大手仮想通貨VCが全力で応援 DAOの政治家「デリゲート」を詳しく解説
有名DAOには数千億円規模の巨額トレジャリー(資金)が存在する。これを使って、DAOに対して貢献した人には対価として報酬を払うことが当たり前になってきている。本稿では、プロのDAOガバナンスにおいてとりわけデリゲートに注目する。
有名DAOには数千億円規模の巨額トレジャリー(資金)が存在する。これを使って、DAOに対して貢献した人には対価として報酬を払うことが当たり前になってきている。本稿では、プロのDAOガバナンスにおいてとりわけデリゲートに注目する。
2021年の強気相場とともにDAOという言葉が流行したが、DAOの歴史は長い。DAOという言葉が初めて使われたのは、2013年にイーサリアム創設者のヴィタリック・ブテリン氏が書いた論文と言われている。紆余曲折を経て、ここ2、3年で再び息を吹き返したDAOだが、一体何が変わったのだろうか?そして、なぜ「冬の時代」である今年に入ってからも注目度は衰えていないのだろうか?
2023年、我々はDAOの政治化が進むとみている。現実の政治と同じように派閥やグループ同士の駆け引きが投票の結果を大きく左右する時代が来るだろう。実際、DAO運営の老舗であるメーカーでは、派閥が勃興してきたという分析も出ている。本稿では、DAOの仕組みとDAO運営の要となるデリゲート、そしてメーカーにおける派閥分析を解説する。