つみたてNISAのおすすめ銘柄は?人気10本の手数料や成績比較も

つみたてNISAは、少額から定期的に金融商品を買い付けることで、税制優遇措置を受けながら資産形成を行える制度です。投資初心者や未経験者でも取り組みやすいため、口座数は2021年6月時点で40万口座を超えており、長期投資に向いた様々な銘柄が運用されています。

そこでこの記事では、つみたてNISAの特徴や初心者向けの銘柄について詳しくご紹介します。つみたてNISAを始めたい方や、長期投資に向いた銘柄を知りたい方は参考にしてみてください。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
※本記事は2021年11月16日時点の情報をもとに執筆されています。最新の情報については、ご自身でもよくお調べの上、ご利用ください。

目次

  1. つみたてNISAとは
  2. つみたてNISAに適する銘柄10選
    2-1.eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
    2-2.eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)
    2-3.eMAXIS Slim 先進国株式インデックス
    2-4.eMAXIS Slim 新興国株式インデックス
    2-5.eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)
    2-6.楽天・全米株式インデックス・ファンド
    2-7.楽天・全世界株式インデックス・ファンド
    2-8.ニッセイ外国株式インデックスファンド
    2-9.ニッセイ日経225インデックスファンド
    2-10.ひふみプラス
  3. つみたてNISAに適する銘柄の選び方
  4. つみたてNISAの始め方
  5. まとめ

1 つみたてNISAとは

つみたてNISA(少額投資非課税制度)は、投資信託などの分配金・配当金や譲渡益を一定期間、非課税にする制度です。

通常、投資で配当金や譲渡益等の利益が出た場合、20.315%の税金を納める必要があり、例えば、株や投資信託を運用して30万円の利益が出れば、30万円×20.315%=60,945円が徴収される税額になります。

一方、つみたてNISAなどの少額投資非課税制度を活用すると、運用で得た分配金・配当金や譲渡益が最長20年間非課税となり、20.315%の税金が免除されます。非課税投資枠は、毎年40万円を上限として20年間で最大800万円です。

なお、つみたてNISAは、長期の積立・分散投資を目的としているため、対象となる金融商品は「公募株式投資信託」と「上場投資信託(ETF)」に限定されますが、公募株式投資信託の場合、販売手数料ゼロ、信託報酬は一定水準以下と定められているので、取引手数料を抑えることも可能です。

また、つみたてNISAでは、一定額を継続的に投資する「ドルコスト平均法」を用いて運用するのが基本スタイルとなります。購入価格の安い日には多く、価格の高い日には少なく買い付けるので、長期で継続するほど平均購入価格も平準化され、リスクを抑えた運用が可能です。

また、つみたてNISAでは自動で買付けを行うので、マーケットタイミングを計るなど高度な金融リテラシーを必要としないため、投資知識や経験のない初心者でも始めやすくなっています。

2 つみたてNISAに適する銘柄10選

つみたてNISAは、長期の積立・分散投資に適した公募株式投資信託と上場投資信託(ETF)に限られるため、比較的リスクの小さい投資信託の中から選ぶことができます。

以下は、①取引コストの低さ、②長期的なパフォーマンス、③流動性の観点から選出した長期投資に向くつみたてNISA銘柄10選です。詳しく確認していきましょう。

ファンド名 純資産額 買付手数料 管理費用(信託報酬含む) トータルリターン(3年)
eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 7,981.95億円 なし 0.0968% 20.09%
eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー) 3,457.29億円 なし 0.1144% 16.85%
eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 2.790.87億円 なし 0.1023% 18.32%
eMAXIS Slim 新興国株式インデックス 765億円 なし 0.187% 10.99%
eMAXIS Slim バランス(8資産均等型) 1,236.06億円 なし 0.154% 9.01%
楽天・全米株式インデックス・ファンド 4,210.07億円 なし 0.162% 20.34%
楽天・全世界株式インデックス・ファンド 1,392.59億円 なし 0.212% 16.54%
ニッセイ外国株式インデックスファンド 3,577.95億円 なし 0.1023% 18.30%
ニッセイ日経225インデックスファンド 2,030.67億円 なし 0.275% 11.80%
ひふみプラス 4,950.80億円 なし 1.078% 11.32%

2-1 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)

米国の代表的な株価指数であるS&P500指数に連動することを目指すインデックスファンドです。S&P500指数は、米国の代表的な500銘柄を時価総額加重平均したもので、組み入れ上位銘柄には、アップル、マイクロソフト、アマゾンなど世界的企業が多く入っています。

また、取引手数料である管理費用は0.0968%と低く、他のファンドと比べて低コストです。さらに、このファンドは、米国市場の約80%を網羅するなど幅広く分散されているので、分散投資効果を期待しやすく、長期運用に適した銘柄となっています。

2-2 eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)

全世界の株式の値動きを示すMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックスに連動することを目指すインデックスファンドです。このファンドは、全世界の株式に投資しており、先進国および新興国まで幅広く分散されているのが特徴です。

本来、全世界株式に国際分散投資する際には、相応のコストや時間がかかります。しかし、このファンドを1つ購入すると少額から国際分散投資を実現できるため、投資初心者でも資産形成を図りやすい商品となっています。

