エポスカードは、国際ブランド「VISA」と提携したクレジットカードで、スマホ決済などにも対応しています。日常のお買い物などでエポスポイントが貯まるので、ポイントを効率的に貯めたり活用したりしたい方にも注目の1枚です。
そこで今回は、エポスカードの年会費や基本機能をはじめ、利用メリットとデメリット、特典や評判について紹介します。
目次
- エポスカードの基本情報と主な特徴
1-1.年会費や入会金無料でショッピングやキャッシングに利用可能
1-2.電子マネーサービスなどにも対応している
1-3.エポスポイントが貯まる - エポスカードの特典とサービス
2-1.新規入会で2,000ポイントを貰える
2-2.貯まったポイントは優待特典などに活用
2-3.海外旅行傷害保険を付帯
2-4.カード利用で割引や優待特典も受けることができる - エポスカードのメリット
3-1.多種多様な方法でエポスポイントが貯まる
3-2.ポイントの移行・活用方法も充実している
3-3.スマホで利用状況や支払い額などを簡単に確認できる
3-4.バーチャルカードを利用できる - エポスカードのデメリット
4-1.家族カードの発行はできない
4-2.ポイントの有効期限は2年と他のエポスカードより短い - エポスカードの評判
- まとめ
1.エポスカードの基本情報と主な特徴
エポスカードは、丸井グループの株式会社エポスカードが発行しているクレジット機能付きカードで、同社のカードの中でもスタンダードカード(普通カード)の位置づけです。
提携ブランドは、冒頭でも触れたように国際ブランド「VISA」で、スーパーやコンビニなど多種多様な店舗・ネットショップでの決済に使用できます。
それでは、エポスカードの基本情報と特徴を確認していきます。
1-1.年会費や入会金無料でショッピングやキャッシングに利用可能
エポスカードは、入会金無料で発行できるだけでなく、年会費も永年無料です。さらにETCカードの発行手数料も無料です。
年会費に関する条件はありませんので、カード利用やキャッシングの利用頻度が少ない方も無料で利用し続けることができます。キャッシングは、初回利用日から30日間無利息で、初回利用日から31日以降は年率18%の利息が付きます。ATM手数料については、永年無料です。
国内に住んでいる高校生を除く18歳以上もしくは、親権者の了承を得た18歳未満であれば申請可能です。ただし発行前には通常のクレジットカードと同様審査があるため、状況によって発行可否が変わることもあります。
エポスカードの申し込み手続きおよび審査に通過した際は、申し込み後約1週間程度でカードが登録住所へ届きます。なお、マルイ店舗で申し込み手続きを行った場合は、最短即日で発行してもらうことも可能です。
1-2.電子マネーサービスなどにも対応している
エポスカードは、電子マネーサービスやプリペイドカードと提携しています。
電子マネーサービスはクレジットカードなどと紐づけ、任意の金額を入金した上で使用します。プリペイドカードも電子マネーと同じく事前に入金しておき、入金額分だけ買い物に使用できます。
エポスカードと提携しているサービスは、以下の通りです。
- モバイルSuica
- 楽天Edy
- Apple Pay
- スターバックス カード
- au PAY プリペイドカード
エポスカードと各種サービスを紐づけるには、各サービスサイトで登録手続きを進める必要があります。そのため登録の際は、各サービスサイトの手順をご確認ください。
1-3.エポスポイントが貯まる
「エポスポイント」は、エポスカード株式会社が運営・管理しているポイントサービスです。エポスカードの利用(決済)や電子マネーへのチャージなどで、ポイントを貯めることができます。たとえばVISA加盟店でカードを利用した場合は、200円につき1ポイント貯まります。
貯めたポイントは、マルイ店舗・ネットショップで利用したりプリペイドカードへ移行したりと、さまざまなサービスに活用できるのも大きな特徴です。マルイ店舗・通販でポイントを利用する際は1ポイント=1円で精算できます。
ポイントの詳しい活用方法については、後述します。
2.エポスカードの特典とサービス
エポスカードでは、ポイント特典やポイントを活用した優待特典など、さまざまなエポスポイント関連の特典を利用したり受け取ったりできます。
それでは、エポスカードの特典やサービスを確認していきます。
2-1.新規入会で2,000ポイントを貰える
エポスカードでは、新規入会特典として2,000ポイントを獲得できます。受け取りに関する条件はありませんので、本会員であれば自動的にポイントが貯まります。
