ロボアドバイザーは1万円の少額から始めることができる投資ですが、だからこそ気になるのが「手数料」です。少額から投資を始めた場合、年間の利益が数百円となることもあります。この時、運用手数料が投資の利益を上回ってしまっては、せっかくの利益が無くなってしまいます。
そこでこの記事では、ロボアドバイザーを始めるにあたり、運用手数料が安いおすすめのロボアドバイザー会社をご紹介したいと思います。
手数料が安いロボアドバイザーサービス
長期割で手数料が最大10%OFF、長く続けることで割引が受けられる「ウェルスナビ」
ウェルスナビは、最低投資額1万円、手数料は預かり資産の1.1%(現金部分を除く、年率・税込)、追加の手数料なし、自動積立も1万円からと少額から取り組みやすいロボアドバイザーのサービスです。運営会社のウェルスナビ株式会社には、SMBCベンチャーキャピタル、SBIホールディングス株式会社、DBJキャピタル投資事業有限責任組合(日本政策投資銀行の100%子会社)など、大手金融機関・ベンチャーキャピタルが出資をしています。
運用面では、年齢や金融資産額などに基づき判定された5つのリスク許容度から、自動で適した運用ポートフォリオを構築してもらえるため、簡単に国際分散投資を始めることが可能です。また、資産運用によって受け取った分配金は、一定額以上になると、自動で再投資にまわしてもらうことができるため、分配金を引き出さずに再投資し続けることで「複利効果」による資産の成長が期待できます。特定口座なども選択可能ですので、確定申告などわずらわしい手続きもなく運用をすることができます。
ウェルスナビの運用手数料は投資一任報酬のみとなります。取引ごとの売買手数料や、委託手数料・為替手数料などは投資一任報酬の中からウェルスナビが負担するため、ユーザーには預かり資産の1.1%(現金部分を除く、年率・税込)の投資一任報酬以外の手数料がかかりません。
ウェルスナビの手数料面での強みは、「長期割」があることです。運用期間と運用金額に応じ、最大0.99%(現金部分を除く、年率・税込)の手数料まで割引を受けることができます。割引率は、運用金額50万円〜200万円未満の場合は6か月毎に0.01%割引、運用金額200万円以上の場合は6か月毎に0.02%割引となっています。
また、ウェルスナビでは口座開設・口座維持管理・案件取引時などの手数料は無料(0円)となっています。一方、ウェルスナビの投資口座への振込手数料は投資家負担となっています。
ネット銀行やメガバンクの手数料無料サービスなどを活用すれば、口座開設から実際に投資を始めるまですべて無料で取り組むことも可能です。まずは少額・短期から始めてみたいという方にもおすすめです。
ウェルスナビの手数料
口座開設 | 無料 | |
---|---|---|
運用手数料 | 預かり資産3000万円まで | 年率1.1%(現金部分を除く、税込) |
3000万円を超える部分 | 年率0.55%(現金部分を除く、税込) | |
入金 | クイック入金 | 無料 |
自動積立 | 無料 | |
金融機関振込 | 投資家負担 | |
取引 | 売買手数料 | 無料 |
為替手数料 | 無料 | |
為替スプレッド | 無料 | |
リバランス | 無料 | |
出金 | 出金手数料 | 無料 |
投資額100円から、コストは信託報酬等の年率平均0.3%前後「投信工房」
松井証券が提供する投信工房のロボアドバイザーは、最低投資額100円、運用コストは信託報酬等の年率平均0.30%(税込、2022年7月7日時点)から少額・低コストで始めることができるアドバイス型の資産運用サービスです。自動積立やリバランス(ポートフォリオの資産比率を元の比率に戻す)も利用できるため、売買の判断や運用の手間をかけずに投資を進めることができます。
運用面では、年齢や年収、投資方針など8つの簡単な質問の回答結果に基づき判定された5つのリスク許容度から、低コストの投資信託を組み合わせた運用ポートフォリオを提案してもらえることに加え、ポートフォリオの一括購入機能なども実装されているため、手間が少なく簡単に分散投資や積立投資を始められます。
また、開始後もロボアドバイザーが、金融市場や経済情勢の変化に応じて、適宜見直しを提案。簡単にリバランスできる「リバランス注文」を搭載しており、年に1回など定期的にリバランスすることで、適切な運用ができます。
投信工房のロボアドバイザーは「投資信託が多すぎてどれを選んでいいか分からない」「大手ロボアドバイザーの手数料が気になる」「少額から分散投資や積立投資を始めてみたい」といった方などに向いているサービスと言えるでしょう。
投信工房(松井証券)の手数料一覧
口座開設 | 無料 |
---|---|
口座維持費 | 無料 |
リアルタイム入金手数料 | 無料 |
銀行振込手数料 | 顧客負担 |
投資工房の利用料 | 無料 |
購入時手数料 | 無料 |
自動積立(自動引き落とし) | 無料 |
運用手数料 | 年率平均0.33%程度(※2019年12月20日夕方時点の税込数値、投資信託により異なる) |
リバランス | 無料 |
出金手数料 | 無料(※即時出金サービスは税込330円) |
※2020年3月時点の情報となっています。
投信工房(松井証券)の詳細を見る投信工房(松井証券)のサイトを見る[PR]
完全成功報酬型の手数料を採用した資産運用サービス、運用はプロにおまかせ「SUSTEN」
SUSTENは、sustenキャピタル・マネジメントが提供する初期投資10万円・積立投資は月1万円から始められる資産運用サービスです。8つの質問に答えることで運用タイプを提案。9つの運用タイプに応じて、先進国株・新興国株に投資するグローバル資産分散ポートフォリオ(Redファンド)、株式・債券・通貨などの売りや買いを組み合わせたオルタナティブ・リスク・プレミアムで運用するグローバル複合戦略ポートフォリオ(Greenファンド)、国債や社債で運用するグローバル債券ポートフォリオ(Blueファンド)という独自のSUSTENファンドでポートフォリオを構築し、国内外の様々な金融商品に自動的に投資を行います。
同社代表の岡野 大氏は、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントの戦略株式運用部(ヘッジファンドチーム)にて数百億円規模の株式、デリバティブ、為替等の投資判断を行い、ポートフォリオ・マネージャーとして海外の機関投資家のために運用を行ってきた経歴があります。SUSTENでは、これまで機関投資家向けに提供されてきた高品質の運用サービスを個人投資家にも利用できるサービスとなっています。
費用は、過去最高益を更新した月にのみ発生する「プロフィットシェア※(完全成果報酬)型」を採用しているのが大きな特徴で、過去最高益を更新した月末に利益額に応じて1.1/6~1.1/9(税別 1/6〜1/9)の手数料が発生する仕組みとなっています。SUSTENは、アクティブ型投資信託よりも低コストで、パッシブ型インデックス投資よりも費用控除後のリスクあたりリターンが高い運用を目指しています。(※ただし、投資資産を保全する信託銀行に支払う受託者報酬や投資対象上場投資信託に支払う経費など、投資金額に対して年率0.022-0.099%(税込)程度の実質的な費用は発生します)
まとめ
ロボアドバイザーを少額・長期投資として利用する場合、運用手数料の安さは5年後・10年後には大きなパフォーマンスの違いとなってきます。今回ご紹介した大手のロボアドバイザーサービスを中心にぜひ検討してみてください。
少額株式投資・ロボアドバイザーの比較
HEDGE GUIDE 編集部 ロボアドバイザーチーム
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