半導体関連の個別株式や投資信託・ETFの人気銘柄は?【2022年1月】

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半導体は「産業の米」と呼ばれることがあり、自動車や家電製品など幅広い産業で使われる部品です。世界中で半導体不足の影響が表れており、産業間・企業間で取り合いの状況となっています。

今回は半導体関連の個別銘柄と投資信託・ETFを3つずつ紹介します。半導体のニーズは今後も高まると予測されており、関連企業の動向も要注目です。

※2022年1月27日時点の情報をもとに執筆しています。最新の情報は、ご自身でもご確認をお願い致します。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定の銘柄・金融商品への投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. 半導体関連の個別株式3銘柄
    1-1.東京エレクトロン
    1-2.信越化学工業
    1-3.アドバンテスト
  2. 半導体関連の投資信託3銘柄
    2-1.野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)
    2-2.グローバルX 半導体関連-日本株式ETF
    2-3.iシェアーズ セミコンダクターETF
  3. まとめ

1 半導体関連の個別株式3銘柄

半導体関連の国内企業を3つ紹介します。

1-1 東京エレクトロン

銘柄 東京エレクトロン
証券コード 8035
株価 53,680円
最低投資金額 5,368,000円
配当利回り(会社予想) 2.42%
株主優待

※2022年1月27日のデータ

東京エレクトロンは半導体やフラットパネルディスプレイを作るための装置を開発している企業です。同社の売上は2021年3月期で1兆3,991億円。売上の9割を半導体装置が占め、地域別の構成比は海外が8割強で、特にアジアの割合が大きくなりつつあります。

世界的な半導体の需要の高まりを受け、2022年3月期の売上予想は1兆9,000億円と、大幅な前年比増となっています。

東京エレクトロンは1株あたりの単価が高い「値がさ株」としても知られており、直近は55,000円前後で推移しています。

1-2 信越化学工業

銘柄 信越化学工業
証券コード 4063
株価 17,650円
最低投資金額 1,765,000円
配当利回り(会社予想) 2.11%
株主優待

※2022年1月27日のデータ

信越化学工業は生活や産業の基盤となる素材や商品を製造する化学メーカー。主な事業領域は、電子材料、生活環境基盤材料、機能材料、加工・商事・事業サービスの4つです。このうち電子材料事業では、半導体の基幹材料である「半導体シリコン(シリコンウエハー)」などを製造しています。

シリコンウエハーとは、シリコンを薄くスライスしたもので、家電・スマホ・IoTなど幅広く使われている部品です。シリコンウエハーの素材はケイ素であり、地球上で酸素についで量の多い物質で、素材として安定的に使えるのもメリットです。

信越化学工業はシリコンウエハーや塩化ビニル樹脂で世界No.1、セルロース誘導体やフォトレジストで世界2位の実績があります(信越化学工業による発表)。技術面のイノベーションを絶えず行い、常に世界No.1を目指す経営姿勢です。海外売上比率は73%(2020年3月期)であり、世界中に145のグループ会社があります。

信越化学工業も値がさ株であり、直近では19,000円~20,000円で推移しています。

1-3 アドバンテスト

銘柄 アドバンテスト
証券コード 6857
株価 8,810円
最低投資金額 881,000円
配当利回り(会社予想)
株主優待

※2022年1月27日のデータ

アドバンテストは、半導体のテスト装置・ソリューションの開発を手掛ける企業です。多種多様な半導体を検査することにより、品質・性能・信頼性の保証を行います。テスト技術の高さ、グローバルネットワークによる技術サポート力に強みがあります。

半導体のテストに必要なソリューションをワンストップで提供可能で、周辺機器も含めた総合的なサポート体制を構築。アメリカのVLSIresearch社が実施する「半導体製造装置メーカー顧客満足度調査」において、顧客満足度の高いサプライヤーと評価される「10 BEST」に32年連続で選ばれています。

2021年3月期の売上は約3,127億円、営業利益率は22.6%となっています。地域別の売上ではアジアが約2,600億円と80%以上を占めています。直近の株価は10,000円前後となっています。

2 半導体関連の投資信託・ETF3銘柄

ここからは、半導体関連の銘柄に投資を行う投資信託とETFを3つ紹介します。

2-1 野村世界業種別投資シリーズ(世界半導体株投資)

基準価額 68,662円
純資産 350億8,000万円
信託報酬 年率1.65%(税込)
分配金 2,800円(2021年6月28日)

※2022年1月27日のデータ

野村アセットマネジメントによる、世界の半導体銘柄に投資をするファンドです。対象となる企業は、半導体、半導体関連製品、半導体製造装置の製造・販売です。ファンドがベンチマークとする指数は「MSCI All Country World Semiconductors & Semiconductor Equipment」となっています。

2021年12月の月次レポートによると、組み入れ上位の銘柄には、米国のエヌビディアやインテル、台湾のTSMC、オランダのASMLなどが含まれています。現時点でトップ10銘柄のうち8銘柄が米国です。業種別の配分は、半導体が74.7%、半導体装置が21.2%となっています。

ファンドの基準価額は2019年から上昇基調となり、2020年・2021年にはさらに急上昇しました。

2-2 グローバルX 半導体関連-日本株式ETF

基準価額 214,385円
運用資産残高 23億7,100万円
信託報酬 年率0.649%(税込)
分配金 実績なし

※2022年1月27日のデータ

2021年9月24日にスタートした、半導体関連の日本株式に投資を行うETFです。具体的な投資対象の業種は半導体の製造や加工、製造装置、素材など。

半導体の高い成長力に連動する成果を狙うと同時に、制約の少ない運営方針を目指すのも特徴です。従来の業種などの考え方に縛られず、新しいテーマも追求するとのことです。具体的な構成銘柄は、ルネサスエレクトロニクス、ミネベア、アルプスアルパイン、アドバンテストなど。

ベンチマークとする指数は「FactSet Japan Semiconductor Index」です。時価総額300億円以上の国内株式を対象に、半導体関連の産業の売上比率が高い企業を中心に選定しています。

設立されたばかりの銘柄であり、基準価額は上昇と下落を繰り返しています。

2-3 iシェアーズ セミコンダクターETF

ティッカー SOXX
基準価額 446.470米ドル
運用資産残高 およそ80億ドル
経費率 年率0.43%(税込)
分配金

※2022年1月27日のデータ

ナスダックに上場している、米国株式のETFです。「ICEセミコンダクター・インデックス」の指数に連動する成果を目指します。半導体の設計、製造、及び販売を行う米国上場企業で構成されています。

具体的な組み入れ上位銘柄はクアルコム、インテル、エヌビディア、TSMC、ブロードコム等です。

基準価額は右肩上がりに上昇し、2021年12月で最高値を記録しましたが、2022年1月中旬以降は米国の株式市場の不調も相まって、下落に転じました。

まとめ

半導体関連の個別銘柄と投資信託・ETFについて、注目銘柄を3つずつ紹介しました。個別銘柄で紹介した3社はいずれも売上の海外比率の高い、グローバル企業です。東京エレクトロンは半導体装置、信越化学工業はシリコンウエハー、アドバンテストは半導体テスト技術といった分野で強みを持っています。

投資信託については、近年スタートしたばかりの銘柄もあります。今後も半導体の需要は高まると予想されており、各ファンドがどのようなパフォーマンスを発揮するのか要注目です。

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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム

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