2024年に注目された不動産クラウドファンディングサービスは?関心の高かった案件も

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不動産クラウドファンディングサービスは、1万円や10万円などの少額で始められる不動産投資の手法の一つです。物件管理の手間がない、面倒な手続きがいらないなどの特徴があります。

今回の記事では、2024年に注目された5つの不動産クラウドファンディングサービスを、関心の高かった案件を含めて取り上げます。

目次

  1. 2024年に注目された不動産クラウドファンディングサービス5選
    1-1.COZUCHI
    1-2.CREAL
    1-3.LEVECHY
    1-4.FUNDI
    1-5.利回り不動産
  2. まとめ

1 2024年に注目された不動産クラウドファンディングサービス5選

2024年に注目された6つの不動産クラウドファンディングサービスについて、特に関心の高かった注目ファンドも含めて紹介します。

1-1 COZUCHI(コヅチ)

不動産投資型クラウドファンディング「COZUCHI(コヅチ)」

COZUCHI(コヅチ)」は、LAETOLI株式会社が運用する不動産クラウドファンディングサービスです。2024年12月末時点で総ファンド数116件、累計投資額約882億円の実績があります。累計投資額は不動産クラウドファンディングの中でもトップの実績となっていますが、2019年にサービスを開始した前身サービス「WARASHIBE」から起算しても、2024年1月時点で元本毀損は一度もありません。

短期での売却益獲得を狙うミドルリスク・ミドルリターンの「短期運用型」と、中長期で毎月の配当と売却益獲得を狙うローリスク・ローリターンの「中長期運用型」の2つの運用方法があり、両方を組み合わせて、不動産投資ポートフォリオを組むこともできます。COZUCHIのファンドは途中解約に対応していることも投資家からの高い評価につながっています。

2024年の注目ファンド「高円寺プロジェクト フェーズ2-借地権付き建物-」

  • 募集金額:115,700,000円
  • 想定利回り:18.00%
  • 募集期間:12/01 19:00-12/05 13:00

COZUCHIが2024年に募集したファンドの中で特に注目されていたのは、「高円寺プロジェクト フェーズ2-借地権付き建物-」です。想定利回りが18.00%となっており、利回り相場が4~6%となる不動産クラウドファンディングの中では非常に高い利回り水準に設定されています。

COZUCHIがこのような高い利回りが設定できる背景には、上振れたキャピタルゲインを投資家に還元するという仕組みがあります。利回りの内訳を見ると18.00%のうち12.00%がキャピタルゲインとなっており、不動産収益の大部分が物件の売却によるキャピタルゲインを見込んだスキームになっていることが分かります。

また、対象物件が「借地権付き建物」であることも高利回りの原因です。借地権付き建物とは、土地の所有権が建物に付随しておらず土地を借りることができる「借地権が付いている物件」のことです。借地権付き建物は、土地付きの案件と比較して、収益に対して安価に取引されており、高利回りになりやすい大きな要因となっています。

また、COZUCHIではこのような複雑な権利が絡むファンド運用を得意としており、今回のファンド募集に関しても投資フェーズを分けて募集を行っています。フェーズ1では物件の取得、フェーズ2では完全所有部分の土地と借地部分を分筆し境界を確定するなどして権利関係をクリアにすることで単独の収益物件として売却できるように調整しています。このような個人投資家では運用が難しい複雑な権利が絡む物件を扱うことができるのは、COZUCHIの大きな特徴と言えるでしょう。

※COZUCHI(コヅチ)では、はじめての不動産投資クラファン応援特典として2025年2月3日〜2025年2月28日まで、HEDGE GUIDE経由で新規に投資家登録を完了すると、Amazonギフト券2000円分がプレゼントされるタイアップキャンペーンを実施中。また、登録完了後の投資額に応じて最大50,500円分のAmazonギフトカードがもらえます。キャンペーンの詳細はCOZUCHIにお問い合わせください。

※対象条件を充足した月の翌々月末までに投資家登録時の登録メールアドレス宛へAmazonギフトカードが送付されます。※本キャンペーンはCOZUCHIによる提供です。本キャンペーンについてのお問い合わせはAmazonでは受け付けていません。COZUCHIキャンペーン事務局までお願いいたします。※Amazon、http://Amazon.co.jpおよびそれらのロゴはhttp://Amazon.com,Inc.またはその関連会社の商標です。

