伊藤忠グループのインターネットリサーチ会社のマイボイスコム株式会社は7月14日、「証券会社のイメージ」に関するインターネット調査結果を発表した。調査は今回が12回目、6月1日~5日に実施し1万353件の回答を集めた。信頼性や安心感があると思う証券会社(複数回答)は「野村證券」が29.4%でトップ、「大和証券」「SBI証券」がそれぞれ10%台できっ抗していた。
はじめに、証券会社の認知率は野村證券が67.6%、大和証券が52.3%、「岡三証券」「SBI証券」「松井証券」「楽天証券」が各40%台。前回調査と比べると社名変更した「auカブコム証券(旧カブドットコム証券)」は比率が減少した。「GMOクリック証券」は男性10~50代での比率が高くなっていた。男性の比率が高い傾向にあり、特に松井証券、「マネックス証券」などは男女差が大きくなっている。また、岡三証券、大和証券、野村證券などは高年代層、特に60・70代の認知率が高い。株式取引経験者では、野村證券とSBI証券が上位2位。
主に利用している証券会社を「信頼できる」と回答した人は「SBI証券」「SMBC日興証券」「大和証券」「野村證券」「松井証券」で、いずれも各70%台となった。手数料の安さ(複数回答)では、SBI証券と楽天証券が各2割弱、 GMOクリック証券、松井証券が7~9%。一方、自分が主に利用している証券会社で手数料が安いのは SBI証券、松井証券でぞれぞれ8割強、 GMOクリック証券、「楽天証券」で各7割となった。
以下、「先進性があると思う証券会社」(複数回答)ではSBI証券、楽天証券が各1割強、 GMOクリック証券が7.2%、野村證券、「マネックス証券」が5~6%。「顧客対応がよいと思う証券会社」(複数回答)は、野村證券が12.7%、大和証券、SBI証券が各6%台。ただし「いずれもない」は7割弱で、他の項目より比率が高くなっている。顧客満足度向上の観点から、証券会社各社には見逃せない数字ではないだろうか。
今後最も取引をしてみたい・取引を続けたいと思う証券会社はSBI証券が10.2%、楽天証券が8.8%、野村證券が6.5%。主に利用している証券会社を今後も利用したいと回答した人は、SBI証券、松井証券、マネックス証券、楽天証券で、いずれも7~8割の支持を得ていた。
自由回答では、主に取引している証券会社のイメージとして、寄せられた全2344件のうち、SBI証券については「手数料も安く、使いやすいツールも多々あるので、初心者から上級者まで利用できる」(男性36歳)、楽天証券には「楽天の会員なのでポイントが使えて良い」(女性59歳)、「証券と銀行ダブルで金利アップ。なかなか考えた戦略」(男性61歳)、野村證券には「社員教育が行き届き、どんなことでも知性的に対応でき相談も安心して信頼できる」(女性72歳)といった声が紹介されている。

HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム

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