つみたてNISAは長期的な積立・分散投資を支援するための非課税制度で、投資初心者をはじめ、幅広い方が利用しやすいものとなっています。ですが、いざ始めるとなると対象銘柄が多すぎて、何を選べばいいのかわからないこともあるでしょう。そこで今回は、SMBC日興証券におけるつみたてNISAのおすすめ銘柄を紹介したいと思います。
目次
- つみたてNISAの銘柄を選ぶときの2つのポイント
1-1.複数の国や資産に分散投資できる銘柄を選ぶ
1-2.信託報酬が低い銘柄を選ぶ - SMBC日興証券のつみたてNISAにおすすめの銘柄
2-1.eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
2-2.DCニッセイワールドセレクトファンド(標準型)
2-3.三井住友・DC年金バランス50(標準型) - SMBC日興証券でつみたてNISAを始める手順
- SMBC日興証券でつみたてNISAを始めると受けられる特典
- まとめ
1.つみたてNISAの銘柄を選ぶときの2つのポイント
つみたてNISAを始める場合、どの銘柄を選ぶのかということが重要になります。というのも、つみたてNISAで最初に選んだ銘柄は、後から簡単に変更することができない仕組みとなっているからです。つまり、銘柄選びのポイントを押さえておくことが、つみたてNISAによる資産形成の第一歩となるわけです。
つみたてNISAで選択可能な銘柄にはさまざまなものがありますが、長期的な積立投資を前提に考えた場合、以下の2点に注目して銘柄を検討することが大切です。
- 複数の国や資産に分散投資できる銘柄を選ぶ
- 信託報酬が低い銘柄を選ぶ
それぞれの理由について詳しく見ていきましょう。
1-1.複数の国や資産に分散投資できる銘柄を選ぶ
つみたてNISAでの銘柄を選ぶ際のポイントの1つが、複数の国や資産に分散投資できる銘柄を選ぶということです。
分散投資とは、投資対象を多様化させることをいいます。そのメリットは、資産運用における価格変動のリスクを低減できるということです。
もし、特定の金融資産に資金を集中して投資を行うと、運用がうまくいかなかった場合の影響が資産全体に及んでしまいます。一方、値動きが異なる複数の金融資産に資金を分配すれば、価格変動のリスクを避けることができ、損失の可能性を下げて長期的に利益を期待しやすくなります(ただし、損失額と同様に得られる利益の幅も小さくなります)。
そして、分散投資にも以下のようにさまざまな方法があります。
- 投資する地域を分散する(日本・海外・先進国・新興国など)
- 投資する商品を分散する(株式・債券・投資信託など)
- 投資する通貨を分散する(日本円・米ドル・ユーロなど)
- 投資する時間を分散する(定期的に積み立てる投資など)
少額を長期的に積み立てることになるつみたてNISAは、それ自体が時間の分散となります。そのため、投資先を複数の国や資産に分散することで、その効果をさらに高めることができます。
特定の国や資産に投資可能な投資信託を選択した場合、その国の経済事情や社会情勢に依存してしまうことになり、それが投資信託の基準価額にも影響する可能性があります。そのため、複数もしくは多数の国・資産に分散投資ができるファンドを選択したり、複数のファンドを組み合わせたりすることがつみたてNISAにおいては重要になるのです。
1-2.信託報酬が低い銘柄を選ぶ
つみたてNISAで銘柄を選ぶ際のもう1つのポイントが、信託報酬が低い銘柄を選ぶということです。つみたてNISAは長期投資が前提となるため、発生するコストの差が将来的に大きな差となるからです。
投資信託には、インデックス運用とアクティブ運用の2種類の運用方法があります。信託報酬が低い銘柄を選択したいのであれば、まずはインデックス運用の銘柄から検討すると効率的です。
インデックス運用とは、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)などの指数(インデックス)に連動した値動きになるように運用されるものをいいます。一方、アクティブ運用とは、それらの指数よりも値上がりするように運用するものをいいます。
これらの運用方法には、それぞれメリット・デメリットがあるため、どちらが優れているのか一概にいうことはできませんが、信託報酬などのコストはインデックス運用の投資信託のほうが低く設定されています。そのため、インデックス運用の投資信託のなかでも信託報酬が低い銘柄を選択することでコストを最小限に抑えることができます。
なお、信託報酬が低い一方で成績が振るわないインデックスファンドや、信託報酬が高くても好成績を残しているアクティブファンドも中には存在します。そのため信託報酬に加えて過去の成績や今後の予想についても確認が必要となります。
なお統計的にはアクティブファンドよりインデックスファンドの方が成績が良い傾向があるため、銘柄選定に自信のない方はインデックスファンドを選ぶほうが無難といえます(参照:金融庁「国内運用会社の運用パフォーマンスを示す代表的な指標 (KPI)に関する調査」)。
2.SMBC日興証券のつみたてNISAにおすすめの銘柄