1-2 CREAL

ESG不動産投資クラウドファンディング「CREAL」

CREAL(クリアル)」は、東証グロース市場上場のクリアル株式会社が運営する不動産クラウドファンディングサービスです。厳選した資産価値の高い物件のみを運用しており、2024年12月末時点で元本割れした案件はありません。特に保育園や学校などの案件が豊富で、個人では投資機会が少ないファンドに投資することが可能です。

運用物件の空室リスク対策として、マスターリース契約を実施しているのも特徴です。また顧客の未投資資金を適切に管理するために、信託銀行への分別管理を実施しています。1万円からの少額投資が可能で、登録から投資までネットで完結させることが可能です。

2024年の注目ファンド「西新井ヘルスケア施設」

  • 募集金額:1,745,000,000円
  • 想定利回り:6.0%
  • 募集期間:11/08 20:00-12/01 20:00

CREALが2024年に募集したファンドの中で特に注目されていたのは、デイサービスを併用したホスピス住宅(鉄骨造地上5階建て、総戸数65戸)が対象の「西新井ヘルスケア施設」です。累積調達額が671億円という上場企業CREALならではの、17億円を超えるビッグプロジェクトです。

CREALはESG投資にも積極的で、教育分野や地方創生、既存物件の有効利用といった案件を多彩に取り扱っています。ホスピス住宅は末期がん患者や難病患者などに入居者を限定した施設で、高齢化が急速に進む中で社会貢献性の高い案件と言えます。

また医療行為や介護サービスに対応した医療保険報酬および介護保険報酬が得られるため、景気や市場の影響を受けにくいという点も特徴です。このように経済性と社会性の両面を兼ね備えていることから投資家から注目された要因となっています。

※CREALでは、下記ページ経由で新規に投資家登録やファンドへの投資を行うと最大50,000円のAmazonギフト券がプレゼントされるキャンペーンを開催中です。詳しくはCREALのキャンペーンページでご確認下さい。

1-3 LEVECHY

LEVECHY(レベチー)」は、「新しくて賢い資産形成」をコンセプトとする不動産クラウドファンディングサービスです。不動産特定共同事業1号・2号許可事業ではなく、3号・4号事業としての許可を受けており、投資家の資金を隔離することで、事業運営者が倒産してしまった場合のリスクが無いというのが他社との大きな違いとなっています。

また、投資家の出資金や分配金及び償還金(未投資資金)を運営会社の口座ではなく、信託銀行の口座で信託管理を行っており、資産保全性をさらに高めています。これらのリスクヘッジを行うことで投資家の資金とローンを併用し、高利回りを実現しています。

なお「LEVECHYファンド1号」は、不動産クラウドファンディングサービスにおける初号ファンドとしての応募総額がトップです(2025年1月時点)。

2024年の注目ファンド「LEVECHYファンド12号」

  • 募集金額:740,250,000円
  • 想定利回り:8.00%
  • 募集期間:05/23 11:00-06/24 23:59

LEVECHYが2024年に募集したファンドの中で特に注目されていたのは、「LEVECHYファンド12号」です。募集金額740,250,000円に対して応募総額は1,364,570,000円で、応募率は184%となりました。

8.00%という高い想定利回りに加えて、対象物件が東京都千代田区平河町にあるオフィスビル1棟ということも注目されたポイントです。市場には出回りにくい東京都内の中心地で、運営会社であるジャパン・プロパティーズ株式会社の実績を活かした大規模リノベーションプロジェクトであることから高い期待を寄せられたと考えられます。

このほかLEVECHYでは、北海道・ニセコや沖縄県・宮古島といったファンドも注目されました。

1-4 FUNDI

FUNDI(ファンディ)」は、データセンター投資に特化したクラウドファンディングサイトです。運営するのは、ITや不動産、金融、法律、大手不動産クラウドファンディング元社員などのプロフェッショナルによって構成された株式会社FUNDIです。データセンターという特殊用地の入手は、これまでの人脈を生かして独自のラインで行っています。

インカムだけで8%、売却益を入れると100%超を狙える高利回り案件も登場しています。また、SPC(特別目的会社)が対象不動産を購入し、ファンディがファンド募集のため不動産特定共同事業法に則って購入、その後SPCが買い戻すスキームになっている点も特徴です。

