TECROWD(テクラウド)の評判・口コミは?特徴や注意したいリスクも

※ このページには広告・PRが含まれています

TECROWD(テクラウド)は、数ある不動産投資型クラウドファンディングの中でも、モンゴル・カザフスタンをメインに中央アジアの不動産物件に投資できる特徴的なクラウドファンディングサービスです。

今回はTECROWDの評判や口コミとともに、サービスの概要・特徴、注意したいリスクについて紹介します。TECROWDで海外不動産投資を考えている方はご参考ください。

目次

  1. TECROWD(テクラウド)の概要と特徴
    1-1.新興国の不動産に投資できる
    1-2.日本の運営会社が建設・監修している
    1-3.投資リスクを軽減する仕組みづくり
  2. TECROWD(テクラウド)のメリット
    2-1.リスク軽減を図りながら高いリターンを期待できる
    2-2.発展途上国に投資できる
    2-3.海外不動産投資が始めやすい
  3. TECROWD(テクラウド)のデメリット
    3-1.元本は保証されない
    3-2.高いリターンが見込める反面、ややハイリスク
  4. TECROWD(テクラウド)の注意点・リスク
    4-1.新興国に対するカントリーリスク
    4-2.物件・エリアの情報が集めにくい
  5. TECROWD(テクラウド)の評判・概要
  6. まとめ

1.TECROWD(テクラウド)の概要と特徴

TECROWD(テクラウド)TECROWD(テクラウド)はTECRA株式会社が運営する不動産投資型クラウドファンディングサービスです。運営会社は日本や海外で建設業や不動産業を営んでおり、不動産の設計・建築、売買・賃貸の仲介、管理など、幅広い事業を手掛けています。

TECROWDは「新興国の発展に投資ができる不動産クラウドファンディング」をコンセプトに、2023年11月時点までに55件のファンドを提供しています。

TECROWDに関するニュース

1-1.国内外の様々な不動産に投資できる

TECROWDでは、経済成長が著しいモンゴルやカザフスタンなど中央アジアの新興国の不動産を投資対象にしています。その他、日本やアメリカなど先進国の不動産を対象とした案件も増えており、投資国を分散したい方にも利用しやすいサービスとなっています。

ファンド名 投資国 募集金額  募集想定利回り 運用期間(予定)
TECROWD55号ファンド Texas Energy Park アメリカ 1,410,800,000 円 年利11.50% 36ヶ月
TECROWD54号 THE SECOND nasukogen forest house 日本 122,400,000 円 年利7.00% 24ヶ月
TECROWD53号ファンド Texas Energy Park アメリカ 2,416,400,000 円 年利11.50% 36ヶ月
TECROWD52号ファンド障がい者向けグループホーム「AMANEKU八王子中野山王」 日本 423,200,000 円 年利8.00% 24ヶ月
TECROWD51号ファンド障がい者向けグループホーム「AMANEKU八王子美山町」 日本 93,700,000 円 年利8.00% 24ヶ月
TECROWD50号ファンド Ambassador Residence モンゴル 70,800,000 円 年利8.00% 24ヶ月
TECROWD 49号ファンド ZONE shinsaibashi west 日本 370,200,000 円 年利7.00% 24ヶ月
TECROWD48号ファンド Hoimor office / Ambassador Residence モンゴル 89,400,000 円 年利8.00% 24ヶ月
TECROWD47号ファンド KHAN VILLA phase2 カザフスタン 1,043,000,000 円 年利10.00% 14ヶ月
TECROWD46号ファンド KHAN VILLA phase2 カザフスタン 1,226,000,000 円 年利10.00% 14ヶ月

想定利回りは日本国内の案件でも年利7.00%~8.00%、海外のファンドでは8.00%~11.50%と非常に高い利回りが設定されています。

特に、アメリカのファンドは2023年11月に募集開始され、アメリカ・テキサス州における大規模データセンタープロジェクトの案件です。2案件を合わせた募集額は40億円近い規模となっており、不動産クラウドファンディングのスキームではトップクラスの規模となっています。

1-2.日本の運営会社が建設・監修している

TECROWDの投資対象となる不動産物件は、運営会社のTECRA株式会社が建設・監修を行っています。

海外不動産投資では、現地の事情や技術的なトラブルなどによって、建設が途中でストップしたり、資金調達が叶わずに物件が完成しなかったりするリスクがあります。

一方、TECROWDの投資物件はTECRA株式会社によって施工されており、日本の建築技術によって品質基準を満たしています。実績豊富な日本企業が監修に入っていることで、海外不動産投資で懸念材料となりやすいプレビルド案件のリスクを軽減しています。

