クラウドクレジットの貸し倒れや返済遅延は?投資リスクの対策も解説

ソーシャルレンディングは投資対象として、多くの人々に知られるようになってきました。そのなかでも、クラウドクレジットは社会的な課題を解決し利益を得る社会的インパクト投資と、比較的高い利回りが特徴的なソーシャルレンディングサービスです。

しかし、新興国への投資には日本国内での投資とは異なるリスクがあります。実際に投資を始める前にリスクを把握し、必要な対策を講じておくことが大切です。

そこで今回は、クラウドクレジットの貸し倒れや返済遅延などの注意点と投資リスクについて解説します。クラウドクレジットでの投資を検討されている方はご参考下さい。

目次

  1. クラウドクレジットとは
  2. クラウドクレジットの貸し倒れと返済遅延
    2-1.クラウドクレジットで過去に貸し倒れは起きていない(2020年5月時点)
    2-2.クラウドクレジットでは返済遅延や元本割れが起きている
  3. クラウドクレジットの投資リスクへの対策
    3-1.投資資金を集中させず、分散投資を行う
    3-2.利率が高すぎない案件を選ぶ
  4. まとめ

1.クラウドクレジットとは

クラウドクレジットクラウドクレジットは海外案件に特化したソーシャルレンディングサービスです。社会的な課題を解決し利益を得る社会的インパクト投資とコモディティや未上場企業の株式を指すオルタナティブ投資を扱っています。

クラウドクレジットには主に新興国や南米、ヨーロッパなどの企業や個人を対象にしたファンドがあります。配当金の分配は満期のものが多く、ファンドによっては2年間で半年に一回ずつなど期間が異なる点も特徴の1つです。

運用期間に目を向けてみると7ヶ月~66ヶ月と幅があり、期間を選んだ運用ができます。貸付通貨に関しても、円・ドル・ユーロなど幅広い地域に対して分散投資を行っています。

また、クラウドクレジットの利回りは6.0%~12.0%(2020年7月現在)と、他のサービスと比較してもハイリスクな案件が中心となります。リスクが高い案件には高リスクのファンドであることをサイト上で示している点も特徴的です。

2.クラウドクレジットの貸し倒れと返済遅延

ソーシャルレンディングでは、貸付先企業から貸付金が返済されない「貸し倒れリスク」や、満期までに返済が行われない「返済遅延リスク」があります。

どちらもソーシャルレンディングサービスを提供している事業者だけではなく、出資者にもマイナスであるため、よく確認しておく必要があります。

クラウドクレジットの過去の貸し倒れや返済遅延について、詳しくみていきましょう。

2-1.クラウドクレジットで過去に貸し倒れは起きていない(2020年5月時点)

クラウドクレジットにおいて、2020年5月時点では過去に貸し倒れはありません。貸し倒れは、資金を貸付けた事業者が返済できず、破綻し資金回収ができなくなったことを指します。

カントリーリスクを加味したうえで、貸し倒れがサービス開始当初から今まで1件もなかったことを考慮すると、クラウドクレジットでは貸付先の事業者を慎重に選定していることがわかります。

しかし、クラウドクレジットでは投資金の元本を保証していないため、今後も貸し倒れが起きる可能性はあります。複数の案件に分散して投資するなど、貸し倒れのリスクを回避する対策が大切です。

2-2.クラウドクレジットでは返済遅延や元本割れが起きている

クラウドクレジットでは、欧州向けの個人向けローンファンドや消費者向けのローンファンドで、過去に数件の返済遅延が起きています。

返済遅延が起きた時のクラウドクレジットの対応として、全損となる前にローンファンドの対象を広げたり、財産の回収や売却を行ったことによって出資者への還元が行われました。

分配金の遅延は、そのまま貸し倒れどうなる可能性があります。通常通りの運営ができていれば、返済ができないといったパターンに陥らないためです。

新興国の情勢は現地での金融政策などにより変わりやすく、今まではプラスとできていた運用が急にマイナスとなる可能性があります。このような返済遅延のリスクについてあらかじめ把握しておくことが大切です。

3.クラウドクレジットの投資リスクへの対策

クラウドクレジットの投資リスクについて、どのような対策をすれば良いのでしょうか。それぞれ見て行きましょう。

3-1.投資資金を集中させず、分散投資を行う

投資資金を1つの案件に集中させずに、様々な案件に分散投資を行いながら資産を増やしていくことが大切です。

また、異なる案件でも一つの国や同一系統の事業者に資金を集中させてしまった場合、カントリーリスクや業界全体の業績不振によるリスクを分散させることが出来ません。投資先の国や事業者についても確認し、上手く投資金が分散されるように注意しましょう。

3-2.利率が高すぎない案件を選ぶ

クラウドクレジットは現在までに53件ほどの元本割れが起きています。これは、利率が高いものも含め、新興国や個人を主体としたローンなどが商品の主体である背景が原因の一つと考えられます。

高利回りのソーシャルレンディング案件では、貸付先の企業が負っている貸付金利も比例して高くなり、毎月の返済金も増額します。案件を選ぶ際は、利回りだけでなく貸付先の事業者についても調べ、慎重に検討することが大切です。

まとめ

クラウドクレジットは、利回りが5.7%~11.9%のファンドを運用しており、現在までの資産運用額は290億円超にのぼります。また、貸し倒れは、現在まで発生していないものの、返済遅延や元本割れが発生している事例があります。

そのため、一つの案件に資金を集中させず分散し、貸し倒れや返済遅延のリスクを回避した投資を行っていくことが重要だと言えるでしょう。また、利回りだけでなく貸付先の企業についても良く確認し、貸付金の返済ができるのかどうか、慎重に検討するようにしましょう。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

The following two tabs change content below.

HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム

HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チームは、不動産投資や金融知識が豊富なメンバーが不動産投資の基礎知識からローン融資のポイント、他の投資手法との客観的な比較などを初心者向けにわかりやすく解説しています。/未来がもっと楽しみになる金融メディア「HEDGE GUIDE」