クラウドクレジット、丸井グループ発行のSB向けプライベートファンドを組成

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クラウドクレジット株式会社は3月16日、株式会社丸井グループが発行するソーシャルボンド(SB)向けプライベートファンドを組成すると発表した。SBは社会的課題の解決に貢献するプロジェクトに資金使途を限定した社債で、丸井グループが発行するSBはクラウドクレジット社と五常・アンド・カンパニー株式会社が参画する予定。

SBは「エポスカード」会員向け社債と個人投資家向け社債の2種。エポスカード会員向け社債は年限1年、発行額1億円程度、発行時期は未定。利率は年1%。証券会社が販売・顧客管理する従来の社債とは異なり、丸井グループが直接販売し、顧客管理も行う。ブロックチェーン技術の仕組みを利用することで、エポスカード会員限定で、一人でも社会貢献の取り組みに参加できる選択肢を提供する。また、顧客から預かった資金が、実際どのように活かされているかを同社ウェブサイトや統合報告書で公開、社会貢献への参画を実感できるよう配慮した。

さらに、金利の一部を「エポスポイント」で支払う、新しい投資の形となっている。このようなセキュリティトークン社債(デジタル債)の公募は、証券会社を除く事業会社として、国内初の取り組み。

個人投資家向け社債は年限3年を予定、発行額13億円、予定発行時期は今月で、利率は未定だが仮条件を年0.2%~年0.4%とする。主幹事は野村證券株式会社。

クラウドクレジット社は「日本の個人投資家と世界の信用市場をつなぐ」をコーポレートミッションとして、貸付型クラウドファンディングの仕組みを活用したファンドを組成・運用している。丸井グループとは2020年5月の資本業務提携を契機に、丸井グループ100%子会社のtsumiki証券株式会社との連携や、対談記事「社会とお金を育てる仲間たち」の公開などを行ってきた。

一方、丸井グループはクレジットカードによる金融サービスを展開しており、今回のSB発行を「途上国の応援と個人の資産形成を同時に実現することを目的とした『応援投資』の一環」と位置づけ、「ファイナンシャル・インクルージョン(金融包摂)に参画する顧客の創出を目指す」としている。

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