松井証券は1月4日から「投信毎月現金還元サービス」をリニューアルし、「投信毎月ポイント・現金還元サービス」を開始した。投資信託を同社で保有しているだけで信託報酬の一部を毎月、松井証券ポイントで還元するというもの。これまでの投信毎月現金還元サービスは、同社が受け取る信託報酬の上限を0.3%(税抜)とし、それを上回る部分については全額を毎月顧客に還元してきた。今後はポイントによる還元の場合、還元率を10%上乗せする。これまで通り現金での受け取りも可能だ。
同社はリニューアルのメリットとして①対象の投信を保有しているだけでポイントまたは現金を毎月受け取れる②信託報酬の一部を還元するため、運用成績には影響しない③他社から移し替えた投信も還元の対象になる――の3点を挙げる。
還元するポイントまたは現金は、どの金融機関に預けていても経費として基準価格から差し引かれる信託報酬を原資とする。信託財産には一切手を付けないため、運用成績には影響しない。分配金も満額受け取ることができる。また、ポイントでの受取りを選択した場合の10%の上乗せ分の還元額も同社が負担する。信託報酬が高いほど還元率もアップする仕組み。
対象となる投信は、販売会社が受け取る信託報酬が0.3%(税抜)を上回るもので、同社が取扱う約1500本のうち7割超となる1100本が該当する(2021年11月末日時点)。ETF、米ドルMMF、iDeCoで保有している投資信託は対象外。
一部の金融機関では、投信を他社へ移し替える際に手数料が発生するが、同社はこの費用を全額負担する「移管手数料負担サービス」を用意。同サービスにより、他社で購入した投信も追加費用なしで現金還元の対象とすることができる。
同日のサービス開始以降、還元方法の基本設定はポイントでの受け取りとなる。初回の還元日は2月15日。現金での受け取りを希望の場合は還元方法変更ボタンから申し込みが必要。保有投信のうち、他社から同社に移し替えた投信の保有分に対する還元は、ポイントでの受け取りを設定していた場合でも、現金での還元となる。
同社のポイントサービスは、Amazonギフト券や3000種類以上の商品との交換、投資信託の積立にも使える。
【関連サイト】松井証券のウェブサイト
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HEDGE GUIDE 編集部 投資信託チーム

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