自分の所得額と貯蓄額をパートナーと共有していますか?と質問したら――松井証券株式会社は、全国の夫婦800人に実施した「夫婦の家計管理事情に関する調査」を実施、結果を6月30日、公表した。調査は、全国の結婚3年以内の20~30代男女400名を「若年夫婦」、結婚30年以上の50~60代男女400名を「熟年夫婦」として、若年/熟年の意識差も考察している。
「あなたの家庭は誰が家計を管理していますか」という質問には、「妻」が45.0%、「夫」が24.8%、「別々に管理」は16.4%、「共同で管理」は13.9%。妻が管理を担当している家庭が圧倒的に多い。さらに、妻が家計管理をしている夫に「妻がお財布を管理していることに満足していますか」と尋ねたところ、「とても満足」が31.2%、「やや満足」が43.5%で、満足派は7割超。対して「あまり満足していない」が15.2%、「まったく満足していない」は10.1%だった。
公明正大に管理されていれば問題はない。しかし、「あなたがパートナーに隠していることを教えてください」と尋ねたところ、隠し事がない(67.4%)以外では、「お金関係」(20 .9%)、「恋愛関係」(9.5%)、「趣味関係」(7.5%)「仕事関係」(3.6%)と、隠し事の存在が浮上した。さらに「病気関係」(1.8%)、「親戚関係」(1.3%)、その他(0.3%)となっている。
所得額を正確に伝えていれば隠し事もないのだが、「あなたはパートナーに自分の所得額と貯蓄額を共有していますか」という質問には、「正確に共有している」が62.1%、「曖昧にサバを読んで共有している」が12.5%、「共有していない」が25.4%と、実に3人に1人以上(37.9%)が、パートナーと正確に共有していないことが明らかに。また、貯蓄額については、正確に共有しているが46.8%、曖昧にサバを読んで共有しているが20.6%、共有していないが32.6%と、半数以上(53.2%)の人が、パートナーに正確に伝えていない結果となった。
所得額・貯蓄額ともに「曖昧にサバを読んで共有している」と回答した人に、読んだサバの額を尋ねると、所得額は若年夫婦が月額5万円(中央値)、熟年夫婦が月額3万円(中央値)、サバを読んでいることが判明。貯蓄額は、若年夫婦が50万円(中央値)、熟年夫婦が100万円(中央値)と、」年齢が上がるにつれて金額も上昇している。
一方で、所得額・貯蓄額ともに「正確に共有している」人は「入籍時」からが最も多い結果となった。若年夫婦と熟年夫婦で傾向が異なり、若年夫婦は入籍時、交際中、婚約中などに回答が分かれたが、熟年夫婦は、貯蓄額・所得額ともに「入籍時」が1位、2位以降の回答に約50%以上の差をつけた。
熟年夫婦に「若いうちからやっておけばよかったと後悔することをすべて教えてください」 と複数回答で尋ねたところ、資産形成・資産運用(37.6%)、定期的な運動(26.0%)、後悔したものはない(24.7%)が上位に。一方、若年夫婦に「まだやっていないことの中で、やらないことで将来、後悔したくないこと」を尋ねたところ、資産形成・資産運用(30.9%)、教育計画(26.0%)、3位 出産計画(22.0%)、計管理(21.3%)、パートナーの資産確認(19.8%)の順。熟年夫婦が後悔していること、若年夫婦が後悔したくないことのトップがともに資産形成・資産運用となったのは興味深い。
熟年夫婦に「いつ頃から資産形成・資産運用を始めるのがベストだと思うか」と尋ねたところ、1位は独身時代(50.8%)、次いで結婚時(31.6%)、自身あるいはパートナーの出産時(2.5%)、子供の入園時(0.8%)、子供の就学時(6.1%)、その他(8.3%)となり、約8割以上(82.4%)が「結婚時までのタイミング」が資産運用を始めるベストと回答した。さらに「結婚生活を振り返って、新婚時にやっておいた方がいいと思うことをすべて教えてください」と尋ねたところ、トップはやはり資産形成・資産運用(38.9%)で、2位は家計管理(36.8%)、3位が家事の分担(25.3%)となった。
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