獲得時期は、キャンペーンの実施時期によって異なるため、詳細はエポスカードのホームページをご覧ください。
2-2.カード利用やお友達紹介でもポイントを貰える
ボーナスポイントは入会特典の他に、カード利用やお友達紹介でも獲得できます。
カード利用の場合は公共料金の支払いをエポスカードにまとめ、年間20万円以上の利用額であれば1,000ポイント、お友達紹介で最大4,000ポイントを貰えます。
他にも「エポスnet」と呼ばれるポイントアップサイトを利用した場合、ポイントの倍率が2~30倍の範囲でアップします。
2-3.海外旅行傷害保険を付帯
エポスカードは、海外旅行で負ったケガや病気を補償してくれる「海外旅行傷害保険」も付帯しています。海外旅行傷害保険の引受会社は三井住友海上火災保険株式会社で、以下の補償を用意しています。
傷害死亡・後遺障害 | 最高500万円 |
傷害治療費用 | 1事故の限度額200万円 |
疾病治療費用 | 1疾病の限度額270万円 |
賠償責任(免責なし) | 1事故の限度額2,000万円 |
救援者費用 | 1旅行、保険期間中の限度額100万円 |
携行品損害(免責3,000円) | 1旅行、保険期間中の限度額20万円 |
※2021年1月7日時点
一般的な旅行傷害保険と同じく、死亡後遺障害から治療費、携行品損害まで補償対象としています。
たとえば旅行先での事故により負ったケガで障害が残ったり死亡したりした場合には、「傷害死亡・後遺障害」にて保険金を受け取ることができます。
現地で負ったケガや病気の治療費は「傷害治療費用・疾病治療費用」で補償してくれますし、親族も現地へ向かわなければいけない時の宿泊費や航空運賃などは「救援者費用」でカバーできます。
他にも海外旅行先で、他者にケガを負わせてしまった際の賠償費用は、「賠償責任」で補償してくれます。
海外旅行にもさまざまなリスクがあるので、エポスカードの旅行傷害保険も含め、旅行関連の保険を比較検討しておくのも大切です。
2-4.カード利用で割引や優待特典も受けることができる
指定のカラオケや遊園地、飲食店などでエポスカードを利用した場合にも、割引や優待特典を受け取ったり利用したりできます。他にも指定のイベントや旅行、レンタカーの予約時にカード利用した場合は、特典の対象になります。
エポスカードではたとえば以下のような施設や店舗を特典の対象としています。
- 飲食店:居酒屋、レストラン、ファストフードなど
- イベント施設:遊園地、カラオケ店、動物園、映画館など
- 美容、健康:エステサロン、スパ、ネイルサロンなど
- 舞台やイベントの予約
- レンタカー、カーシェアリングの予約
- ツアー、ホテルの予約
割引内容は、各店舗やサービスによって5%割引や会計金額に対して1,000円引きなど、大きく異なります。優待特典については、ポイントの倍率アップや指定の商品無料、お土産プレゼントなど、バラエティ豊かな内容です。
割引・優待特典の対象店舗名や詳細な内容は、優待関連のサービスサイト「エポトクプラザ」で確認できます。以下に一例を紹介します。
丸亀製麵昭島モリタウン店 | うどん全品1杯につき50円引き |
とんかつ新宿さぼてん中野マルイ店 | エポスカード利用でスタンプ3個プレゼント |
しゃぶ食べ高円寺南口駅前店 | エポスカード利用で会計料金から1,000円引きなど |
すし遊洛 | 会計時にカードを提示すると会計料金5%割引 |
水たき料亭博多華味鳥広島胡町店 | エポスカード利用でお土産プレゼント |
※2021年1月7日調査時点
優待サービスに対応している店舗は10,000店以上と充実しており、エポトクプラザの検索機能でそれぞれ確認できます。なお、各特典に有効期限があり、内容に加えて対象期間や条件も確認しておくのも重要です。
3.エポスカードのメリット
エポスカードは、エポスポイントに関するサービスやセキュリティ対策、公式アプリといった点でメリットがあります。
ここからは、エポスカードの主なメリットを確認します。
3-1.多種多様な方法でエポスポイントが貯まる
エポスポイントは、カード利用以外にも貯める方法があります。以下に、各方法と概要を紹介していきます。
店舗でのカード利用 | ・Visa加盟店での利用で200円につき1ポイント獲得 ・飲食店やカラオケ店などの利用で200円につき最大5ポイント獲得 ・提携店舗でのカード利用で200円につき最大5ポイント獲得 |
