SMBC日興証券株式会社は3月9日、「新NISAに関する意識調査」の結果を「日興フロッギー白書『新NISA、みんな何買う?』」のタイトルで発表した。 記事から株が買える投資情報サービス「日興フロッギー」を調査主体として2月13日~20日に実施、SMBC日興証券の口座を持つ日興フロッギーのユーザー9584人と、インターネットリサーチ「Fastask」によるアンケート回答者計1545人を対象にした。
まずは日興フロッギーのユーザーで、新NISAの認知度は68%。利用意向は84%と高い。新NISAで魅力的と思うポイントは「非課税期間が恒久化されたこと」、次いで「非課税生涯投資枠が1800万円に拡大されたこと」と「売却すれば投資枠が復活すること」がランクイン。
成長投資枠で投資したい商品は「配当金がある株式」がそれぞれトップとなった。つみたて投資枠で投資したい商品は「米国株インデックス型投資信託」と「世界株インデックス型投資信託」の2種が僅差でトップという結果だった。
続いて、一般向けインターネットアンケートで、現在、投資や資産運用をしていると答えた人は40%、投資未経験者は45%。新NISAの認知度は35%。男女別/世代別に見ると、20代男性の認知度が69%と最も高い。同じ20代の中でも女性の認知度は36%と男女間でギャップがある。
新NISAを認知している人のうち、利用意向は全体が81%。「必ず利用したいと思う」と強い意向を示した人は、30代女性で47%と高く、20代男性は認知度こそ高かったものの、26%と低水準にとどまった。
日興フロッギーは、投資を今から始めてみたいかというアンケートをもとに、「投資始めたい度数」を今回の調査から算出を試みている。23年2月の「投資始めたい度数」は12.7となった。「株式マーケットが軟調であること、物価高によって生活の余裕がないことなどから、あまり投資意欲が高まっているとは言えない状況かもしれない」と同社は見る。
「余裕資金があれば、現時点でもっと投資を増やしてみたいと思いますか」という問いに対して、「たくさん増やしたいと思う」が32.8%、「少しは増やしたいと思う」が46.6%、「特に思わない」が18.1%、「少し減らしたいと思う」が1.1%、「大きく減らしたいと思う」が1.3%だった。
一方、すでに投資を始めている人を対象に、投資額を増やしてみたいかというアンケートから、「投資増やしたい度数」を算出。今月は46.7だった。「相場が軟調な場面では割安になっている株を拾いたいという心理もある。そうしたバリュー投資家の一部では、新たに資金を投入して株を買いたいという方もいるようだ」と同社。今後も継続的に算出し、投資意欲の高まりや減退を調査していく方針。
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HEDGE GUIDE 編集部 投資信託チーム
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