1-3.投資リスクを軽減する仕組みづくり

TECROWDでは1口10万円から投資が可能です。また、元本毀損のリスクを軽減するために「優先劣後方式」を採用しています。

これは、損失が発生した場合に運営会社の劣後出資分から損失負担を行うもので、一定割合の損失までは投資家が損失を被らないようにするための仕組みです。

さらに、不動産に対してあらかじめ円建てにて一括借り上げを行っているため、日本と投資国間の為替変動リスクも軽減しています。

2.TECROWD(テクラウド)のメリット

TECROWDを利用した投資には下記のメリットがあります。

  • リスク軽減を図りながら高水準のリターンを期待できる
  • 発展途上国に投資できる
  • 不動産投資が始めやすい

2-1.リスク軽減を図りながら高いリターンを期待できる

TECROWDで提供されている海外不動産投資ファンドの募集想定利回りは、9.0%~11.0%の高水準となっており、国内不動産を扱う他のクラウドファンディングサービスと比較して高いリターンを期待できるファンドとなっています。

加えて、優先劣後方式の採用や円建てによる一括借り上げによって、元本毀損リスク・為替変動リスク・空室リスクなどさまざまなリスクを軽減できるようになっています。

海外不動産投資によって高いリターンによる運用を希望する方や、新興国での投資リスクを軽減しながら運用したい方に、向いているサービスといえるでしょう。

2-2.発展途上国に投資できる

TECROWDでは、経済成長が見込める中央アジアの国(現在はモンゴルのみ)の不動産に投資可能です。

不動産投資に限らず、新興国への投資は手続き・情報集めなどに手間が掛かりやすいものです。手軽に新興国へ投資できるTECROWDは、投資家にとっての選択肢を増やすものとなります。

2-3.海外不動産投資が始めやすい

日本で不動産投資を行う場合、不動産を取得するためにローンを組むケースが多く、金融機関の審査を受けることになります。

しかし、海外不動産投資の場合は不動産投資ローンを融資してらもらえる金融機関は少ないうえ、融資を得られたとしても多額の自己資金を必要とされます。資金調達の面で、海外不動産投資は個人投資家が始めるにあたってのハードルが高い投資方法と言えるでしょう。

自己資金の少ない個人投資家が検討しづらかった海外不動産投資ですが、TECROWDのような不動産投資型クラウドファンディングサービスを利用することで、実際に不動産を所有することができないものの、間接的に少額資金で海外不動産へ投資することができます。

また、実際の運営・管理を運営会社に任せられる点も、情報収集がしづらい新興国投資においてメリットとなります。クラウドファンディングでは運営時の手間が掛かることはなく、投資をした後は配当を待つだけとなります。税務についてもすべて国内で行えるため、知識や経験が少なくても海外不動産投資を始めやすくなっています。

3.TECROWD(テクラウド)のデメリット

一方で、TECROWDには下記のようなデメリットがあります。

  • 元本は保証されない
  • 新しいサービスのため実績がまだない
  • 海外不動産ファンドの運用期間が長い

3-1.元本は保証されない

先述したとおり、TECROWDでは優先劣後方式の採用や円建てによる一括借り上げなどの対策によって元本毀損リスクを軽減していますが、完全にリスクを回避できるわけではありません。

運用状況によっては分配金が発生せず、元本を毀損する可能性があります。実際に投資する場合は余裕資金で行ったりなど、十分な検討が必要になります。

3-2.高いリターンが見込める反面、ややハイリスク

TECROWDの海外ファンドが高利回りである理由の一つに、キャピタルゲイン(売却益)を期待したファンドであることが挙げられます。土地の仕入れを行い、建築した建物を売却することで収益を上げるため、高い利回りが期待できます。

このような開発案件では、想定したスケジュール通りに建築が行われない竣工リスクがあります。また、建築確認が取得できなかった場合は融資が実行されず、売却が出来なくなってしまうリスクにも注意が必要です。

なお、カザフスタンでは開発許可を取得する際に、建築予定建物についても詳細を提示する必要があり、建物詳細を提示したうえで開発許可を取得しています。建築確認が取得できないリスクは低いと考えられますが、このような可能性があるという点については十分に注意しておきましょう。