ネットでのカード利用 | ・「たまるマーケット」経由でのカード利用でポイント2~30倍(200円につき1ポイントを基準にした場合) ・「エポトクプラザ」経由での旅行予約でポイント最大6倍 |
月々の負担をカードで支払う | ・公共料金や保険、通信料金などカードで支払うと通常の倍率でポイント獲得 ・「ROOM iD」にて家賃を支払うと200円につき1ポイント獲得 |
電子マネーのチャージにエポスカードを活用 | モバイルSuicaや楽天Edyなど、提携サービスにエポスカードを登録した場合、入金額もポイント獲得の対象になる ・200円につき1ポイント獲得 |
公式アプリでポイントが貯まる | エポスカード公式アプリのミニゲームでポイント獲得 |
キャンペーン参加でポイントが貯まる | エポスNetのキャンペーンやお友達紹介などでポイント獲得 |
tsumiki証券でポイントが貯まる | エポスカードのtsumiki証券でつみたて投資を行うとポイント獲得 |
※2021年1月7日調査
tsumiki証券とは、エポスポイントを使って投資ができるサービスのことです。複数の株式や債券などを1つにまとめた投資信託を取り扱っていて、資産の構成や運用については運用会社で対応しています。
月3,000円~50,000円の範囲で投資でき、支払いはエポスカード1回払いに対応しています。そしてエポスポイントは、年間のつみたて金額×0.1%~0.5%で確定します。
このように多種多様な方法でエポスポイントを貯めることができ、エポスカードを利用するメリットがあります。
3-2.ポイントの移行・活用方法も充実している
エポスカードで貯めたポイントは、グッズやギフト券への交換や、マルイ店舗やネットショップでの精算にも使用できます。具体的な活用方法は、以下の表で紹介します。
マルイのショッピング割引 | マルイの店舗やネットショップでの購入金額をポイントで精算できる ・1ポイント=1円換算 ・店舗の場合はカードを提示 |
プリペイドカードへ移行 | エポスカードのポイントを「エポスVisaプリペイドカード」などへ移行可能 ・エポスVisaプリペイドカード:1ポイント単位でチャージ ・VLAギフトカード:1,000ポイント単位で移行 ・クオカード:1,000ポイント単位で移行 |
ネット通販で活用 | エポスカードと提携しているネットショップでの購入金額をポイントで精算可能 ・当月分の支払い金額を1ポイント単位で精算可能 |
商品券などに交換 | さまざまな商品券やギフト券に交換可能 【例】 ・マルイの商品券:1,000ポイントにつき1,000円分 ・VJAギフトカード:1,000ポイントにつき1,000円分 ・クオカード:1,000ポイントにつき1,000円分 ・Amazonギフト券:1ポイントにつき1円 |
他社のポイントへ移行 | 他社のポイントやマイルに移行可能 【例】 ・ANAマイル:1,000ポイントにつき500マイル ・JALマイル:1,000ポイントにつき500マイル ・スターバックスカード:500ポイントにつき500円分チャージ ・dポイント:1,000ポイントにつき1,000dポイント |
グッズへ交換 | エポスオリジナルグッズと交換できる 【例】 ・モンスターハンターオリジナルグラス:1,000ポイント ・ハンドタオル:1,000ポイント |
各種団体へ寄付 | 日本赤十字などさまざまな団体へ500ポイント単位で寄付できる 【例】 ・日本赤十字 ・国境なき医師団 ・ユニセフ ・WWFジャパン |
資産形成へ活用 | tsumiki証券で取り扱っている投資信託をエポスポイントで投資できる ・100ポイントから投資可能 |
アスリートの応援 | エポスポイントで、JOCオリンピック選手の強化プログラムに寄付できる |
※2021年1月7日調査
ショッピングの頻度が少ない方は、資産形成や商品券、グッズ交換などに活用できますし、日々の買い物に活用したい方はマルイやプリペイドカードなどに利用できます。
さまざまなライフスタイルの方に利用メリットがあるのもエポスカードの特徴です。
3-3.スマホで利用状況や支払い額などを簡単に確認できる
エポスカードでは、公式アプリから利用状況の確認やカードの管理なども行うことができます。
公式アプリは、Webサービス「エポスnet」のアプリ版で、iOSとAndroidとどちらにも対応しています。エポスnetへの登録・ログイン後、メニュー画面が表示されるので各サービスをタップしながら利用する仕組みです。
なお、メニュー画面には、以下のようなサービスが並んでいます。
