大学生でもできる投資は?それぞれのメリット・リスクや始め方

2022年4月に、成人年齢が20歳から18歳に引き下げられました。大学に入学したらすぐに投資を始められるようになったのです。

この記事では大学生でもできる投資方法とメリットやリスクについて解説します。

目次

  1. 大学生で投資を始めるメリット
    1-1.就活で役立つ
    1-2.金融や経済の知識が身につく
  2. 成人年齢引き下げによって大学生も金融教育の必要性が高まる
  3. 大学生向けの金融商品とメリット・リスク
    3-1.株式投資
    3-2.投資信託
    3-3.つみたてNISAを利用する
  4. まとめ

1.大学生で投資を始めるメリット

大学生で投資を始めるメリットについて解説します。

1-1.就活で役立つ

株を購入する際には、候補となる企業を納得いくまで調べることになります。数ある企業の中から、どの企業が有望なのか、さまざまな角度から研究することになります。このように企業に対する理解や知識を深めていくことが、就職活動に必要な業界研究や企業研究につながっていくのです。

また、株式投資をしていれば、株価にも興味がわくはずです。社会情勢や経済状況、企業の業績に左右される株価を追うことは、時事ニュースを追うことでもあります。こうして得た知識や情報は、世間体や他人の意見に惑わされず、自分の考えで業界や企業を選ぶことにつながります。さらに、就職試験や面接の際にも大いに役立つことでしょう。

1-2.金融や経済の知識が身につく

就活だけでなく、筆者が考える大学生が株を売買するメリットの一つは、株取引によって社会や経済の仕組みが理解できるようになるからです。

社会の仕組みを理解できるようになることは、大学生にとって大きなメリットです。経済学・経営学・商学などを学ぶ学生はもちろん、社会学や国際学・教育学・心理学・福祉学、情報学や工学などを学ぶ学生などにとっても、株価がなぜ動くのかや株価が上下することで社会や企業、自分たちの生活にどんな影響があるのか、といったことに関心を持つことは大きな意義があります。

2.成人年齢引き下げによって大学生も金融教育の必要性が高まる

2022年4月、成人年齢が20歳から18歳に引き下げられました。成人年齢引き下げ後のトラブルを防ぐためには、金融教育が欠かせません。

18歳になると、保護者の同意がなくても、自分ひとりでクレジットカードの契約や銀行や証券口座の開設ができるようになります。しかし18歳といえば、まだ高校3年生や大学1年生であり、社会人になっていないことがほとんどです。社会的な経験も少ないため、契約書へのサインなどで詐欺に遭う可能性も高くなります。

トラブルを防ぐためには、18歳になる前に、金利やローンの仕組み、消費者トラブルなどに関する知識を身に付けておく必要があるのです。ですから、成人年齢の引き下げにより、とくに高校生の金融教育が急務となっています。

大学生でも、金融庁が「基礎から学べる金融ガイド」を発行しているので、基礎的な金融知識を学ぶようにしてください。

3.大学生向けの金融商品とメリット・リスク

民法改正による成年年齢引き下げに伴い、SBI証券楽天証券などのネット証券でも2022年4月1日から総合口座の口座開設年齢要件が、20歳以上から18歳以上に引き下げられました。大学に入学する年齢でも株式投資を始められるようになったのです。

それでは、大学生の方にも取り組みやすい代表的な金融商品を紹介します。

3-1.株式投資

企業が活動資金を調達する方法のひとつに「株式」の発行があります。そして、株式を購入する(会社に資金を提供する)「株主」は、発行会社の投資家(所有者)となるのです。株主は、会社への出資と引き換えに、株主総会での議決権、配当金や株主優待を受ける権利を得ることができます。

株式投資の主な魅力は「キャピタルゲイン (値上がり益)」です。株価が安いときに株を買って、株価が上がってから売れば、その差額が利益になります。また、企業が利益をだしたときに株主に利益を分配する「インカムゲイン(配当金)」や、企業によっては自社製品やクーポンを株主に提供する「株主優待制度」も、株式投資の魅力です。

株式投資というと、数百万円といったまとまった資金が必要だと思う人もいるかもしれませんが、SBI証券などでは1株数百円から購入できる「単元未満株」制度があるので、まずは少額から株式投資を始めると良いでしょう。

ただし、株式投資は元本が保証された金融商品ではありません。損失がでるリスクもあるので、必ず余裕資金(無くなっても生活に支障がないお金)で投資するようにしてください。

3-2.投資信託

投資信託とは、投資家から集めた資金を一つのファンドにまとめ、専門の運用会社が国内外の株式や債券などに分散投資し、その運用成果を投資家に分配する金融商品です。

投資信託の大きなメリットは、少額から始められることです。投資家の資金をすべて集めて一つのファンドとして運用するため、一つひとつの資金が少なくても効率的に運用できます。また、ファンドは複数の商品に投資するため分散投資効果が得られ、個別株式などに比べてリスクを抑えられます。

ネット証券を利用すれば、投資信託は100円から購入可能です。また、投資信託は投資のプロであるファンドマネージャーが投資家に代わって運用を行うため、その豊富な経験やノウハウを活用できます。

大学生で投資が初めてという人には、投資信託も良い選択肢です。ただし、投資信託も元本が保証された金融商品ではないので、少額から始めるようにしてください。

3-3.つみたてNISAを利用する

投資信託を購入するときは、「つみたてNISA」を利用するとよいでしょう。「つみたてNISA」は、少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です(2018年1月より開始)。つみたてNISAを利用すれば、投資信託の運用益や分配金に税金がかかりません。

成人年齢引き下げの民法改正に伴い。 2023年1月1日以降は、つみたてNISAの口座を開設できる年齢が20歳以上から18歳以上に変更されます。

つみたてNISAの対象商品は、公募株式投資信託や上場投資信託(ETF)に限定されており、長期・積立・分散投資に適していて、手数料も低く、分配頻度も少ないので、初心者や幅広い年齢層の方に利用しやすい制度となっています。

注意したいのは、つみたてNISA口座では、年間40万円の投資枠を一度に使うことができず、毎月一定額を積み立てる必要があることです。つまり、40万円の枠をすべて使い切ろうとすると、毎月33,333円ずつ投資信託を購入する必要があります。

もちろん、40万円の枠をすべて使う必要はなく、毎月1万円ずつ積み立てていくことも可能です。ただし、年間12万円しか積み立てなかったとしても、投資枠の残り28万円を翌年に持ち越すことはできないので注意が必要です。

まとめ

成人年齢の引き下げによって、18歳から投資ができるようになりました。株式投資や投資信託は数百円といった少額から購入できるので、大学生でも気軽に始められます。始める場合はまずは少額からチャレンジし、投資に慣れるようにしてください。

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山下耕太郎

山下耕太郎

一橋大学経済学部卒業後、証券会社でマーケットアナリスト・先物ディーラーを経て個人投資家・金融ライターに転身。投資歴20年以上。現在は金融ライターをしながら、現物株・先物・FX・CFDなど幅広い商品で運用を行う。ツイッター@yanta2011