米国ETFに投資するメリット・デメリットは?主な銘柄や取扱証券会社も

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米国ETFは、少額取引可能でリスク分散をしやすい一方、為替変動リスクや銘柄数の少なさ等がデメリットになるため、その特徴をしっかり押さえることが大切です。

この記事では、米国ETFに投資するメリットやデメリット、主な銘柄、取扱証券会社について詳しく解説しています。米国ETFへの投資を検討している方は、参考にしてみてください。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・銘柄への投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
※また、本記事は2022年3月14日時点の情報をもとに執筆されています。最新の情報については、ご自身でもよくお調べの上、ご利用ください。

目次

  1. 米国ETFに投資するメリット・デメリット
    1-1.リアルタイムで売買できる
    1-2.少額から投資できる
    1-3.リスク分散をしやすい
    1-4.低コスト
    1-5.銘柄数が少ない
    1-6.為替変動リスクがある
    1-7.信託報酬がかかる
  2. 米国ETFの銘柄5選
    2-1.バンガードS&P500 ETF(VOO)
    2-2.SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF(SPYD)
    2-3.インベスコQQQトラストシリーズ1ET(QQQ)
    2-4.バンガードトータルストックマーケットETF(VTI)
    2-5.バンガード・米国エネルギー・セクターETF(VDE)
  3. 米国ETFを購入できる証券会社
    3-1.マネックス証券
    3-2.楽天証券
    3-3.SBI証券
    3-4.DMM株
    3-5.PayPay証券
  4. まとめ

1 米国ETFに投資するメリット・デメリット

米国ETF(上場投資信託)とは、アメリカの証券取引所に上場して取引される投資信託です。まずは、米国ETFに投資するメリットを確認してみましょう。

1-1 リアルタイムで売買できる

投資信託の場合、基準価額が更新されるのは1日1回なので、購入するときの約定代金が確定するのは翌日以降です。一方、米国ETFを含めた上場投資信託は、以下の通り証券取引所の取引時間内であればいつでも取引可能なため、上場企業の株式と同じように、価格変動を見ながら取引できるのが特徴です。

米国時間 現地時間:9時30分〜16時00分
日本時間 標準時間:23時30分〜翌6時00分
サマータイム:22時30分〜翌5時00分

1-2 少額から投資できる

米国株には日本株のように単元株制度がありません。米国ETFも最低1口から購入できるため、大きな元手を用意することなく米国投資を始められます。例えば、米国経済を代表する30銘柄の株価を指数化したダウ平均に連動する「SPDR ダウ工業株平均ETF」は、1口当たり約3万9078円から購入可能です(2022年3月14日の終値を参考)。

一方、最低購入単位が100株と決められている日本株を購入する場合、数十万円から数百万円のまとまった資金が必要になることもあるため、米国ETFは、投資初心者の方でも始めやすい仕組みとなっています。

1-3 リスク分散をしやすい

米国ETFは様々な銘柄や資産の組み合わせによって運用される商品なので、1本購入するだけでリスク分散効果を期待できるのが特徴です。例えば、S&P500に連動する投資成果を目指す米国ETF「バンガードS&P500ETF」を1本購入すると、米国を代表する銘柄500社に少額から分散投資できます。

また、米国ETFを取り扱う一部の証券会社では、銘柄と購入タイミング、購入金額を設定するだけで、自動的に買い付けるサービスを提供しています。購入のタイミングは、月1回または週1回のように間隔を空けて指定できるため、平均単価を下げるようなリスクの分散効果を図れます。

1-4 低コスト

ETFは、通常の投資信託のように販売会社等に支払われる信託報酬(直接支払う費用ではなく、運用資産から間接的に差し引かれるコスト)が手数料として上乗せされないため、投資信託と比べてコストが基本的に安いのも特徴です。そのため、米国ETFの長期的な保有を検討している場合でも、低いコストで運用できます。

ただし、投資信託のインデックスファンドの中には、ETFの信託報酬より安い銘柄もあるので、購入する前にファンド概要をしっかり確認することが大切です。

1-5 銘柄数が少ない

米国ETFは投資信託に比べて取扱本数が少ない点はデメリットです。例えば、投資信託は各証券会社で数千本の取扱いがある一方、米国ETFの取扱銘柄数は業界最多水準のSBI証券、楽天証券、マネックス証券でも350本前後です。