借りる・返す | アプリから借り入れや返済を行うことができる【メニュー画面】 ・口座振込サービス(Netキャッシング):スマホで借り入れ ・ネット返済(ペイジー):スマホで返済手続き ・スマホ取引:カードレスでATMから借り入れできる ・バーコード返済:コンビニのレジで返済手続きができる |
エポスカレンダー | カード利用日や支払い日などをカレンダーから確認できる |
ミニゲーム | 1日1回遊ぶことができるミニゲーム ・ミニゲームで勝った場合はエポスポイントを獲得できる |
えぽっけ | エポスnetオリジナルキャラクター「えぽっけ」がアプリ内で、キャンペーン情報や最新情報を届けてくれる(プッシュ通知でも確認可能) |
クーポンサービス | EPARKやエポス優待に関するクーポン情報をアプリ内で届けてくれる |
スマホの操作に慣れている方や各種サービスを1つに集約したい方には、メリットの多いサービスです。また、優待特典が気になる方は、関連情報を手軽に取得できる「えぽっけ」や「クーポンサービス」なども利用することができます。
3-4.バーチャルカードを利用できる
エポスカードでは、オンライン上でカードを別途発行できる「バーチャルカード」と呼ばれるサービスを利用できます。バーチャルカードは、ネットショップでカードを利用する際、実際のエポスカードとは別のカード番号で決済できるサービスです。
たとえば、ネットショップの利用時にバーチャルカードの番号を知られた場合でも、エポスカードの番号やエポスnetの会員情報などまでは知られずに済みます。このようにバーチャルカードは、セキュリティ対策という点でメリットがあります。
会員登録費や年会費は無料で、エポスカードを持っていることが発行の主な条件です。なお、公共料金など一部支払いには対応していないので、利用前に確認しておくのも大切です。
4.エポスカードのデメリット
続いてエポスカードのデメリットも確認していきます。
4-1.家族カードの発行はできない
エポスカードでは、家族カードの発行に対応していません。つまりカードを発行できるのは本会員のみです。費用などの関係から家族カードを検討しているご家庭には、デメリットといえるポイントです。ただし、本会員の年会費は無料なので、本会員の配偶者や18歳以上(高校生を除く)のお子さんも費用負担なしで通常カードが発行できます。
それぞれ本会員でも問題無いというご家庭の場合は、検討を進めてみてはいかがでしょうか。
4-2.ポイントの有効期限は2年と他のエポスカードより短い
エポスカードのポイントは、獲得から2年で失効となります。そのため、ポイントを活用する時は、有効期限に気を付けながら貯めたり使用したりする必要があります。
ポイントを長期的に貯めたい方や有効期限を気にせず使用したい方は、有効期限無期限のエポスゴールドカードやエポスプラチナカードも含めて比較してみてはいかがでしょうか。
5.エポスカードの評判
エポスカードは、用途や求める機能などによって評判の変わるカードです。評判を参考にする際は、使いやすさやポイント特典、発行目的なども確認し、自分にとってメリットのあるカードか判断する必要があります。
それでは以下に主な評判や口コミの傾向を整理します。
- 発行手続きが簡単
- セキュリティ対策に力を入れている
- ポイント特典が多い
- アプリやサイトが見やすい
- 還元率が低い
※上記は個人の感想をまとめたものです。ご自身でもお調べの上、利用に関して検討・判断ください。
使いやすさやセキュリティを重視している方や還元率などをシビアに捉えていない方には、メリットがあるカードです。特に実用的といった評判が多く見られます。
一方、ポイント還元率やステータスカードに関心がある方は、エポスゴールドカードなど他のカードを比較検討した方が良い場合もあります。
エポスカードについて調べている方は、自身の利用用途や重視しているところを整理したり、複数の評判を参考にしたりしながら申込するかどうかを判断するのが大切です。
まとめ
エポスカード(普通カード)は、エポスカードの中でも年会費無料のポイント特典つきクレジットカードです。ポイント特典については、入会時や優待店舗でのカード利用など様々な手段で獲得できます。
初めてカードを発行する方やエポスポイントを活用したい方をはじめ、海外旅行傷害保険も付帯しているので、旅行好きの方にもメリットのあるカードです。
エポスカードが気になる方は、今回の記事も参考に検討を進めてみてはいかがでしょうか。
菊地 祥
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