それでは、SMBC日興証券が取り扱っているつみたてNISAにおすすめの銘柄を紹介したいと思います。先述したように、複数の国の金融資産に投資可能で、信託報酬が低く設定されている以下の銘柄を紹介します。
- eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
- DCニッセイワールドセレクトファンド(標準型)
- 三井住友・DC年金バランス50(標準型)
※2020年10月時点の情報をもとに執筆しています。ファンドの最新情報はご自身にてご確認頂きますようお願い致します。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
2-1.eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)
各投資対象資産の指数を均等比率で組み合わせた「合成ベンチマーク」を目標に連動するよう運用されるファンドです。8種類のマザーファンドへの投資を通じて、国内外の株式・債券・不動産投資信託へと分散投資を行うことができます。
また、各金融資産への基本投資割合は等分(12.5%ずつ)となっているので、さまざまな資産に対してまんべんなく投資することができます。
信託報酬は年率0.154%と低く設定されているため、コストを抑えながら資産運用を行うことが可能です。
2-2.DCニッセイワールドセレクトファンド(標準型)
ニッセイアセットマネジメントが運用する4種類のインデックスファンドを主要投資対象としてバランス運用を行い、実質的に国内外の株式市場・債券市場に連動するように運用されるファンドです。
「債券重視型」「標準型」「株式重視型」の3種類から、自分の希望に合った投資比率を選択できるという特徴があります。株式と債券という相関関係を持つ金融資産に投資を行うことで、それぞれの値動きの変動リスクを抑えることができるため、分散性の高い資産運用を行うことができます。
信託報酬も年率0.154%と低く抑えられており、コストを軽くできるというのも同ファンドの特徴といえます。
2-3.三井住友・DC年金バランス50(標準型)
三井住友DSアセットマネジメント株式会社が運用する4種類のインデックスファンドと1種類の短期金融資産を投資対象として、合成指数をベンチマークに運用されるファンドです。
こちらの標準型では、株式組み入れ比率が50%に設定されており、実質的に国内外の株式・債券と短期金融資産に投資をすることができます。よりリスクを抑えたい場合は、債券への投資比率が高い「債券重点型」を、大きなリターンを目指す場合は株式への投資比率が高い「株式重点型」を選択することも可能です。
信託報酬も年率0.253%と低めに設定されているので、アクティブ運用のファンドなどと比較すれば、コストを抑えて運用することができます。
3.SMBC日興証券でつみたてNISAを始める手順
SMBC日興証券では、2020年7月3日より、オンライントレード(日興イージートレード)の投信つみたてプランにて、つみたてNISAの取り扱いを開始しています。
オンライントレードのみの取り扱いとなるため、SMBC日興証券でつみたてNISAを始めるには、以下の手続きが必要になります。
- 証券総合口座の開設
- つみたてNISA口座の開設
- オンライントレード(日興イージートレード)の利用申し込み
- 電子交付サービス(投信目論見書)の利用申し込み
SMBC日興証券の証券総合口座を持っていない場合は、NISA口座との同時開設申し込みをオンラインで行うことができます。一方、SMBC日興証券の証券総合口座をすでに持っている場合は、NISA口座開設書類を請求し、必要書類を返送することでNISA口座の開設が可能です。
また、他の金融機関でNISA口座をすでに開設している場合は、変更手続きが必要になります。詳しくはNISA専用ダイヤル(0120-250-246)に問い合わせをしてください。
それぞれの手続きが完了し、NISA口座を開設できれば、つみたてNISAを利用した積立投資を始めることができます。
4.SMBC日興証券でつみたてNISAを始めると受けられる特典
2020年10月現在、SMBC日興証券ではつみたてNISA開始記念と称して、毎月1,111名に最大10万円が当たる積立キャンペーンを実施しています。2020年7月1日から10月31日のキャンペーン期間中、「投信つみたてプラン」の引き落とし金額10,000円ごとを1口としてキャンペーンに参加可能(自動エントリー)です。
また、つみたてNISA口座を開設した方は当選確率が2倍になるので、SMBC日興証券でつみたてNISAを始めたいと考えている方には嬉しい内容だといえます。
まとめ
今回はSMBC日興証券が取り扱うつみたてNISAにおすすめの銘柄について解説しました。長期的な投資を支援してもらえるつみたてNISAを活用するなら、複数の国や資産に分散投資をするのが適切な方法といえます。
SMBC日興証券では、先述した以外にも多くの銘柄を取り扱っていますので、自分にピッタリの銘柄を探してみてください。
山本 将弘
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