人工知能(AI)を開発するベンチャー企業、ファントムエーアイ株式会社 (東京都渋谷区)は新規事業拡大のため、株式会社日本クラウドキャピタル(東京都品川区)が運営する株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO(ファンディーノ)」で資金調達を開始する。1株あたり10万円で目標募集額 は4100万円、上限応募額は国内の株式投資型クラウドファンディングでは初となる9990万円に設定した。申し込みは17日午後7時の予定。
ファントムエーアイは株価・為替の予報サイト「兜予報」を運営する財産ネット株式会社(渋谷区)のグループ会社。財産ネット社は、AI ×Fintechを駆使し、証券会社や機関投資家、メディアに対し、自社開発の高精度な予測データ、シグナルを提供している。この技術とノウハウを仮想通貨の価格予想に適用していくため「ファントムAI プラットフォーム」を立ち上げた。
ファントムAI プラットフォームは、価格予想AIに金融工学や統計学などの専門家の知識を結集できるエコシステムの仕組みを取り入れ、より高度な予測精度を提供することを目指す。
また、ファントムAI プラットフォームのシステムは、AI×金融工学を組み合わせ、株価や為替の変動を予測円で表示している。
今後、システムを普及させていく上でのポイントは、世界中からプラットフォーム参画者を増やし、様々なブロックの専門家を引き寄せる仕組みを創ること。金融に限らず、さまざまな分野の専門家のプログラミングを取り入れることができる。
提供者に対しては、リワード型(成果報酬)モデルを取り入れることで解決していく。高い予測精度のアルゴリズムを生み出した参画者に対してはリワード(報酬)を付与する。将来的には株や為替、FX予測などにへの応用を視野に入れ、「人生100年時代」に有用なサービスとして成長させていくとしている。
同社と財産ネットの社長を兼任する荻野調氏は「当社の考えるフィンテックとは『ファイナンス』と『ネットビジネス』の融合。その視点で、大手銀行のネットバンキングなどを見ると、振り込み画面にしても一昔前の作り。一方、アマゾンなどネット通販サイトは非常に使いやすくできている」と日本企業の立ち遅れを指摘する。
ファントムAI プラットフォームについて「物理学では当たり前でも、金融の世界では目新しいアルゴリズムも含め、色々な知恵を集めて試すことができるプラットフォームを作り上げていく」と意欲を語っている。
今回、ファントムエーアイ社が資金調達を行う「ファンディーノ」は、株式会社日本クラウドキャピタル(東京都品川区)が運営する株式投資型クラウドファンディング。12日現在で国内取り引き量は1位、累計成約額は15億985万円。
投資家は、ファンディーノ上で一口10万円前後の小口からIPOやバイアウトを目指す企業の株式に投資することができ、投資後も投資先企業からのIR情報を定期的に確認することができるという特徴がある。
応募企業については、投資家保護の観点から、詳細な調査とリスクの洗い出しを行うなど厳正な審査を行い、その審査方針は「将来的にスケールする可能性のある会社かどうか?」「革新性はあるか?」「独自性はあるか?」といったような明確な基準に基づいている。審査過程も公認会計士・弁護士・税理士等有識者を中心としたチームで行い、審査会議においては多数決ではなく、審査員全員一致でなければ通過することができないという厳しい基準で審査を行っている。
ファンディーノで投資を実行するには、下記ウェブサイトで事前に登録を済ませておくことが必要となる。
【関連サイト】株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」[PR]
【関連ページ】FUNDINNO(ファンディーノ)の評判・概要
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定の企業・商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
HEDGE GUIDE 編集部 ソーシャルレンディングチーム
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