2024年の注目ファンド「千葉市データセンター FUNDI プロジェクト#1」

  • 募集金額:1,282,500,000円
  • 想定利回り:12.0%
  • 募集期間:11/22 19:00-12/13 12:59

FUNDIが2024年に募集したファンドの中で特に注目されていたのは、「千葉市データセンター FUNDI プロジェクト#1」です。FUNDI開設後最初のプロジェクトで想定利回り12.00%、また希少性の高いデータセンター投資ということで注目されました。

FUNDIの大きな特徴は、高利回りも狙えるこのデータセンター投資です。テクノロジーの進化に伴いデータセンターの重要性が高まっているのに対して、プロジェクトが大規模になるため対象にできる不動産クラウドファンディングサービスは限定されています。そのため募集総額1,282,500,000円に対して応募総額は3,524,590,000円(応募人数6544人)となり、応募率は274%を達成しています。

また対象不動産はSPC(特別目的会社)にて買収が完了している点もポイントです。募集のため不動産特定共同事業法に則ってFUNDIが購入し、同時に買い戻しの売買契約をSPCと締結しています。買い戻しの売買契約では想定利回り12%相当分を乗せた価格にしているため、12.0%の高利回りを実現しています。

1-5 利回り不動産

利回り不動産

利回り不動産」は、自社マンションブランド「リブタス」やホテル、商業施設などを中心に不動産開発を手掛ける株式会社ワイズホールディングスが運用する不動産クラウドファンディングサービスです。不動産投資のプロとして物件情報やマーケット分析といった透明性の高い情報開示を行っていることから、投資家からの信頼性が高いのも特徴です。

投資物件に対しては、運営管理を担当する不動産会社が満室保障を行うため、安定した賃料収入を確保することができます。また特徴的なのが、投資をしながら独自の「ワイズコイン」を貯められることです。投資によって利益を得ることができる上に貯めたワイズコインを再投資に利用したり、現金やギフト券に交換することもできます。

2024年の注目ファンド「利回り不動産62号ファンド(福井県レジデンスバルクPJ)」

  • 募集金額:45,000,000円
  • 想定利回り:12.0%
  • 募集期間:09/12 19:00-09/30 23:59

利回り不動産が2024年に募集したファンドの中で特に注目されていたのは、「利回り不動産62号ファンド(福井県レジデンスバルクPJ)」です。募集金額45,000,000円に対して申し込み総額は634,980,000円、応募率は1,411%となりました。

「利回り不動産62号ファンド(福井県レジデンスバルクPJ)」は、福井県越前市の一棟マンション学生寮と坂井市の一棟アパート2件を投資対象としたファンドです。予定利回りが12.0%と高利回りだったことで高い評価を獲得しました。利回り不動産ならではのマスターリース契約付きで、さらにバルク型によるリスク分散も高評価につながりました。

利回り不動産では投資を通じて持続可能な社会への貢献も目指しており、「京都町屋再生プロジェクト」など「地域活性×資産形成」をテーマにした案件も数多く取り扱っています。同ファンドが注目されたのは、福井県越前市という市場ではあまり取り扱われない希少性も一因です。

まとめ

2024年に注目された不動産クラウドファンディングサービスを6つ紹介しました。想定利回りに加えて、リスク対策などに工夫が見られる案件が注目されていることがわかります。サービス、またはファンド選びの際にお役立てください。

またファンドの運用先は多彩にあるため、投資家としての意向や思いを反映させることもできます。今回は、オフィスビルや住居用建物の他に高齢者施設やデータセンターなどを対象にしたファンドを紹介しましたが、ほかにも保育園などの教育施設や個人では投資しにくい海外不動産などのファンドを選ぶことができます。

社会貢献につながったり、地球の環境問題に貢献できるのも不動産クラウドファンディングサービスの特徴です。利回りだけでなく、投資がどのような社会変容につながるのか注目してファンドを選ぶことも検討されてみると良いでしょう。

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倉岡 明広

経済学部経済学科卒業後、出版社や編集プロダクション勤務などを経てフリーライターとして独立。雑誌や新聞、インターネットを中心に記事を執筆しています。初心者が抱く不動産投資の疑問や質問を解決できるよう丁寧な記事を執筆していきます。