タクシーやバスを借り切り「移動の無料」の提供を目指すベンチャー企業nommoc(ノモック)が9月5日、東京エリアでサービスを開始した。日本たばこ産業株式会社(JT)との協業で、低温加熱型の加熱式たばこ用デバイス「プルーム・テック」「プルーム・テック・プラス」のみ使用可能な無料リムジンを、丸の内、渋谷エリアで走らせる。
同社は株式会社日本クラウドキャピタルの株式投資型クラウドファンディングサービス「FUNDINNO(ファンディーノ)」で2018年に投資を募集、目標募集額1600万円に対し上限応募額5000万円を調達した。
ノモックは、スマートフォンアプリで配車して、目的地まで無料で乗れる、“未来の移動体験”を提供するサービス。車両を広告メディアとすることで、利用者は料金が不要となる点で、ユーバーなどの配車サービスとは一線を画す。サービスの利用者を対象にしたターゲティング配信、特定のエリアでの訴求など、車体をフル活用した密度の濃い広告体験を提供する。
同社が描く広告モデルは、一社で車両を貸し切り、体験価値を提供できるコミュニケーションだ。外装ラッピングでのリーチの獲得、内装のデザインでのブランド訴求や、什器の設置、商品プロモーションなど、多角的なコミュニケーションだ。これらをアプリによる配車でのターゲティングで捕捉し、適切なターゲットに届けられる。8月には都内でテスト走行を実施。スマホアプリで、nommocを呼んで乗車し、意見や感想を募った。利用者はスマートフォンアプリの事前ダウンロード、アカウント登録だけで利用できるとあって話題となった。
JTとの協業は「たばこを吸う人と吸わない人が共存できる社会の実現に向けての想いに共感」(同社)したことが起点となった。プルーム・テック、プルーム・テック・プラスは、たばこ葉を燃やさないため燃焼による煙が発生せず、においを大幅に低減している。特に、自宅や自動車のような、周囲との距離が近いシーンにおいて価値を感じもらうため、車内では無料レンタルも実施する。
同社が本社を置く福岡エリアや東京での運営を軌道に乗せ、将来はAIを活用することで、個人の嗜好性を元にその人にあった情報(広告)が移動中の車内で流れるようになることを計画する。
対象エリアは渋谷区、新宿区、世田谷区、目黒区、千代田区、港区、中央区、江東区などの東京エリア(一部エリアを除く。利用可能なエリアはアプリで確認可能)
2020年のオリンピック・パラリンピック東京大会に向けた拡大、海外展開も目指すという。
ノモック社が資金調達を行った「ファンディーノ」は国内初の株式投資型クラウドファンディングサービスで、累計成約額は国内取引量1位の23億2323万円(2019年9月14日現在)。
投資家は、ファンディーノ上で一口10万円の小口からIPOやバイアウトを目指す企業の株式に投資することができ、投資後も投資先企業からのIR情報を定期的に確認することができる。
応募企業については、投資家保護の観点から詳細な調査とリスクの洗い出しを行うなど厳正な審査を行い、その審査方針は「将来的にスケールする可能性のある会社かどうか?」「革新性はあるか?」「独自性はあるか?」といったような明確な基準に基づいている。
審査は公認会計士等専門知識を有する者を中心とした専門家チームが行い、その後の審査会議においては多数決ではなく、会議メンバー全員一致で決定するという厳しい基準で審査を行っており、実際に審査を通過する企業は5%未満となっている。
ファンディーノで投資を実行するには、下記ウェブサイトで事前に登録を済ませておくことが必要となる。
【関連サイト】株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」[PR]
【関連ページ】FUNDINNO(ファンディーノ)の評判・概要
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定の企業・商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
HEDGE GUIDE 編集部 ロボアドバイザーチーム
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