松井証券「投信工房」の手数料は安い?他ロボアドバイザーと比較

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投資の知識がなくても、難しい部分をAIにおまかせして資産運用できるロボアドバイザー。数あるロボアドバイザーサービスの中でも、松井証券が運営する「投信工房」は100円から積立ができ、アドバイス型のため年間のコストも低水準ということで始めやすいサービスです。

ただ、はじめてロボアドバイザーの利用を検討している人にとっては、どんなサービスなのか、本当に他のサービスよりも安いのかなど様々な疑問や不安が湧いてくることも多いでしょう。

今回は、投信工房とは何か、他のロボアドバイザーとの手数料比較などを詳しくご紹介していきます。

目次

  1. 松井証券「投信工房」とは?
  2. 投信工房にかかる費用は信託報酬年率0.3%程度のみ
  3. 投信工房の手数料は安いのか?他のロボアドバイザーと比較
  4. 松井証券「投信工房」に関するQ&A
    4-1.口座開設・管理費は無料か
    4-2.スマホでも利用が可能か
    4-3.口座開設に必要な書類はあるか
    4-4.取引で注文した際の支払い方法について
    4-5.投資信託で得た収益は確定申告しないといけないのか
  5. まとめ

1.松井証券「投信工房」とは?

本題に入る前に、まずは投信工房とは何かについて簡単に解説していきます。
投信工房は、8つの質問に答えるだけで自分の理想に合わせた資産運用方法を提案する「アドバイス型ロボアドバイザー」のサービスです。

資産運用をすべて任せることができる「投資一任型」のロボアドバイザーと異なり、ロボアドバイザーからのアドバイスを元に自分で投資信託を選んで資産運用をしていきます。自分で運用していかなければならないというデメリットもありますが、その分手数料も安く済むのが特徴です。

その他、ロボアドバイザーから提案されたものから、自分の好きな商品や運用方法に変更することも可能です。アドバイスを元に、慣れてきたら自分の好きな運用方法で資産を形成していきたいという人に向いているサービスと言えます。

また、投信工房では最低投資額100円から資産運用をすることも可能です。積立のタイミングも月ごと・週ごと・1日ごとと、自分の好きなタイミングに設定したうえで投資を行えます。

「まずはお試しで投資を始めてみたい」という人にも適しているサービスです。

2.投信工房にかかる費用は信託報酬年率0.3%程度のみ

投信工房の最大の魅力は、年間コストが年率平均0.3%程度(税込、2022年7月2日時点)のみというところです。口座開設やサービスの利用料・口座管理費や購入時手数料は無料で、かかるコストは年間の信託報酬等だけとなっています。

投信工房のコストが低いのは、アドバイスを元に自分で資産運用をしていくスタイルを採用しているからです。先ほどご紹介したとおり、投信工房はアドバイス型のロボアドバイザーを起用しています。

ロボアドバイザーは、投資家への質問の答えを元に適切な運用方法を提案し、投資家はそのアドバイスを元に最終的に取引をするかどうかを決めていきます。

ロボアドバイザーにほぼ丸々投資を任せる一任型のサービスとは異なり、あくまで「投資家が判断した上で取引をしなければならない」という点からコストが安く設定されているのです。

投資一任型のロボアドバイザーの場合は、ETFの選定・売買などサービス利用中の運用報酬がかかる分、アドバイス型と比べて年間コストが高くなります。

そのため、投信工房では年間でかかるコストが他のロボアドバイザーと比べて安い水準である信託報酬0.3%程度で運用がスタートできるのです。

3.投信工房の手数料は安いのか?他のロボアドバイザーと比較

とはいっても、はじめてロボアドバイザーの利用を検討している人の中には、「本当に他のサービスよりもコストは安いのか」「長期的に利用を考えているから、少しでもコストがかからないロボアドバイザーを利用したい」と、このように考えている人もいるはずです。

ここでは、そんな人のために投信工房の年間コストと他のロボアドバイザーの年間コストを表にしてまとめました。ロボアドバイザーの利用を検討している方は、ぜひご参考ください。