2-3 eMAXIS Slim 先進国株式インデックス

日本を除く先進国22か国に上場する大・中型株の値動きを示すMSCIコクサイ・インデックスに連動することを目指したインデックスファンドです。構成比率は、米国株約7割、その他欧州株、カナダ株、オーストラリア株など、幅広く分散されているのが特徴です。

コロナ禍以降の先進国経済は、基本的に回復を続けているため、今後もパフォーマンスを期待できるファンドとなっています。

2-4 eMAXIS Slim 新興国株式インデックス

新興国の大型株を対象とした時価総額加重平均型のインデックスであるMSCIエマージング・マーケット・インデックスに連動することを目指したインデックスファンドです。特に中国や台湾、韓国、インド、ブラジルなどの経済成長を期待できる国に多く投資しているのが特徴で、高いパフォーマンスを期待できます。

また、投資先は27か国と幅広く分散されているため、新興国特有の市場変動リスクの緩和も図られたファンドとなっています。

2-5 eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)

世界各国の株式、公社債、不動産投資信託証券に連動することを目指したファンドです。ファンドの構成比率は、世界各国の株式に約37.5%、公社債に約37.5%、不動産投資信託証券に約25%となっており、国別および複数のセクターに分散投資しているのが特徴です。

各セクターにバランス良く投資されているため分散効果を期待できるほか、リスクを抑えた長期運用が可能です。

2-6 楽天・全米株式インデックス・ファンド

米国株式の約4,000銘柄をカバーするほか、主力商品であるバンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VTI)に投資するファンドです。中小型株を含むあらゆる米国株式に投資しているため、このファンドを1つ購入すると米国株式全体を網羅できるのが特徴です。

2-7 楽天・全世界株式インデックス・ファンド

全世界の株式の約8,800銘柄をカバーしており、バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)に投資するファンドです。先進国のみならず、新興国を含む45か国以上の大・中・小型株に投資しているため、このファンドを1つ購入すると、全世界の株式をカバーできます。

2-8 ニッセイ外国株式インデックスファンド

運用するベンチマークがeMAXIS Slim 先進国株式インデックスと同じく、MSCIコクサイ・インデックスを採用しているファンドです。そのため、日本を除く先進国株式全体に投資できるので、先進国経済の成長に伴う恩恵を受けられます。

2-9 ニッセイ日経225インデックスファンド

日本の代表的な株価指数である日経平均株価に連動することを目指すインデックスファンドです。日経平均株価はニュースで目にする機会も多く、投資初心者にとっても理解しやすい株価指数です。

組み入れ上位銘柄は、KDDI、ソフトバンクグループ、京セラ、リクルートなど国内有名企業が中心となっており、日経平均株価に動きに合わせたリターンを期待できるのが特徴です。

2-10 ひふみプラス

国内外の上場株式を対象に日本の成長企業や割安銘柄などに投資するファンドです。日本株がメインの投資先ですが、つみたてNISA銘柄に多いパッシブファンドではなく、ファンドマネージャーの手腕によって運用されるアクティブファンドになります。

管理費用は他のファンドより割高ですが、アクティブファンドの中では、比較的低く設定されています。

3 つみたてNISAに適する銘柄の選び方

つみたてNISAの銘柄を選ぶ際は、各ファンドの特徴を理解した上で、将来設計や運用方針に合ったファンドを選ぶことが大切です。

例えば、リスクを極力抑えて運用したい場合、「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」のように幅広く国際分散されたファンドが適しています。

一方、「eMAXIS Slim 新興国株式インデックス」「ニッセイ日経225インデックスファンド」「ひふみプラス」は全世界株式や全米株式ファンドに比べると、ややリスクが高くなるため、リターンを重視したい場合に向いたファンドです。

また、もう少しリターンを狙いたい場合、「楽天・全米株式インデックス・ファンド」「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」など、より成長の見込める米国株インデックスに投資するファンドが候補になります。

4 つみたてNISAの始め方

つみたてNISAを始めるには口座開設が必要です。最初につみたてNISA口座を開設する金融機関(銀行、証券会社など)を決め、総合口座と合わせて、つみたてNISA口座の開設手続きを行うのが基本的な流れです。

口座開設は、各銀行や証券会社からネット申込みが可能です。本人確認書類等の提出後、審査に通れば手続き完了となります。

口座開設後は口座への入金設定を行います。入金方法は、自動引き落とし、ネット入金、銀行振込入金、ATMカード入金等があるので、自分に合った方法を選択します。

次に、積立投資する商品を選択します。購入可能な銘柄は、各銀行や証券会社のつみたてNISAページで確認できるので、希望の銘柄を選択し、積立設定を行います。

最後に、積立金額を設定します。つみたてNISAの非課税投資枠は年40万円となっているので、月々最大3万3000円が上限となります。積立ペースは、毎日、毎週、毎月から選択できるので、自分のペースで積み立てることができます。

なお、年間上限40万円の枠を全て使わなかった場合、未使用枠を翌年に繰り越すことはできないため、留意しておきましょう。

まとめ

つみたてNISA対応のファンドは、金融庁の厳格なルールをクリアしているので、比較的リスクが小さく、継続的なリターンを期待できる銘柄が揃っている点も特徴です。また、非課税投資枠を活用すると年率20.315%の所得税を支払う必要がないため、運用コストを極力抑えたい方にも適した資産形成方法となっています。

つみたてNISAを行う際は、目論見書や運用報告書などで各銘柄の特徴やリスク・注意点をしっかりと把握した上で選ぶようにしましょう。

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