自分で稼いだお金をどのように使っているでしょうか。生活費にあてる場合もあれば、将来のために貯蓄する場合もあるでしょう。
しかし、この低金利時代、銀行預金などの貯蓄で得られる金利は、ごくわずかに過ぎません。銀行預金などは資産運用に向かない時代なのです。もっと積極的に投資を行い、資産を増やすという選択肢も考える必要があります。
また、安全のために銀行に預けていても、将来、物価が上がりインフレになれば、資産価値は大幅に減少してしまいます。資産を増やすためには、これから自分に合った投資方法を身につけることが大切なのです。
この記事では、投資を行うことのメリットとリスク、リスクへの対策について解説します。
目次
- 投資のメリット
1-1.複利効果が期待できる
1-2.株式投資のメリット
1-3.投資信託のメリット - 投資のリスク
- 投資のリスクの種類
3-1.価格変動リスク
3-2.流動性リスク
3-3.デフォルト(債務不履行)リスク
3-4.為替変動リスク - リスクを抑えるために分散投資をしよう
- まとめ
1.投資のメリット
株式投資や投資信託のメリットについて解説します。
1-1.複利効果が期待できる
中長期的に投資すると、資金を投入して得た利益をさらに投入し、時間をかけて増やしていく「複利」の効果が狙えます。そして、投資期間が長くなればなるほど、複利効果は大きくなるのです。また、投資期間が長いほど価格変動のリスクが小さくなり、安定したリターンが狙えるというメリットもあります。
1-2.株式投資のメリット
株式投資には、保有株数に応じて利益の一部が還元される配当金のほか、多くの企業が実施している株主優待によるメリットもあります。株主優待には、ギフトカードや会社のサービス・商品の詰め合わせなどがあります。ただ、もらえる株主優待は企業によって異なるので注意が必要です。
また、投資した時よりも高い値段で株を売ることで、その差額分の利益(キャピタルゲイン)を得ることができます。
さらに、株式投資は基本的に現物取引なので、信用取引を行わない限り、投資額以上の損失が発生するリスクもありません。
1-3.投資信託のメリット
投資信託は、プロが運用するため、あまり知識が必要ないというメリットがあります。未経験で投資を始めようとすると、資金や知識が必要です。そのためには勉強の時間や初期費用が必要ですが、投資信託であればそのような手間はほとんどかかりません。
また、投資信託は種類が豊富で、ネット証券を利用すれば100円から購入できます。投資はしたいけど、大きな金額をかけたくないという方には、投資信託は最適な金融商品の一つです。
2.投資のリスク
金融商品のリターンとは、「投資することによって得られる収益」のことです。一方、金融商品のリスクとは、一般的な「危険なもの」や「避けるべきもの」という意味ではなく、「リターンの不確実性」のことです。
そして、不確実性(振幅)が大きいことを「ハイリスク」、小さいことを「ローリスク」といいます。つまり、「リスクが高い」ということは、「大きな利益を得るかもしれないし、大きな損失を被るかもしれない」という意味です。
リスクを抑えようとするとリターンも減少し、高いリターンを得ようとすればリスクも増加します。ですから、「ローリスク・ハイリターン」という金融商品は存在しないのです。
3.投資のリスクの種類
投資するときのリスクは、以下の4つです。
- 価格変動リスク
- 流動性リスク
- デフォルト(債務不履行)リスク
- 為替変動リスク
それぞれ、詳しく解説します。
3-1.価格変動リスク
株式や投資信託など金融商品の価格が、上昇または下落する可能性です。金融商品の価格変動は、日本や世界の景気・経済動向、株式を発行している企業の業績など、さまざまな要因によって引き起こされます。
3-2.流動性リスク
株式などの金融商品をマーケット(市場)で売りたい時に売れない、または希望する価格で売れない可能性のことです。
3-3.デフォルト(債務不履行)リスク
信用リスクともいいます。株式や国債、社債を発行している国や企業が、財政難や経営不振により、投資家から預かった資金(元本)や利息の全部または一部を返済できなくなる可能性のことです。
3-4.為替変動リスク
外貨建ての金融商品を円に換算した場合の価値が、ドルやユーロなど異なる通貨の為替レートの変動により変動する可能性のことです。
4.リスクを抑えるために分散投資をしよう
リスクを減少させるためには、分散投資が有効です。分散投資は投資対象を分散させ、資産運用に伴う価格変動のリスクを低減させることで、良好なリターンを得るための有効な手段です。
1つだけの金融資産にすべての資金を集中させると、その資産のパフォーマンスが低下した場合、資産ポートフォリオ全体に悪い影響がおよびます。しかし、値動きの異なるいくつかの資産に資金を分散させておけば、リスクを分散しながら一定のリターンを期待できるのです。
資産の分散方法は大きく分けて、「国・地域別」「株式・債券などの商品別」「円・ドルなどの通貨別」「積立などの時間別」の4つがあります。
株式や債券などの銘柄を個別に購入するのは大変ですが、投資信託なら簡単に分散投資できます。個人投資家が自分で分散投資するには多額の資金が必要になりますが、投資信託は少額の資金を集めて一つの大きなファンドとして運用するため、さまざまな資産に分散して投資でき、リスクを軽減できるのです。
そして、ネット証券を利用すれば100円から手軽に投資信託を購入できるので、投資初心者の方にも手を出しやすいといえます。
まとめ
将来へのまとまったお金を用意するためには、インフレ対策も考えると投資を行うことが必要です。ただ、投資は損失がでる恐れがあるので、余裕資金で運用することや、分散投資してリスクを抑えるようにしてください。
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山下耕太郎
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