項目 投信工房 WealthNavi THEO+docomo 楽ラップ
最低投資額 100円~ 1万円~ 1万円~ 1万円~
手数料 無料 預かり資産の1.1%(現金部分を除く、年率・税込) 年率1.1% 年率0.715%
実質コスト 0.3%程度 預かり資産の1.1%(現金部分を除く、年率・税込)+ETF保有コスト(0.08%~0.13%、ETFから差し引かれる) 1.1%+ETF保有コスト(年率の明記なし) 0.963%

大手のロボアドバイザー、「WealthNavi(ウェルスナビ)」「THEO+docomo」「楽ラップ」の各コストを比べるとこのようになります。合計コストを見る限り、投信工房が圧倒的に安いことが分かります。

自分の好きな商品を組み合わせて資産形成をしていきたい・コストが安くて使いやすいロボアドバイザーを探している人は、ぜひ参考にしてみてはいかがでしょうか。

4.松井証券「投信工房」に関するQ&A

その他、利用を検討している人向けに投信工房に関するQ&Aをご紹介していきます。

「手数料が安いのは分かったけれど、具体的にどんなサービスなのか分かっていない」「確定申告など詳しいところまで知りたい」、そんな人は、ぜひ参考にしていただければと思います。

4-1.口座開設・管理費は無料か

投信工房でかかるコストは、信託報酬等の0.3%程度のみです。口座開設はもちろん、利用料・管理費等は原則無料となっています。

ただし、書面の郵送を希望する場合は年間1,000円かかりますのでご注意ください。

4-2.スマホでも利用が可能か

投信工房は、PCだけでなくスマホアプリでも利用可能です(スマホブラウザでの利用は不可能となっています)。

ポートフォリオの情報や資産情報などをスマホで簡単にチェックできるので、スキマ時間にも運用状況が確認できます。アプリはApp Store・Google Play Storeから無料でダウンロード可能です。

4-3.口座開設に必要な書類はあるか

投信工房で口座開設をする場合、以下いずれかの書類(コピー可能)を用意する必要があります。

  • 運転免許証
  • 印鑑登録証明書
  • 住民票(発行から6ヶ月以内)
  • 住民基本台帳カード
  • 保険証
  • マイナンバーカード

なお、顔写真付きの身分証明書の場合は1点、それ以外の身分証明書は2点(例:保険証×住民票)を送付しましょう。本人確認書類は、オンラインでアップロードできます。

4-4.取引で注文した際の支払い方法について

投信工房で注文(購入)を行う場合、あらかじめ松井証券口座に入金しておく必要があります。

入金方法は、銀行振込・ネットリンク入金・らくらく振替入金等です。なお、クレジットカードやデビットカードでの入金は不可能とのことなので、注意してください。

4-5.投資信託で得た収益は確定申告しないといけないのか

原則、投資信託で得た収益は税金がかかります。そのため、税金を納付するために確定申告もしなければなりません。

ただし、証券口座と同時に特定口座(源泉徴収あり)を開設すれば、自分で確定申告をする必要はありません。「源泉徴収あり」を選択することで、証券会社が税金の計算から納付まで代わりに行ってくれます。

なお、特定口座を開設しても「源泉徴収なし」を選択してしまった場合は自分で確定申告を行わないといけないので注意してください。

※特定口座は、原則証券口座を開設した後に開設可能です。ただし、証券口座をまだ開設していない人の場合は、証券口座と特定口座を同時に開設できます。

まとめ

今回は、松井証券の「投信工房」の手数料やその他の情報について解説していきました。大手の投資一任型ロボアドバイザーと比べると、投信工房で運用を始めた場合にかかる年間コストは低いメリットがあります。

その分、アドバイスを元に自分で運用方法を決定していかなければなりませんが、逆を言えば自分の好きな商品を組み合わせて資産運用をしていけるというメリットがあります。

はじめて投資信託を始める方、コストが低いロボアドバイザーを利用したいと考えている方は、ぜひ今回の記事を参考にしていただければと思います。

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もちころ

難しいお金のことを分かりやすく解説する系ライター。現在FP(ファイナンシャルプランナー)2級勉強中。得意分野は投資信託・ロボアドバイザー・ふるさと納税。ある程度お金が貯まったらつみたてNISAにチャレンジしたいなと思ってます。読者の皆様の役に立つ記事を書けるよう頑張っていきます。