このように、個別株や投資信託と比べて、投資する商品の選択肢が少ないため、豊富な選択肢の中から銘柄を選びたい方は、米国ETF以外の投資商品も視野に入れて検討することが大切です。

1-6 為替変動リスクがある

米国ETFは円で購入することも可能ですが、一部の銘柄に限られます。そのため、ドル建てで購入する場合、米国ETFの価格変動リスクに加えて、米ドル円の為替の値動きもリスクになります。米国ETFが値上がりしたとしても、為替が円安に振れていれば、損失を被る可能性があります。

1-7 信託報酬がかかる

米国ETFを保有していると、信託報酬と呼ばれるコストがかかります。信託報酬は商品によって異なり、ETFの信託報酬は投資信託より基本的に安いものの、個別株投資では発生しない手数料です。信託報酬は直接投資家が支払うわけではなく、毎日ファンドの資産から差し引かれ、価格上昇の圧力になります。

2 米国ETFの銘柄5選

以下では、米国ETFの中でも信託報酬が低く、株価指数に連動するタイプの銘柄をご紹介していきます(基準価額等の情報は2022年3月14日時点の情報です)。

2-1 バンガード・S&P500 ETF(VOO)

基準価額 386.16ドル
連動指標 S&P500指数
純資産 266,335百万ドル
信託報酬 0.03%
トータルリターン(1年) 8.19%

バンガード・S&P500 ETF(VOO)は、米国の株価指数S&P500に連動する投資成果を目指すETFです。米国大型株の組み入れ比率が高く、直近1年間のトータルリターンは8.19%と堅調に推移しています。信託報酬も0.03%と低コストなので、代表的な米国株全体に長期で投資したい方に適しています。

2-2 SPDRポートフォリオ・S&P500高配当株式ETF(SPYD)

基準価額 42.72ドル
連動指標 S&P500高配当指数
純資産 6,072百万米ドル
信託報酬 0.07%
トータルリターン(1年) 12.85%

SPDRポートフォリオ・S&P500高配当株式ETF(SPYD)は、S&P500高配当指数に連動する投資成果を目指すETFです。S&P500高配当指数は、S&P500指数に採用されている銘柄のうち、配当利回りの高い80銘柄の株価を指数化したものであるため、SPYDを買うことで高い配当金がもらえる企業に投資を行えます。

なお、組入銘柄には不動産をはじめ、金融やエネルギー、公益事業などが上位を占めているので、景気変動の影響を受けやすいことに注意が必要です。なお、直近1年間のパフォーマンスは、12.85%と好調です。

2-3 インベスコQQQ信託シリーズ(QQQ)

基準価額 324.40ドル
連動指標 ナスダック100指数
純資産 169,597 百万ドル
信託報酬 0.20%
トータルリターン(1年) 1.35%

インベスコQQQ信託シリーズ(QQQ)は、米国の株価指数であるナスダック100指数に連動する投資成果を目指すETFです。ナスダック100指数は、アップルやアマゾンなど米国のIT企業を中心に構成された指数であるため、成長産業の構成比率が高い傾向なので、ややリスクの高い銘柄です。信託報酬は0.20%と安いのですが、1年のトータルリターンは1.35%と横ばいです。

2-4 バンガード・トータルストックマーケットETF(VTI)

基準価額 211.99ドル
連動指標 CRSP USトータルマーケット・インデックス
純資産 266,048 百万ドル
信託報酬 0.03%
トータルリターン(1年) 2.53%

バンガード・トータルストックマーケットETF(VTI)は、米国を代表する株価指数の「CRSP USトータルマーケット・インデックス」に連動する投資成果を目指すETFです。CRSP指数は約4,000銘柄によって構成されており、VTIを買うことで米国市場全体に投資できます。信託報酬は0.03%と低いため、米国市場全体の恩恵に預かりたい方に適した銘柄です。

2-5 バンガード・米国エネルギー・セクターETF(VDE)

基準価額 106.63ドル
連動指標 MSCI USインベスタブル・マーケット・エネルギー25/50インデックス
純資産 8,372百万ドル
信託報酬 0.10%
トータルリターン(1年) 49.56%

