保険金をサポートするので、万が一の時の事故やケガ、病気、損害などに備えることができます。様々な国への出張や留学で重宝できるほか、飛行機の遅延時にも保険金が出ます。
3-3 海外空港ラウンジを無料で利用可能
JALゴールドカードでは、国内と一部の海外空港ラウンジを無料で利用することができます。待ち時間をゆっくり過ごしたい人や、空港で仕事をしたい人に向いた特典内容となります。
4 JAL プラチナカードの特徴
JAL プラチナカードは、JALカードの中の最上位クラスのプレミアムカードで、年会費は本人34,100円(税込)、家族17,050円(税込)です。JALゴールドカード以上に多くの特典を備えています。
4-1 国内外の旅行保険で最高1億円まで補償
JALプラチナカードでは、旅行保険で保険金や損害賠償の最高金額が国内外とも1億円まで補償されます。そのため、仕事で貴重品や商品の買付を行うような場合や、海外でトラブルに巻き込まれたときにも備えることが可能です。国内外の飛行機の遅延に伴う損害についても保険が適用される点も助かります。
4-2 アドオンマイルで100円=2マイルが加算される
JALプラチナカードでは、JALグループの航空券や機内販売などの対象商品を購入した場合、通常のショッピングマイルに加えてさらにマイルが貯まるアドオンマイルがついてきます(JALゴールドカードではJAL アメリカン・エキスプレス・カード CLUB-Aゴールドカードのみ付帯)。
アドオンマイルは100円=2マイルで、ショッピングマイルと合わせると100円=3マイルの獲得を見込むことができます。特約店で購入した場合、さらに追加で100円=1マイルが加算されます。
このように、飛行機による移動が多ければ多いほど、マイルを効率的に貯められるのがプラチナカードの最大の特徴です。
4-3 無料で「プライオリティ・パス」が利用可能
JALプラチナカードではJALゴールドカードと同様の空港ラウンジが使えるだけでなく、世界中の1400以上の空港ラウンジを無料で使える「プライオリティ・パス」が利用できます。申し込み手続きは必要なものの、プライオリティ・パスは本来10,000円以上の年会費が必要なサービスなので、無料で利用できるのは大きなメリットです。海外旅行の多い人は、空港での時間をより有意義に使うことができます。
5 CLUB-A・ゴールド・プラチナ3種を徹底比較
JAL CLUB-A・ゴールド・プラチナの3種類のカードについて、「年会費」「マイル還元率」「海外旅行保険・国内旅行保険」「空港ラウンジサービス」の各項目を一覧で比較すると以下の通りです。
項目 | JAL CLUB-Aカード | JALゴールドカード | JALプラチナカード | |
---|---|---|---|---|
年会費 | 本人 | 11,000円 | 17,600円 | 34,100円 |
家族会員 | 3,850円 | 8,800円 | 17,050円 | |
マイル還元率 | フライトマイルボーナス | 25%(※1) | 25%(※1) | 25%(※1) |
ショッピングマイル | 200円=1マイル | 100円=1マイル | 100円=1マイル | |
アドオンマイル | なし | 100円=1マイル(※2) | 100円=2マイル | |
旅行保険 | 海外 | 最高5,000万円 | 最高5,000万円 | 最高1億円 |
国内 | 最高5000万円 | 最高1億円 | 最高1億円 | |
ラウンジサービス | 国内 | なし | あり | あり |
海外 | なし | なし(※3) | あり |
※1:フライトマイルに加算される割合
※2:JAL アメリカン・エキスプレス・カードのみ
※3:ダニエル.K.イノウエ国際空港(ハワイ・ホノルル)は利用可能
JAL CLUB-Aカードの年会費は、他のクレジットカードと比較した場合、ゴールドカード相当です。JALゴールドカードはややハイクラスなゴールドカードの年会費相場に近くなっています。一方、JALプラチナカードは、一般的なプラチナカードの年会費からはやや低めの年会費です。
マイル還元率では、フライトマイルボーナスはどのカードも同じです。買い物やアドオンマイルによる違いが出るので、カードの利用シーンをよく考えて選ぶのがポイントです。
旅行保険は、上位カードになるほど補償内容も充実していきます。保険金の額面だけではなく、適用条件なども違うため、詳細を確認してから決めることが大切です。基本的に、国内旅行よりも海外旅行時の保険が手厚くなっており、保険の適応できる内容や各項目における補償額などはカードの種類で大きく変わります。
国内外の空港ラウンジサービスの利用可否を比較すると、カードごとに特徴がはっきりと出ています。ラウンジはビジネス利用や待ち時間の休憩所としての利用が多いため、ビジネスや帰省などで定期的な空港の利用がある人に便利です。
ラウンジ利用は、カードがない場合、1人あたり2,000円ほどの料金が必要になるので、年会費との兼ね合いで考えるのもポイントです。
6 JALカードの選び方
どのJALカードが向いているのかは、ライフスタイルを考えながら自分にあったタイプを検討することが大切です。以下では、利用シーン別に合うカードの使い方の一例をご紹介します。
6-1 国内の観光旅行を中心に利用したい人は「JAL CLUB-Aカード」
JALカードを利用する目的が国内の観光旅行やマイルの獲得という場合、「JAL CLUB-Aカード」が向いています。フライトマイルのボーナスがつくので、旅に出る中で自然とマイルが貯まります。
年会費は低めなので、搭乗ボーナスなども含めて年に1回でも溜まったマイルで航空券を購入できれば元を取ることも可能です。旅先での買い物は普段づかいの買い物用クレジットカードを併用するとさらに効率的です。
6-2 仕事で国内への出張が多い人は「JALゴールドカード」
仕事で出張が多く、マイルも貯めたいという人は「JALゴールドカード」が向いています。フライトマイルが25%加算されるほか、保険も充実しています。国内・海外航空機遅延保険がつき、飛行機の出航遅延によって生じた宿泊・飲食費や、預けた荷物の遅延・紛失に対しても保険が適用されます。
利用できる金額も大きく、ショッピングマイルも貯まりやすいため、宿泊手配などで利用したり、会食やお酒の席の支払いに使ったりするとマイルがより貯まります。仕事で貯めたマイルをプライベートで活用したい方と相性の良いクレジットカードです。
6-3 海外での利用が多い人は「JALプラチナカード」
仕事や学業などの関係で海外に行く機会が多い人は、「JALプラチナカード」のメリットを最大限に引き出すことができます。年会費は高めですが、特典内容も豊富なのがJALプラチナカードの特徴です。
マイルを貯めやすく、保険も充実しているため、旅行や仕事、海外生活に快適さとゆとりを与えてくれます。海外への移動が多い場合、フライトマイルやショッピングマイルがますます貯まるので、マイルを航空券に換えて使う機会も増えます。
まとめ
JALカードには普通カードに加えて、JAL CLUB-Aカード、JALゴールドカード、JALプラチナカードの3種類があります。各クレジットカードでは、年会費に応じてマイルボーナスや、様々な特典が用意されています。提携しているブランドによっては、さらに使いやすい機能が付加されることもあるので、生活上の利用シーンを考えながら比較検討することが大切です。
HEDGE GUIDE 編集部 クレジットカードチーム
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