4.TECROWD(テクラウド)の注意点・リスク

TECROWDを利用する投資には下記の注意点やリスクがあります。

  • 新興国に対するカントリーリスク
  • 物件・エリアの情報が集めにくい

4-1.新興国に対するカントリーリスク

新興国の不動産に投資する場合にはカントリーリスクが伴います。カントリーリスクとは投資対象国特有のリスクのことで、災害リスクや政治情勢リスク、通貨リスクなどが影響する可能性があります。

中央アジアの新興国では日本と比較してこのカントリーリスクが高くなる傾向にあります。2022年11月時点では、ロシアとウクライナ・アメリカ・EUなどとの緊張関係が継続しており、経済などに多大な影響を及ぼしている状況にあります。地理的にカザフスタンはロシアとウクライナの間に位置しており、地政学的にもリスクがあると言えるでしょう。

このように、法整備が整った先進国と比較して、新興国は法改正や政治情勢の変化が起こりやすくカントリーリスクが高い傾向にあります。これらのカントリーリスクに注意して、投資判断をしていくことが重要になります。

4-2.物件・エリアの情報が集めにくい

投資対象国が中央アジア(モンゴル・カザフスタン)という日本から離れた海外の国で運用されるとなると、実際の不動産物件を見て確認したり、不動産があるのがどのような地域なのかを確認するのは難しくなります。

TECROWDでは投資先物件の情報を多く開示していますが、投資家が自ら情報収集を行って多角的な視点で投資判断をしたい時、海外の情報を集めるのにややハードルが高い点に注意が必要です。

5.TECROWD(テクラウド)の評判・口コミ

TECROWDの口コミや評判について一部を紹介します。

TECROWDの良い評判・口コミ

  • 「海外不動産というと投資のハードルが高いように感じたが、少額から投資できるのがうれしい」
  • 「日本企業が監修しているので、海外不動産への不安が軽減された」
  • 「国内の不動産ファンドと比較して利回りが高く、期間も短め」
  • 「スマホで気軽に投資したい人にとっては利用しやすいサービス」
  • 「障がい者向け施設のファンドは社会課題の改善につながるため興味がある」

TECROWDの残念な評判・口コミや改善を求める声

  • 「新興国への投資で興味はあるが、リスクが高く感じ投資しようかどうか迷っている」
  • 「長期間の運用になるので慎重に検討したい」
  • 「あっという間に募集完了してしまった。案件数を増やしてほしい」

※上記は個人の感想です。投資の是非については十分に検討したのちに判断してください。

良い評判としては、これまで個人投資家にとってややハードルの高い投資方法であった海外不動産へ気軽に投資できる点や、日本企業が監修している点に信頼感を持っている意見が目立ちました。

また、障がい者向けのグループホームファンドは期間も短く設定されており、社会課題に対する貢献をしたい人にとってメリットであることもプラスに評価されています。

一方、残念な評判や口コミとして、新興国への投資にためらいを見せる声や、海外ファンドは国内ファンドと比較して長期の運用期間となるために慎重な投資判断を行う声も見られています。また、人気案件には応募が集中し、投資機会が少ないということも指摘されていました。

新興国での海外不動産投資は国内不動産と比較して大きなリターンを狙いやすい反面、リスクが高くなる傾向があります。投資資金を集中させずに、まずは分散投資の選択肢として検討してみるのも良いでしょう。

その他、TECROWDに限らず不動産投資型クラウドファンディングの人気案件はすぐに募集完了してしまい、投資機会をなかなか得られないことが少なくありません。ファンド募集の当日に投資機会を得るため事前に会員登録をしておくなど、準備をしておくことも大切です。

まとめ

今回はTECROWDに対する評判や口コミ、特徴、リスクなどについて紹介しました。

TECROWDはモンゴル・カザフスタンをメインに中央アジアの不動産に投資できる不動産投資型クラウドファンディングです。高い利回りを期待できる一方で、海外不動産投資特有のリスクや注意点があるため、投資についてはしっかり考えて判断することが大切です。

The following two tabs change content below.

山本 将弘

フリーランスWebライター。主に株式投資や投資信託の記事を執筆。それぞれのテーマに対して、できるだけわかりやすく解説することをモットーとしている。将来に備えとリスクヘッジのために、株式・不動産など「投資」に関する知識や情報の収集、実践に奮闘中。