バンガード・米国エネルギー・セクターETFは、「MSCI USインベスタブル・マーケット・エネルギー25/50インデックス」に連動する投資成果を目指すETFです。米国のエネルギーセクターから構成されており、主な銘柄は、石油の生成や探査、建設などの準備を手掛ける銘柄群になります。

原油資源価格が高騰していることから、直近1年間のパフォーマンスは49.56%と高い数値を出しており、インフレに強い銘柄となっています。

3 米国ETFを購入できる証券会社

以下では、米国ETFの取扱いが豊富で、取引手数料も安い国内の証券会社をご紹介していきます。

3-1 マネックス証券

米国ETF取扱銘柄数 351銘柄
最小取引単位 1株
取引手数料 最低手数料0円
約定代金の0.45%
最大手数料20ドル
為替手数料 買い:無料 売り:25銭

マネックス証券では、米国ETFを351銘柄取り扱っています。取引の最小単位は1株からで、約定代金の0.45%が取引手数料としてかかります。また、他社のネット証券と異なり、米ドルの買付時にかかる為替手数料は無料となっています。

なお、マネックス証券では対象となる米国ETF13銘柄の買付手数料が全額キャッシュバックされる「米国ETF買い放題プログラム」と呼ばれるキャンペーンが実施中なので、初心者の方でも米国ETF投資を後押ししてくれます。

3-2 楽天証券

米国ETF取扱銘柄数 363銘柄
最小取引単位 1株
取引手数料 最低手数料0円
約定代金の0.495%(税込)
最大22ドル(税込)
為替手数料 買い:25銭 売り:25銭

楽天証券は、米国ETFを363銘柄取り扱っています。最小取引単位は1株からで、取引手数料は約定代金に応じて0円〜最大22米ドル(税込)かかります。また、為替手数料は「買い」「売り」のどちらも25銭かかります。

楽天証券では米国ETFへの投資を応援しており、対象となる運用会社3社から9銘柄について、無料で買付可能です。なお、普段から楽天ポイントを貯めている方なら、楽天ポイントを利用することで米国株式を購入できるのも特徴です。

3-3 SBI証券

米国ETF取扱銘柄数 341銘柄
最小取引単位 1株
取引手数料 最低5ドル
約定代金の0.45%
最大20ドル
為替手数料 買い:25銭 売り:25銭

SBI証券は米国ETFを341銘柄取り扱っています。最小取引単位は1株からで、約定代金に応じて最低5米ドル〜最大20米ドルの取引手数料がかかります。為替手数料は売り買いともに25銭発生しますが、住信SBIネット銀行と外貨入出金サービスを使うことで、為替コストを4銭まで下げられます。

3-4 DMM株

米国ETF取扱銘柄数 185銘柄
最小取引単位 1株
取引手数料 0円
為替手数料 買い:25銭 売り:25銭

DMM株は米国ETFを185銘柄取り扱っています。米国株の取引手数料が一律0円なので、約定代金を気にすることなく、取引できるのが大きな特徴です。為替手数料は売り買いともに25銭で、米国ETFの売買を繰り返したい方に適しています。

3-5 PayPay証券

米国ETF取扱銘柄数 26銘柄
最小取引単位 1,000円
取引手数料 現地時間9時30分〜16時:基準価格の0.5%
上記時間以外:基準価格の0.5%〜0.7%
為替手数料 買い:35銭 売り:35銭

PayPay証券の米国ETFの取扱銘柄数は26銘柄です。PayPay証券はスマートフォン専業の証券会社であり、最小取引単位は金額ベースで1,000円からと少額なので、初心者の方でも手軽に米国ETF投資にチャレンジできます。

なお、取引手数料は約定代金ではなく取引時間によって異なり、現地時間内に取引するほど基準価格に対するスプレッドを抑えられるのも特徴です。

まとめ

米国ETFに投資することで、少額からリスクを抑えて分散投資できるなどのメリットがある一方、為替変動リスクや信託報酬などの手数料にも注意して銘柄選びを行うことが大切です。

また、米国ETFを取り扱っている証券会社は様々ありますが、取扱銘柄数や取引手数料はそれぞれ異なるので、事前に調べた上でご自身の投資目的に合うサービスを検討してみてください。

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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム

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